「さいと未来のまちづくり会議2024」第3回開催!(西都市まちづくり人材育成業務委託)_R6.8月活動レポート
こんにちは!さいと未来のまちづくり会議運営事務局の「一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA」の園田です。
今年3年目を迎える「さいと未来のまちづくり会議」。
過去2か年にわたり、まちの課題や先進事例の研究を行ってきましたが、3年目となる今年は、今までの学びや視点、気づきなどを実際にアイデアを形にするサードステップとして、参加者の皆さんで実際にまちづくりの企画をつくり、実行するまでの流れを、トータルで実践的に学びます!
今月は、まちづくり人材育成事業の目的に加え、今年度のまちづくり会議の全体概要についてお話をさせて頂きます。
※「1.まちづくり人材育成事業の目的」は、初めて当事業の記事をご覧になられる方向けに、先月と同じ内容を再掲しております。
お時間がない方や先月以前の記事を既にお読みの方は、目次から「2.R6.8月の活動レポート」以降へ進んで頂くことをオススメします。
1.まちづくり人材育成事業の目的
まちづくり人材育成事業は、研修という側面を持つ「まちづくり人材育成業務」と、実践的に学ぶ側面を持つ「まちづくり実践コーディネート業務」の2つを指します。
本事業は、西都市が掲げる”第2期さいと未来創生総合戦略”の基本理念
に基づき、「西都市への新しいひとの流れをつくる」という基本目標の施策の一つとして実施されているものです。
全国的な問題となっている人口減少・少子高齢化は、西都市の課題でもあり、その打ち手として、西都市でも若者・子育て世代向けの移住定住や創業支援などを行っています。
転入者からは、まちの住みよさには定評がある一方で、”まちに活気がない”という声も多数寄せられており、移住や創業の促進において、まちの賑わいも大きく影響していることがわかりました。
また、今までのまちづくりは商店街の事業者が中心となって行ってきましたが、こちらも少子高齢化や後継者不足による担い手不足という課題を抱えています。
そこで、「市民目線でのまちづくり」を行うため、これからの西都を担う若者・子育て世代を中心とした”まちづくり人材”の育成が必要、という結論に至りましたが、セミナーやワークショップにおいてまちづくりのアイデアは多数挙がるものの、具体的に事業計画に落とし込むことができないという課題が生じました。
そこで、
■若い世代を中心にまちづくりへの思いをしっかりと事業化できるよう、地域の課題を正確に分析し、事業を企画立案するとともに必要な資源を調達して実行するという実務的な知識、技術、能力を育成・定着させる
■子育て世代をターゲットとしたコンテンツにテーマを絞って事業を展開することで、移住促進ターゲットである若い世代や子育て世代に選ばれるまちづくりを推進する
といったことを目的として、支援機関による伴走支援を行いながら研修や事業の実践を通して人材を育成し、恒常的なまちの賑わいの創出を図っていくために、本事業が立ち上がりました。
まちづくり人材育成業務内容
まちづくり人材育成研修「さいと未来のまちづくり会議」
R4年度にスタートした「さいと未来のまちづくり会議」は、西都市のまちづくりに興味のある方やまちを活性化させたい高校生~45歳程度までの方が集まり、まちの未来について語り合い、まちづくりについて学ぶ会議です。
初年度は、課題を解決するための考え方を学ぶ=まちづくりのアイデアを着想するファーストステップとして、西都市のビジョンや課題に対する解像度を上げるため、西都市の「まちづくりの方向性」「産業振興」「子育て・教育」「移住定住支援」「観光」に対する課題研修と、まちづくりの実践に活かせる「ラテラルシンキング」や「デザイン思考」の研修を行いました。
また、各回のワークショップでは、西都市の課題に対するアプローチを考え、最終的には西都市に対してまちづくり会議参加者からの提言をまとめて提出しました。
2年目のまちづくり会議は、昨年度に学んだ西都市の現状や課題、まちづくりに必要なロジカルシンキングやデザイン思考の知識を活かしたまちづくりを実践するに当たり、アイデアを形にできるセカンドステップとして、「アントレプレナーシップ」「パブリックデザイン」「商店街活性化」「ブランディング」「コミュニティデザイン」「クリエイティブ」という各分野で先進的に活躍されておられる講師陣をお招きし、見地を広げ、アクションに活かすことを目的として、全6回を通して持続的なまちづくり先進事例を学びました。
3年目となる今年は、実際にアイデアを形にするサードステップとして、これまでの学びを活かしつつ、実際にまちづくりの企画をつくり、実行するまでの流れを、トータルで実践的に学びます!
実践コーディネート業務内容
①まちづくりサークル「SAITOBASE」の伴走支援
②西都謎解きジャーニーの制作・運営
※実践コーディート業務は、別の記事で詳細掲載します。
2.R6.8月の活動レポート
8/24(土)「さいと未来のまちづくり会議2024」第3回を開催!
2024.8.24(土)に、「さいと未来のまちづくり会議2024」の第3回目を開催。
前回のまちづくり会議では、メイン講師の奥田さんより参加者向けに次回開催までの宿題としてこのようなお題が出ていました。
このお題に対して、参加者は各々身近な子育て世代へヒアリングしたり、ご自身の経験などを整理して参加メンバーへ共有。
メイン講師の奥田さんからもフィードバックを頂いたり、「こんな事例も他にありました!」という情報提供を頂きながら、企画の種になりそうな気づきもたくさんありました◎
それを踏まえて迎えた第3回が8/24(土)に実施されました!
内容としては、まず前回欠席したメンバーの自己紹介と、前回の「コンセプトってなんだろう?」について振り返りを行いました。
その後、事前課題として共有されていたヒアリング内容や「あったらいいな」といった情報から奥田さんがヒントになりそうなキーワードを抽出。
そのキーワードを大きくジャンル分けしてみると、「お出かけ先」「観光」「日常の暮らし」「教育・医療」という結果に。
そこで、出てきたキーワードを問いに変換し、3~4人が1組になり各ジャンル15分間、自由にローテーショントークを実施しました。
全ジャンルについてローテーショントークを終えたところで、「どれが一番話していてワクワクした?」という観点を元にチーム分けをしましょう、というところで午前の部を終えました。
午後からは、奥田さんの講義を通して、企画そのもののつくり方、企画書の作成方法について教えて頂きました。
特に、「インプット(企画理解)なくしてアウトプット(企画)は作れない」と、一生懸命にインプットをして、コンセプトや伝えたいメッセージをちゃんと考えることの重要性について学ぶことができました。
その後、いよいよ各チームに分かれた企画作りが開始します!
運営スタッフもチームに入り、チームメンバーとの対話と雑談の中から、企画の輪郭づくりに繋がるヒント集めとプレゼンまでのスケジュール設計を行いました。
今回のまちづくり会議はスケジュールの大枠設計で終了しましたが、実はここからが本番。
まちづくり会議参加者が、各チームに分かれて”「子育て世代が推したい西都市」を○○によって達成する”に向けて、それぞれが時間を創りアンテナを張り巡らせて一生懸命情報収集や情報共有、そしてワクワクする議論を重ねながら企画づくりを現在進行形で行っています。
なんと、次回10/5(土)の回が、さいと未来のまちづくり会議2024の最終回となり、その日には各チームが練り上げたまちづくり企画のプレゼン発表会を実施します!
当日は、市民審査員の方にもご参加いただき、選ばれた企画を今年度後半に実現に向けて動いていく予定です!
どんな企画が生まれてくるのか、ぜひ楽しみにして頂くと共に、市民審査員に興味のある方はこちらからご応募ください◎(応募締切:R6.9/20(金)17時)
3.次月の予定
第4回(最終回) 「まちづくり企画立案ワークショップ」最終ブラッシュアップ&プレゼン発表会
まちづくり会議参加者が一生懸命考え練り上げてきた「子育て世代が推したい西都市を○○で実現する!」まちづくり事業企画。
最終回のこの日は、第3回終了後から話し合いながらつくってきたまちづくり会議企画の最終ブラッシュアップを行った後、午後からは公募でお集まりいただいた市民審査員の方にもご参加頂き、企画プレゼン発表会を行います!
そこで「ぜひ実施してほしい!」と選ばれた企画は、今年度まちづくりサークルSAITOBASEと一緒に実現していきます!
来月のレポートでは、プレゼン発表会に向けた各チームの企画づくりの様子や、企画を通して実現したい想いなどについて、プレゼン発表会を前に少しだけお伝えできればうれしいです。
若者~子育て世代が考える、西都市のまちづくり企画。
私たち事務局もどんな企画が生まれてくるのかとても楽しみにしています!
皆さんも来月以降の報告を楽しみにしていてください◎
一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
まちづくり人材育成事業
プロジェクトマネージャー 園田美穂