MAD SOXⅡ ~世紀末ヒャッハー会計士伝説~ VOL.4 J-SOXに沸く者たち
【この記事は事実を題材にしたフィクションです。特定の個人・団体とは関係ありません】
2006年日本
大手監査法人系コンサルティングファーム「イクス=ヤーパン」
「よっしゃ!内部統制報告書制度実施決定や!内部統制構築アドバイザリー業務を盗りに行くで~っ!」
「盛り上がってるところえろうすんまへん。新兵教育が間に合いまへん」
「ぬかせっ!会計士資格持ちに今更教育してどないすんねん!?」
「せやかて内部統制の文書化もようできん連中ばかりですねん。あのままフィールド行かしたら、クライアントもエライ迷惑ですねん」
「コンサルは保険営業とおんなじや。相手を納得させて騙すのがプロっちゅーもんや。せやっ!内部統制のプロっぽい資格でハク着けるのはどうや?」
「『内部統制』が付く資格ですと、米国内部監査人協会(IIA)の民間資格『内部統制評価指導士(CCSA)』あたりが妥当でしょう」
「よっしゃ、それ全員に取らせとけ」
「と、言うわけで、全員CCSAを取ることになった。これは確定事項である。一応会計士である諸君が民間資格に落ちることは無いと思うが・・・・もし落ちたら・・・・」
「「「落ちたら?」」」
「蜘蛛男の兄の『シバイターマン』が・・・・」
「「「シバイターマン?」」」
「しばいたっど、わっりゃ~!!!」
「というように、逆さ吊りにして鞭でしばかれる」
「「「なんでやねん????」」」
同時期、日本国内の有象無象のコンサルティングファームが「内部統制構築」を標榜して上場企業各社へ売り込みをかけていった。
某経済新聞や、銀行が主催する「内部統制セミナー」があちこちで開催されたが、その講師はコンサルティングファームの人間であり、いかにも内部統制が困難なものであるかのように印象操作が行われていた。
※『シバイターマン』とは、新田たつおのスペースオペラ(笑)『怪人アッカーマン』に1話だけ登場するマーベルの版権侵害キャラクターである。ス〇゜イダーマンの兄という設定。
【続く】