「さいと未来のまちづくり会議2024」第2回開催!(西都市まちづくり人材育成業務委託)_R6.7月活動レポート
こんにちは!さいと未来のまちづくり会議運営事務局の「一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA」の園田です。
今年3年目を迎える「さいと未来のまちづくり会議」。
過去2か年にわたり、まちの課題や先進事例の研究を行ってきましたが、3年目となる今年は、今までの学びや視点、気づきなどを実際にアイデアを形にするサードステップとして、参加者の皆さんで実際にまちづくりの企画をつくり、実行するまでの流れを、トータルで実践的に学びます!
今月は、まちづくり人材育成事業の目的に加え、今年度のまちづくり会議の全体概要についてお話をさせて頂きます。
※「1.まちづくり人材育成事業の目的」は、初めて当事業の記事をご覧になられる方向けに、先月と同じ内容を再掲しております。
お時間がない方や先月以前の記事を既にお読みの方は、目次から「2.R6.6月の活動レポート」以降へ進んで頂くことをオススメします。
1.まちづくり人材育成事業の目的
まちづくり人材育成事業は、研修という側面を持つ「まちづくり人材育成業務」と、実践的に学ぶ側面を持つ「まちづくり実践コーディネート業務」の2つを指します。
本事業は、西都市が掲げる”第2期さいと未来創生総合戦略”の基本理念
に基づき、「西都市への新しいひとの流れをつくる」という基本目標の施策の一つとして実施されているものです。
全国的な問題となっている人口減少・少子高齢化は、西都市の課題でもあり、その打ち手として、西都市でも若者・子育て世代向けの移住定住や創業支援などを行っています。
転入者からは、まちの住みよさには定評がある一方で、”まちに活気がない”という声も多数寄せられており、移住や創業の促進において、まちの賑わいも大きく影響していることがわかりました。
また、今までのまちづくりは商店街の事業者が中心となって行ってきましたが、こちらも少子高齢化や後継者不足による担い手不足という課題を抱えています。
そこで、「市民目線でのまちづくり」を行うため、これからの西都を担う若者・子育て世代を中心とした”まちづくり人材”の育成が必要、という結論に至りましたが、セミナーやワークショップにおいてまちづくりのアイデアは多数挙がるものの、具体的に事業計画に落とし込むことができないという課題が生じました。
そこで、
■若い世代を中心にまちづくりへの思いをしっかりと事業化できるよう、地域の課題を正確に分析し、事業を企画立案するとともに必要な資源を調達して実行するという実務的な知識、技術、能力を育成・定着させる
■子育て世代をターゲットとしたコンテンツにテーマを絞って事業を展開することで、移住促進ターゲットである若い世代や子育て世代に選ばれるまちづくりを推進する
といったことを目的として、支援機関による伴走支援を行いながら研修や事業の実践を通して人材を育成し、恒常的なまちの賑わいの創出を図っていくために、本事業が立ち上がりました。
まちづくり人材育成業務内容
まちづくり人材育成研修「さいと未来のまちづくり会議」
R4年度にスタートした「さいと未来のまちづくり会議」は、西都市のまちづくりに興味のある方やまちを活性化させたい高校生~45歳程度までの方が集まり、まちの未来について語り合い、まちづくりについて学ぶ会議です。
初年度は、課題を解決するための考え方を学ぶ=まちづくりのアイデアを着想するファーストステップとして、西都市のビジョンや課題に対する解像度を上げるため、西都市の「まちづくりの方向性」「産業振興」「子育て・教育」「移住定住支援」「観光」に対する課題研修と、まちづくりの実践に活かせる「ラテラルシンキング」や「デザイン思考」の研修を行いました。
また、各回のワークショップでは、西都市の課題に対するアプローチを考え、最終的には西都市に対してまちづくり会議参加者からの提言をまとめて提出しました。
2年目のまちづくり会議は、昨年度に学んだ西都市の現状や課題、まちづくりに必要なロジカルシンキングやデザイン思考の知識を活かしたまちづくりを実践するに当たり、アイデアを形にできるセカンドステップとして、「アントレプレナーシップ」「パブリックデザイン」「商店街活性化」「ブランディング」「コミュニティデザイン」「クリエイティブ」という各分野で先進的に活躍されておられる講師陣をお招きし、見地を広げ、アクションに活かすことを目的として、全6回を通して持続的なまちづくり先進事例を学びました。
3年目となる今年は、実際にアイデアを形にするサードステップとして、これまでの学びを活かしつつ、実際にまちづくりの企画をつくり、実行するまでの流れを、トータルで実践的に学びます!
実践コーディネート業務内容
①まちづくりサークル「SAITOBASE」の伴走支援
②西都謎解きジャーニーの制作・運営
※実践コーディート業務は、別の記事で詳細掲載します。
2.R6.7月の活動レポート
7.27(土)「さいと未来のまちづくり会議2024」第2回を開催!
2024.7.27(土)に、「さいと未来のまちづくり会議2024」の第2回目を開催。
メイン講師の奥田悠史さんをお迎えし、講義やワークショップを取り入れながら、いよいよ「子育て世代の賑わいをつくる」事業企画立案をしていきます!
今回は、仕事や流行病などによる体調不良等で急遽欠席の方もいらっしゃいましたが、12名の方にご参加頂きました。
ちなみに今回、参加者の皆さんにはリラックスしながらワークに取り組んでほしい!という目的で、会場である会議室になんと人工芝を敷きました!(笑)
最初に、事務局より前回の振り返りとグランドルールを事務局からお伝え。
事務局からの紹介後、奥田さんにバトンを渡し、自己紹介および今回を含む残3回のまちづくり会議のゴール・スケジュールの共有に加えて、「コンセプトづくりからはじまる、やりたいことを人に共有する方法」と題し、会話をしながら実際にコンセプトをつくるワークを実施しました。
まずは、奥田さんの自己紹介の後、当日参加しているメンバーの自己紹介を実施しました。
・名前
・何をしている人?
・まちづくり会議を通して、知りたい・やりたい・解決したいと思っていること
を、参加者一人ひとりが自己紹介を含めて発表しました。
全員の紹介が終わった後、奥田さんがご自身や、関わられてる事業について詳しくお話頂き、その後、近くの参加者3~4人がグループになり、奥田さんのご紹介の中で聞いてみたいことや気になったこと等を含む感想をシェアしあいました。
昼休憩をはさみ、午後の部は、「コンセプトってなんだろう?どうやってつくるんだろう?」という点にスポットを当て、2人でペアになり、会話をしながら自分の関わっていること(仕事やプロジェクト、取り組んでいる活動など)のコンセプトをつくる、というワークを実施。
初対面同士のペアも多数ありましたが、初対面とは思えないほどコミュニケーションを積極的にとり、自分の関わっていることを伝えよう!という姿勢がどのペアも素晴らしかったです!
このワークを通じて、企画を考える上で重要な軸であり旗ともなる「コンセプト」について学ぶことができました。
今回の学びや気づきを次回以降の事業計画立案に生かしていきます!
ワーク終了後には、今後の情報共有やチームでのコミュニケーションのツールとして、「Slack」というコミュニケーションアプリでまちづくり会議のグループをつくりました。
そのSlack上で、次回以降で具体的な事業企画をつくっていくためのヒントやアイディアの種としてのお題を奥田さんから頂き、現在参加者がそれに向けたリサーチ・アイディア出しを行っています。
いよいよスタートした、まちづくり会議の事業企画立案ワークショップ。
ここからどんな「西都のまちに子育て世代の賑わいを創出する」企画がうまれてくるのか、皆さん楽しみにしていてください!
このまちづくり会議からうまれた事業企画は、市民の皆さんのご意見を取り入れながら、今年度後半に実現に向けて動いていきます!
3.次月の予定
第3回 メイン講師による「まちづくり企画立案ワークショップ」
第2回の講義&ワークで学んだ”コンセプト”の重要性を念頭に置きながら、いよいよグループに分かれて具体的な事業企画立案を行っていきます!
次回までは、Slack上で意見交換や情報収集・共有を行いながら、事業企画の種を見つけていく予定です。
まちづくり会議で立案された事業企画は、最終的にはグループごとで事業企画プレゼンを実施し、西都市民の皆さんのご意見を取り入れて、まちづくりサークルSAITOBASEと一緒に実現していきます!
市民の皆様からの意見の集約方法は現在最終検討中ですが、その際は改めてお知らせさせて頂きますので、ぜひご協力をよろしくお願いいたします!
来月のレポートでは、8/24に実施されるまちづくり企画立案ワークショップ②の様子についてご報告させて頂ければと思います。
西都市のまちづくり、今後も目を離せません!
ぜひ来月の報告も楽しみにしていてください◎
一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
まちづくり人材育成事業
プロジェクトマネージャー 園田美穂