働きたくないでござる・・けど求職中でござる
前期高齢労務者67歳契約社員で就労中でござる。
働きたくないでござる。週40時間労働は厳しいでござる。
でも働かないと貯金が減るでござる。
拙者、週4日、10時~16時のお仕事を所望いたす。
ん、戯言を申すで無い?
いやいや、無いことは無いのでござる。
拙者、60歳より出仕せる会社にて
「IPO(新規上場)達成の暁には、次期監査役は還暦労務者(現前期高齢労務者)殿を据えたく候」
と、社長より申し添えられたのでござる。
その「監査役」殿の勤務形態が、上記週4日10時~16時でござった。
しからば、なぜ前期高齢労務者がその役に就けなかったのであらう。
社長「社外取締役を極小化(2名)せむとて、監査等委員会設置会社に機関変更せむ。貴殿横滑りで監査等委員になりし時は社内取締役の分母が増え、社外取締役3名必要ならむ。然るに監査役のハナシは無しにて候。監査等委員の取締役は新たにメインバンクより来む。」
という顛末でありおりはべりいまそがり。
社外取締役を役員の過半数揃えるのは新興上場企業にとっては面倒であり、
会社法の求める「ガバナンス」を効かせられると、オーナー企業社長にとっては運営がやり難くなるのである(そんなら上場するなと良く言われる)。
そんな甘い労働条件の仕事を求職中の前期高齢労務者なのでありました。
各種人材紹介ネットに登録しているのでありますが、この2年、社外監査役のオファーは8件あるも、全敗。
すべてIPO準備中のベンチャー企業ですが、主幹事証券の求める監査役要件が結構厳しくて
「上場企業の常勤監査役経験者」
「公認会計士または弁護士」
でして、高齢なこともあって良くて1次面接、
オファーに応じた途端に「お祈りメール」を寄越されたことも。
代わりに来る引き合いが、現職同様のIPO準備企業の内部監査人。
しかも現職より報酬悪かったり、テレワークが効かなかったり。
そっちに行ったらもっと働きたくなくなるでござろう。
社外監査役のお仕事ください!
グローバル上場メーカーの経理部長あがりのCAE(監査部門責任者)。
銀行OBよりは監査実務・J-SOXに詳しいでっせ!
不正調査もできまっせ!
手を使って資料集められるし、報告書もゼロから書けまっせ!
・・・・・え?監査役になっても「働きたくないでござる」言い出すだろうって?
・・・・・・そ、そんなこと、お、おまへんで?