資格の難易度とか偏差値とかエトセトラ
1.はじめに
皆さん、こんにちは。みごほうきです。
今日は、タイトルのとおり、資格の難易度とか偏差値のことに関連させて、
様々なトピックについて書いていこうと思います。
ネットサーフィンをしていると、
“資格の偏差値ランキング”的なやつとか、
“本当に食える資格トップ10”的なやつとか、
まあ、ホントにいろんなカタチのランキングがあります。
こういった情報を真に受けて、資格を目指して独立開業してしまうと、
「こんな筈じゃなかったのにっ・・・!泣」
と、なってしまいがちです。
(断っておくと、「その資格を持っている人がたくさんいるため。」とかってハナシをするつもりはありません。)
また、ここでは、あらぬ誤解や火種が生じたら嫌なので、そういったランキングを引用するのはやめておこうと思います。笑
「あなたが持っている資格を上位になるように操作してない?」とか、
思われそうだし。笑
まあ、なんというか、
「受験競争は良くない。」とか、
「競争社会ではなく、みんなで仲良く共存していける社会にしていかなければならない。」とか、
そんなことが言われて久しいですが、
(ちなみに、私なんて小学校の頃、何年生のときかは忘れましたけど、
競争は良くないからって運動会のかけっこをみんなで手をつないでゴールしましたよ。何なんですかね?あれ。笑)
つくづく思うのは、
“みんな、競争だったり、区分されるの実はメチャクチャ好きじゃない?笑”
ってことです。(たぶん、閲覧者が多いからこういう感じのものって増えてるんだと思うんですよね。)
それと、結構、大学受験の頃の予備校なんかのノリと同じで、難しい資格を取れば稼げる信仰が蔓延しているような気がします。
もちろん、取得者数や合格者数が少ない資格の方が有利になる場面があることも否定はしません。
ただ、「だから、その資格を取得して独立開業したい!」となると、ちょっと違う気がします。(てゆうか、大いに違う気がします。笑)
2.各士業の登録者(会員)数
例えば、各士業の登録者数を各士業団体のHPで調べてみると、
大体、
≪資格名≫ ≪登録者数≫
・弁護士 45,000人
・公認会計士 37,000人
・弁理士 12,000人
・司法書士 23,000人
・税理士 81,000人 ←登録者数士業No.1
・不動産鑑定士 8,500人
・土地家屋調査士 16,000人
・社会保険労務士 45,000人
・行政書士 53,000人 ←登録者数士業No.2
・海事代理士 2,100人 ←少なっ!!驚
ざっと、こんな感じになっています。(大まかに把握したいだけなので、かなりざっくり集計しています。笑)
「不動産鑑定士さんと海事代理士さん、ちょっと1桁少ないんじゃない?」って感じですね。笑
まあ、弁理士さんや司法書士さん、土地家屋調査士さんなんかも、割と少ないですけど。
税理士さんとかもう地方のちょっと栄えている都市レベルですよ。ホント。
でも、
「登録者数多いけど、食えない資格ですか?」
って聞かれると、
「知り合いの税理士さん、みんな割と裕福だけどなぁ。」
と思っちゃいます。
しかも、ハローワークとかでも、税理士事務所の求人数って、多くないですか。
実際、経理処理ってホントめんどくさいし、間違ってるかも⁉っていう不安感も結構あるので、私は全力で丸投げしちゃいたいタイプです。
また、便利なソフトやサービスを利用して以前よりラクに処理できるかもしれませんが、やっぱり、税務署とかから何か言われたときに対応するのが面倒くさいのでお任せしたいですね。(結局、お役所対応が一番嫌。)
しかも、多いといっても所詮「日本の労働人口のたった0.1%程度の存在」ですから。しかも、何と言っても誰もが知るスペシャリスト。
逆に、登録者数が少ないからと言って、
根っからの文系人間が弁理士になったり、はたまたお日様にあたるのは少し苦手だという人が土地家屋調査士になったり・・・した場合、
「果たして、やっていけるのかっ!?」という疑問もあります。
(その場合、弁理士になった方は精神面で、土地家屋調査士になった方は体力面でしんどそう。。そもそも、業務範囲がかなり限定されそう。)
だから、安易に登録者数が少ないからといって目指せばよいというものでもなさそうですね。
時々、「登録者数=難易度」や「合格者数=難易度」みたいな感じで話す人がいますけど、全然違いますよね。(普通に司法試験難しいですし。)
あと、勉強内容自体に対する向き不向き的なものも大いに影響してきますよね。
ここで少し横道に逸れますが、
士業って、良くも悪くも弁護士さんのイメージに引っ張られているところがあります。(弁護士さん、ドラマや映画でよく出てくるし。「裁判長!異議あり!」みたいな。笑)
だから、土地家屋調査士さんとかについても、よく知らない人はスーツを着て、デスクで仕事をしているイメージを持ってたりするんですけど(もちろん、そういう作業もあるとは思いますが。)、
でも、調査士の先生とお話しすると・・・、
どちらかと言うと、インディージョーンズの世界に近いですね!笑
「一昨日はスズメバチ、昨日はマダニ、そして今日は蛇がおったなぁ~。」
とかって話を昔聞いたことがあって、衝撃でしたね。笑
普通、「マジか!この人、どこ行ってたんだ!!」ってなりますよね。。(あれは、誇張してたんだろうか?笑)
でも、その土地のこれまでの成り立ちだったり、普通の人が知らない専門的なことをたくさん知っていて、私は話していてすごく面白いなぁと感じるので、少し憧れちゃう部分はあります。(アドベンチャーは嫌だけど。)
3.業務内容の把握
結局、資格試験を受ける前にその資格の業務内容を入念に調べておくことが重要なんじゃないですかね。
「えっ、そんなのはじめに読むテキスト辺りに書いてなかったけ?あれで、十分じゃない?」と思われるかもしれませんが、
私は決して十分だとは思いません。(2~3ページとかしか書いてなくないですか?あれ。笑)
まあ、こんな風に言いきってしまうのは簡単なんですけど、
これホントは結構むずかしいタスクなんですよ。
だって、そうでしょ。どうしても、文字ベースだと具体的な業務イメージなんて湧きませんもん。ホント。
知人や友人etc.を頼ってその資格者を見つけて、直接お話を聞けたり、アドバイスをいただける機会を作れるとベストだし、一番手っ取り早いんですけどね。
割とそれぞれの資格者って、話す相手が自分がしている仕事に向いているかどうかが分かったりするって言うじゃないですか。
ちなみに、なんで私がこんなことをしつこく言うかというと、この辺りの記事を読んでいただけると分かると思います↓(いつもの宣伝です。笑)
まあ、上で書いた話って、結局、端的に言ってしまうと、
“その資格で生きていくことに夢中になれそうか?熱中できそうか?”って、コトとも繋がるハナシなんですよね。
夢中になれないと、しんどいし辛いですから。何事も。
それと、その仕事についた後の自分自身をイメージできるなら、試験勉強も楽しいし、内容についてもより身近で実践的なものとして身に付いていきますよね!
4.開業予定地の考慮
ところで、もう一つポイントになることがあります。
それは、
“あなたが今どこに住んでいるか?”
ということです。
あ、これ全然、高級マンションとか持ち家とか、賃貸とか、ってハナシじゃないですよ。笑
“地域性や都市の大きさ・規模を考慮しなければならない。”ってことです。
例えば、すごい田舎で近くに大きな都市があるわけでもない場合、
社会保険労務士や税理士資格だとキツイじゃないですか。
顧問報酬を基本としていますし。
まあ、税理士さんは「私、個人相手の相続絡みの仕事を専門にやりますよ、別に。」って方もいるかもしれませんが。。
基本的に会社相手の仕事なのに、「そもそも会社ないよね。これ。」ということになってしまうと少し困ってしまいます。
だから、地方でもOKな資格とある程度の都市以上の方が適している資格があるわけなんですよね。これが。
下記は、あくまで各士業の方とお話をしてきた中での私の感覚的なものにはなりますが、
≪地方でも都市でもOKな万能型資格≫
●弁護士
●司法書士
●土地家屋調査士
●行政書士
などが挙げられると思います。
ただ、弁護士さんは会費が結構高いし(だから、他士業以上に維持費が掛かる。)、また、登記だったり許認可だったり、そういった案件が来たときに、「資格的には全然出来るけど実際に処理をしていくモチベーションが湧くのかな~?」という疑問はあります。
だから、なかなか田舎だと事務所を設けにくいですよね。(傍目から見ても、テレビドラマSUITSのハーヴィー・スペクターみたいな感じであって欲しいです。笑)
逆に、行政書士さんとかは田舎でも、許認可関係や経審とかで安定した収入を稼がれていますよね。
ネットだと、食えない士業筆頭のように言われていますが。(私は、全然そんなことないと思いますけど。)
そりゃあ、都市部で弁護士⇔司法書士⇔行政書士で範囲が被ってしまうような業務をメインとしてしまうと、確かに難しい部分が出てくるかもしれません。でも、これは弁護士さん&司法書士さんにも言えそうですよね。
あと、隣接士業って、公務員のOBの方で無試験で登録されている方が相当数いらっしゃるので、そういう方って独立開業のモチベーションがあまり高くなかったりします。だから、廃業率や年収にも関係している気がします。
まあ、定年退職後や再雇用終了後に登録したりするわけで、なかなかイケイケドンドンな感じではできないですよね。
むしろ、私がその立場や年齢なら絶対働かないですけどね。しんどいし。笑
孫とずっと遊んでいたい感じですね。(それもそれで大変か!笑)
そういう意味では、ホント尊敬しますね。
それと、複数資格で兼業している方だと開業して年数が経ってくると、どうしてもどちらかに比重が傾いてきてしまいます。だから、それで片方を辞めてしまうっていうのも、よくあるパターンですよね。
≪ある程度の都市以上の方が適していそうな資格≫
●公認会計士
●弁理士
●税理士
●不動産鑑定士
●社会保険労務士
が、挙げられそうですね。
まあ、田舎でも工業団地があったりすると、税理士や社会保険労務士の需要があったりしますけどね。
ちなみに、海事代理士の資格は、当然、地理的な要因の考慮が必要です。内陸部だと厳しいですよね、海ないし。(まあ、趣味で船とか持ってて、他の場所に係留してるからってパターンはありそうですけど。)
あと、海洋系の学校出身だったり、造船関連の会社で仕事をしたことがあったり、とにかく関連業務(業界)の経験や知識がある場合には、海事代理士って、「専門性の高いあまり身近でない資格なので、結構稼げる。」と言われてたりもしますよね。
もしこういった関連に興味があるのなら、海技大学校という学校が通信講座を設けているので、受講してみても良いかもしれませんね。
ただ、直接的に海事代理士の試験対策にはなりませんが。(昔は、もっと色々なコースがあった気がするんですが、いつの間にか少なくなってますね・・・。)
あ、それと、地方の中小企業でも割と特殊な技術を持っている会社さんって思っている以上にありますよね。でも、周りに中々そういうモノをカタチに出来る人材がいないので、「あ~、もったいないなぁ。」ってよく思います。(怪しいコンサル的なDMはよく届くんですけどね。笑)
もし、弁理士さんなんかが近くにいて、知財コンサル的なことをしてくれると本当に助かるんだろうに。まぁ、知財関係のことは私自身あまり分からないので、弁理士さんが見たら「ヘンッ、こんな技術!」って思うかもしれませんが。。
5.さいごに
こうして見ると、目指す資格によっては資格を取った後に転居することをも考慮に入れた検討が必要になりそうです。
ご家族がいる場合には、特に事前相談が必要そうですね。
「え、そんなの受かってから考えたんでも遅くないんじゃない?」
って思われるかもしれませんが、ポイントを押さえた勉強方法を実践すれば、案外、合格までの月日なんてアッという間ですよ。
だから、「あ、考えてなかった。どうしよう。。」って、
すぐになっちゃいます。私がそうでした!笑
まぁ、そんな感じで、偏差値?とか、難易度?なんかで簡単に決められませんよ。ホント。
そんなことより、上記で挙げた要因の方が、ずっと大事だと私は思います。
「ハナシが飛び飛びで、何が言いたいのか分からなかったよ!」って声が聞こえてきそうなので 汗、
もう一度、整理すると、
ポイント1 目指す資格の業務内容を入念に調査する。
ポイント2 地域性や都市の大きさ・規模を考慮する。
この2点になります。
はじめのところで、「様々なトピックについて書いていきます。」だなんて、大風呂敷を広げたのに資格の選び方的な記事になっちゃいました(*ノωノ)
あと、データを使ってもっときちんと分析したかったんですけど、途中でバテちゃいました。あぁ~、疲れた。
また、今度、リベンジできならなぁと思っています。
ただ、上記のポイント2点を考えておけば、
「どの士業資格であれ食べていける。」と思うので
(士業は食べていけない系のハナシって、ネットでもリアルでも、その資格を持っていない謎の勢力(笑)が吹聴していることが多いんですよね。なんでだろ?なんかメリットあるのかな。。)、
ぜひ、今後のご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。