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野球狂の詩オープニングテーマ

記念すべき第1回は、「野球狂の詩」オープニングテーマです。
作曲は、渡辺宙明さんです。1976年からフジテレビ系列で放送されました。

当時、僕は小学1年生で子供ながらにアニメのオープニングテーマなのに歌詞がない曲というのに非常に衝撃を受けました。
何といっても「トュトュトュ、ラララ、ルルル」だけなのですから。

そしてなんとも言えないもの寂しいメロディ。ほとんどの野球アニメは軍隊調の勇ましい歌だったり元気な歌が普通でした。そして後に知ることになるのですが、堀江美都子さんが歌っていたこともこの曲の素晴らしさに寄与しています。

ストーリーは、水島新司さんの漫画が原作で、野球の魅力にとりつかれた「野球狂」たちが人生の色々なものを失いながら(手放しながら)真摯に野球に取り組んでいく群像劇です。
他の野球モノと違って、二軍選手や控え選手たちにもスポットがあてられている話が多かったのも魅力です。

当時はもちろんインターネットありませんし、ビデオデッキも高額で我が家にはありませんでしたから、オープニングテーマの記憶だけがずっと残ってそのまま大人になりました。

再度この曲を聞くことができたのは、数年前に「題名のない音楽会」で、作曲者の渡辺宙明さんの特集をやっていた時です。
今聞いても素晴らしいメロディーでアレンジも全然古臭くありません。
その時も堀江美都子さんが歌っていらっしゃって、感動しました!

1アニメのオープニングテーマなので、そんなに語られることもありませんが、隠れた良曲だと私は思っています。

ちなみに、当時のアニメや特撮ものは、ほとんどが渡辺秀明さんかもう1人菊池俊輔さんのどちらかが作曲していたように思います。
同世代の人ならわかってもらえると思いますが、マジンガーZやゴレンジャーなどの戦隊シリーズ、宇宙刑事シリーズも渡辺さんの作品です。
「宙名節」と言われる個性的な短音階を使っていて聞けばすぐにわかります。

比して、ゲッターロボや仮面ライダーシリーズ、ドラゴンボールなどは菊池さんの作曲です。
明るくて、元気な曲が多いです!
菊池さんは菊池さんでまた別の良さがあり、彼の曲が好きな人もたくさんいると思います。

今こうやってnoteを書いていて、アニメのオープニングテーマでスキャットを扱ったのは野球狂の詩が初めてなのではないかと思い、インターネットで調べてみました。
検索したところ、他のアニメでスキャットは出てこなかったので、私の勘違いでなければこれが初めてのようです。

スキャットではないですが、ルパン三世パートⅡが野球狂の詩の直前に始まっていて、この時から大野雄二さんの有名な「あの」ルパンのテーマがオープニングに採用されています。

こちらは完全なインストルメンタル(楽器だけ)となっています。
これはこれでとてもかっこいいですね。

こんな感じで、不定期に公開していく予定です。
ジャンルも、クラシック・吹奏楽・ジャズなど節操なく書いていくことになると思います。
もし気に入って下さったらお気に入り登録して下さると幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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