見出し画像

いちかの残業

はお♪ いちかだよ!

うちの会社で残業がおおくね?って話が持ち上がったの。そんでうちの部署で改善案を作成しろって命令されちゃった。

めんどくせぇ。

わりとやることあるんだが。

はやく自分の会社に戻りたいなぁ。

って腐っててもしょーがないので、データかき集めて実態調査。過去3年間分の経費と時間がどう推移してんのかとか、前期比でなんパー増加して、どこにどれだけの時間掛かっててんのとか、その理由とそこからの生産性を可能な限り割り出して数字化してくんだけど、まぁまぁカロリー高い。

ぶっちゃけ、残業代をケチりたいなら、給料形態を見直した方がはやくない? 見込労働で改定すれば一発じゃん。残業してる人たちにとっては、実質的な給料引き下げになるんだけど笑 まあ、それを含めた提案をしなさいって言ってるんだろうから、本気で取り掛からなくっちゃ!!

えー、でも、やっぱ、めんどくさ。

世の中に残業してる人って、どんくらいいんのかな。

なんでか知らんけど、好きな人いるよねぇ笑

そんな会社好きなん? みたいな人。いっそ住民票を移しちゃえばいいのにっておもう笑

わたしは基本的に残業はしなぁい!
お金ほしいけど、自分の時間の方が高いし、それに経費を超える、もしくは、見合う利益を生み出せないなら、するべきじゃないと思ってるからなんだよね。

お金を扱う職種だからなのか、わりとそのへんシビアに考えてたりする。だから、忙しいなんて、わけのわからない理由で残業したりはしないのよ。

わたしが残業をする条件はふたーつ。

残業を命じられた時と、経費を超える成果を得られる時のみに限って、しぶしぶ、嫌々、号泣しながら決行する! これがわたしの基本的な考え方。

前者はトップダウンに逆らう理由なんて然程おおくないでしょ? だから、やむなく従う。組織人のイタイとこでもあるね。

でも、悪いことばかりじゃなくて、そういう命令の場合は、だいたい上司と出先に同行してたり、緊急な案件だったりして、上司と一緒にいることが多いのね。だから、そのまま車で自宅付近まで送ってくれたり、ごはんご馳走になったりして、けっこう恩恵は受けてる気がする。

今だと月イチのセミナーかな。

これも業務命令だから、残業扱いになるんだけど、会社のお金で学べるし、内容も楽しいし、ぜんぜん苦にならない。むしろ週イチで受けたいくらいかも笑 なんにしても頻繁にないし、あっても得することもあるから、いいかなぁってかんじ。

後者は意外とむずい。

バックオフィスだと、販売部門と違って直接的な利益に結びつく作業は、なかなかないんだよねぇ。これは職種上の性質的な問題だから、当たり前ではあるんだけどね。広く長い目で見たら、どんな仕事でもだいたいは利益に繋がるけど、それなら別に残業してやる必要なくない? って思うし、締め切りがその日とか間近な案件は、その日までに終わらせておくのがふつうだとおもうしね。

なんか焦ってる人とかいるけど、それまでなにしてたの? って思っちゃうなぁ。リミットある仕事をなんでギリギリまでやってんだろって不思議。自分のタスクくらいきちんと管理できないもん?笑

忙しい? 量がある? 人員不足?

あなただけじゃないでしょ笑

必ずとは言い切れないけど、たいていの人はそういう問題がある中で仕事していて、単純に上手にできる人と、そうじゃない人がいるってだけだとおもうんだよね。

残業=勤勉、がんばってるとか努力してる。

働き方関連法が制定されたあとでも、こんな幻想を未だに抱いてる人ってわりと多くて、今の職場でもそういう雰囲気が蔓延してんのね。でも、実際は真逆。残業は生産性を低下させるし、残業しないことでダウンタイムが発生するわけじゃないでしょ?

こんな講釈たれても理解できない人は一生わかんないかな。要するに、多くの場合、ただ会社の経費を浪費する以外の意味を持たないのが残業って思ってる。

わたしは身勝手な理由で、他人のお金を使うことに、どうしても申し訳なさを感じちゃうんだよね。経費って事業活動を実施、維持継続するためには、多かれ少なかれ発生するじゃん? 正しい表現ではないけど、必要があれば法令上の規制を問わず、経費に上限はないじゃん。かけようと思えばいくらでもお金はかけられるんだよね。

なにが言いたいかっていうと、事業活動におけるお金はぜーんぶ会社が支払うでしょ? たとえ1円であっても。これって会社のお金じゃん? 同時に他人のお金じゃん? 残業するとその対価として請求するじゃん。これって経費やん。

で、これを踏まえて、話はちょっと変わるけど、入社するときに雇用契約は締結されるよね。媒体はなんでもいいんだけど、大抵は文書でやりとりするとおもう。

その中身って原則として労使の権利と義務について書かれていて、ざっくりいうと、どこでどのお仕事をしてよね!みたいなことが記されてるんだとおもうけど、時間外労働もその中に当然明記されていて、労働者は請求できる権利があって、使用者はサブロク内であれば時間外労働の有無を命ずる権利があるよね。でも、実際は残業は禁止ですって会社あんまなくない?

伊藤忠商事くらい? あれすごいよね。画期的だと思った。

で、企業によっては承認制だったりもするとはおもうけど、基本的に残業するかしないかって労働者が決めてるじゃん。これって信用されてるから成立してるわけで、会社にとって残業してもらった方が有益なんてことは一切ないと思ってるんだよね。かしこい会社ならそう考えてるはず。

先述した理由からも不利益のなにものでもないし、時間内にきちんと処理してくれた方が、ずっと会社にとっては利益に繋がるんだとおもう。そもそも、この量をこの時間でやってねって要求に、わかりましたって合意して契約して入社してるわけじゃん。でも、いざ蓋を開けてみたら、忙しいだのなんだのと、なにかしら理由をつけ残業をする。わたしはこの部分を身勝手だと思ってるんだよ。

いやいや、もちろんもちろん、全部が全部ってわけじゃあないとおもう。実際に物量がえげつなかったり、一定期間は忙殺されたり、そんな職場や企業もあるとはおもう。けど、すくなともわたしの知る限りでは、そうした致し方がないと思えるような状況って、めっちゃすくない。わたしの周りではと・く・に・!

わたしも優先順位ミスったりして、数分とか時には数十分って残業しちゃうときはあるから、残業するなとか、残業代を放棄しろとか言ってるんじゃないよ。べつにしたきゃすればいいとおもうし。ただ、わたしは仕事を時間内に片付けられないのは、自分の能力不足が招いた結果なんだって、まず最初に自分の能力を疑ってしまう。自分の能力が低いせいで、会社との約束を果たせないうえに、お金までちょうだいねというのは、ちょっと図々しいというか、義務を果たさないのに権利だけ主張しているような気がしてならないから、すごく気持ち悪いし、気まずい。

けっこう見掛けるんだけど、時間外なのにたばこ吸ってたりとか、おしゃべりしてたりとか、随分余裕そうに業務をしてる人いない? あれとかなんか信じられないと思っちゃう。

わたしは会社に甘えたくないし、仕事は忙しいもので暇な仕事を抱えてる人の方が少ないと思ってる。だから、忙しいから仕方がないとか、残業するのは会社のためとか顧客のためとか思いたくないし、まして努力してるとか、がんばって仕事してるとも思わない。だって、忙しくて物量抱えてるなかで、残業しない努力をしてる方がずっとがんばってるし、優秀じゃん。

わたしはどんなに忙しくても、低能なりに工夫をするし、せめて経済的なダメージを会社に与えないように心がけてる。残業をすれば嵩むのは手当だけじゃない、おそらく、そんなことさえ考えることができない人は多いとおもう。どうせ大した金額じゃないでしょとか、そう思う人ほど、自分の給料からそのはした金が引かれようものなら、目くじらを立てて怒り狂うんでしょきっと。

残業なくていいねって他人を羨んだり、うちの会社ってさぁって文句いう前に、自分の働き方見直してみたら? 忙しいのはあなただけじゃないんだよ。会社に負担を抱えさせてるんだよって、あんまりにもそういうことを言われると、いじわるなことを思っちゃう。

ほら、サービス残業ってあるじゃん?

あれは絶対によくないし、残業したら請求も支払いもきちんとするべきだと思うけど、気持ちはなんとなく理解できちゃうかな。

わたしは労働者として、義務と権利の順番を間違えたくはないし、自分の時間をなによりも大切にしたいとおもうから、これからも残業なんてまっぴら。残業が多くなるくらい自分の能力が業務とマッチしてないなら、すみやかに退職したいとおもう。

まじめないちかより、挑戦的な内容でした。

ばいちゃん笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?