保険屋のつぶやき25

昨年末に伺ったお客様です。
2回目の訪問なんですが、
13時のアポイントで
退席したのが20時でした。
かれこれ7時間程お宅にいた事になります。

何を話すの?
と言われそうです。

この方は1年前資料請求して担当の訪問を直前にキャンセルされ、また再請求なさって今回の面談につながっている方です。
保険の見直しをしたいのに、何かしらしっくり来ない事に悩んでいらっしゃいました。
保険ショップに行って担当の方としっかり話して勧められた保険に加入したのだけど、
何かしら違和感を感じて解約したと
おっしゃっていました。

7年前にがんを患ってあり
抗がん剤治療と放射線治療を2ヵ月ほど受けてあります。
告知が簡単ではない商品で取り組むと
各社判断が微妙に違いますが、
完治後何年か。が問題になります。
完治の基準さえ各社微妙に違うゆえ
どう持って行くか迷います。
経過観察中は現症ですと言われると
定期的な検査を受けてあるのは完治とは言えなくなる。
数社目安段階で可能性を探ったのですが、
厳しいと判断しました。

ご希望は入院と死亡保障。
いたってシンプルです。
“何が気に入らなかったんだろう?”
介護と認知保障があったらいいな。です。
告知が簡単なタイプの商品をベースに基本的な保障と介護保障が受けられる商品をご案内しました。
ほぼご希望通りにプランをご案内しているのにやはり何かしら気に入らない。
それでああだこうだ何時間も掛かりました。

ふと、思って
“奥さま先日のお客様のケースでこんな事ありました。他の商品をご希望だったのですけど
保険料が高いので迷ってありました。
入院保険に3大疾病払込免除を付けて
3大疾病の一時金を50万円位付けてご案内したら、とても気に入ってくださいました。
奥さまは3大疾病の保障が気になりませんか。”

3大疾病一時金を付けたプランでご希望の保険料水準になるよう調整してご覧に入れると
とても気に入ってくださいました。
“入院、死亡の他に3大疾病一時金があるといいですね。なんかとても安心出来る。
そう、こんな保険が出来るなんて分からなかった。こんなのが欲しかったのよ。”

“あの…、3大疾病の保障が欲しいなんて
ひと言も言わなかったじゃないですか。”
何故こんな所で落ち着くのだろう。

お客様はこんなのが欲しいというご自分の保障のイメージを上手く言葉に出来ないのかもしれない。
おっしゃっていない別のご希望が他にあるかもしれない。
だから案内されたプランが何故気に入らないのか、お客様さえもわからない。

今回の気づきです。
話込む以外に方法は無いかもしれませんが
いい仕事につながる実感がします。

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