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【手描き】悪と睨めっこ【創作】について

初めに

相田MontBlanc「悪と睨めっこ」が公開されて二日後に公開された本動画「【手描き】悪と睨めっこ【創作】」ですが、本来は「悪と睨めっこ」MVとして依頼されて制作したものでした。
何故公開するに至ったのか、本動画が何故MVとして使用されなかったか、以下にて端的にまとめておきます。

経緯

【2023年】

5月8日
X(旧:Twitter)のダイレクトメール(以下:DM)にて、(株)ソニー・ミュージックレーベルズ アリオラジャパン 第二制作部 リサイクルシテネマネージャーAから、リサイクルシテネの新曲のミュージックビデオ制作依頼のDMを受け取る

5月18日
マネージャーA、進行ディレクターのE、重代で一回目の打ち合わせ(MVの予算、納期の話)

5月22日
マネージャーA、進行ディレクターのE、重代、雨乃こそあど、EFOLGで二回目の打ち合わせ(MVの内容擦り合わせ、制作上の注意の話)

5月24日
「悪と睨めっこ」MV制作開始

6月23日
MVに登場するキャラクターの設定画をMV公開後に公開したいという重代の要望にリサイクルシテネとマネージャーAが賛成
マネージャーA「公開のタイミング等はご相談できると嬉しいです」
尚7月19日の時点でも相談は出来ていなかった 

8月7日
重代からマネージャーAへ「①納品から公開されるまではどれくらい時間を要するのか ②聞いていたのはMV制作だけだが、ジャケット絵も担当するのか(担当する場合、納期の延長はされるのか)」の確認メッセージを送る
マネージャーAからは「①曲のリリース日・MV公開日がまだ確定していないので未定 ②本人たちに相談する」と返答が来る
その後、重代が納期を10月後半にしてほしい旨を伝えると、マネージャーAはスケジュール等検討しているのでまた諸々確定次第連絡すると返答した

8月19日
雨乃こそあどより「当初は10月頃完成予定だったが、予定通りのペースで進んでいるのか?完成が前後するのか、現段階で分かるのか?」の進捗確認メッセージを受け取る
雨乃こそあどに納期とクオリティのどちらを優先するか聞いたところ、クオリティを優先したいと返信があったのでMVの公開を11月に延期してもらう

10月19日
重代「予告ムービーを作るべきか」雨乃こそあど「そろそろ事前のプロモーションも進めるので頂けるとありがたい」
雨乃こそあどからソニーの担当が変わった事を知らされる(担当がマネージャーA→マネージャーBに)
雨乃こそあどの提案により、雨乃こそあど経由でマネージャーBに重代のメールアドレスを渡す

10月26日
18時に雨乃こそあどのXアカウント上でティザー公開
重代のXアカウント(別名義)でもMVに関わっている宣伝投稿をする

11月6日
金銭にまつわる相談をするため、重代から雨乃にマネージャーBのLINEかメアドを教えるよう伝える

11月7日
「マネージャーB曰く電話で話がしたいとのことなので電話番号を頂きたい」と雨乃こそあどからLINEメッセージが届く

11月9日
MVのサンプルをリサイクルシテネに渡す
7日以降マネージャーBから連絡が来ないので、重代の電話番号を確かに伝えたか雨乃こそあどに確認したところ、「電話番号を貰ってすぐに連絡しているが催促をしてみる」という返信が来た
重代がジャケット絵について何か話が出たか聞くと、雨乃こそあどから「特に無かったので確認する」という返信が来る

11月13日
21時:マネージャーBから連絡が来ないので雨乃こそあどに見積もり・納品書・請求書を送るために雨乃こそあどのメールアドレスを貰う
23時:マネージャーBから電話が来る

11月14日〜15日
マネージャーBとの電話の中で、「見積書等の書類を雨乃こそあどに送れば僕(マネージャーB)が取りに行く」と聞かされた事を雨乃こそあどにも伝える
ジャケットの件を話されたかと雨乃こそあどから聞かれたので、重代が「『リリースが決まり次第』と言われた」と答えると、「次の打ち合わせをする時にでもこちらから話してみる」と返信される

11月16日
■MV納品

12月2日
雨乃こそあどから「マネージャーBと話して正式にジャケットを依頼する事になった」とLINEメッセージが届く
重代が予算及び納期を聞くと、プロモーションの都合で1月リリースに延期するので12月20日頃が納期だという事、予算については直接マネージャーBと話すようにとの答えが返ってくる

12月8日
6時:重代からマネージャーBに12月4日の23時頃に電話をしたが出なかった事と、ショートメールを出したが反応無い事を雨乃こそあどに伝える
   雨乃こそあどにジャケットの予算・サイズ・拡張子をマネージャーBに確認し、重代に伝えるよう頼む
17時:マネージャーBから「11日または12日に電話する」「請求はMVとジャケットまとめてほしい」とのショートメールが来たので、6時に送ったメッセージは忘れて大丈夫だと雨乃こそあどに伝える

12月14日
2時:マネージャーBからの電話が来ないため、再び雨乃こそあどに連絡し、12月8日6時に送った内容通りにしてもらう
7時:マネージャーBから予算・拡張子を伝えるショートメールが届く(電話は来ず)

12月18日
雨乃こそあどより、ソニーの新しい担当が決まった(マネージャーB→マネージャーC)のでLINEをシェアしてもいいかの確認メッセージが届く
重代はメールアドレスも伝えるよう返信

12月20日
■ジャケット納品

12月21日
雨乃こそあどより、マネージャーCのメールアドレスと、今後の請求書等は彼に送るようメッセージが届く

12月22日
メールで請求書をマネージャーCに送る

12月23日
マネージャーCからMV公開について電話したいとメールが届く
12月26日の15時あたりに電話するとの事

12月26日
20時:マネージャーCより電話があり、
①プロモーション見直しにより楽曲とMVの公開は未定となった
②予告ムービーに関する投稿を削除してほしい
③重代がキャラクター契約について聞くとソニーに確認してからまた連絡
という事を伝えられた

12月27日
権利についてのメールがマネージャーCから届く
①MVについてはSONYの業界標準に則った形で【買取り】と認識している
②元々の担当者が具体的な権利に関する取り決めを、会話、メール、発注書にて、行って無かったが、業界標準に則った手続きに基づくものであり、本件についてもその形で進行した
③上記に基づき、MVの使用に関して一切の権利はSONYに帰属するものとする
④キャラクターの二次的商用利用については、企画が出て「可能性」が生じた際、事前の協議を経て、改めて利用に関する契約の締結を行う形で進行する
⑤MV公開と、二次商用利用については、現段階で楽曲とMVの公開は未定、二次商用利用の可能性は低い

12月28日
主に公開が未定になった件について、雨乃こそあどと通話
雨乃こそあどからは謝罪や今後の方針について話される
「悪と睨めっこ」については出さない事は無いと語った

【2024年】

1月26日
MV制作費の入金を確認したメールをマネージャーCに送る


8月24日
雨乃こそあどのXにて、重代が制作したMVとは違う映像が使用された「悪と睨めっこ」が8月26日に公開されるという告知の投稿がされた

8月25日
雨乃こそあどのXにて、雨乃こそあどとEFOLGの二人は新しいユニット「相田MontBlanc」を作り、リサイクルシテネとして作品は作らないとの投稿がされた

8月26日
「悪と睨めっこ」配信開始
重代が自分の納品したMVについて雨乃こそあどに確認メッセージを送ると、雨乃こそあどから以下の返信が来る
①雨乃こそあどとEFOLGはソニーを退所した
②その際、マネージャーBから音源と映像についての話をされ、録音した音源は自由に使ってOK、映像はNGと言われた
③映像使用NGの理由としてソニーの権利問題ではなく、二人の退所に重代を付き合わせたくないという考慮のもとの判断と聞いた

13時:重代は個人的なアカウントでMVをアップロードするため、MVの今後について話したい事があるとマネージャーBにショートメールを出す
22時:返信が無いため、契約書類を貰っていない事と、8月27日13時までに返信が無い場合重代がMVを個人的にアップロードする事について許諾したものとみなすショートメールを出す

8月27日
10時:マネージャーBに電話をかけるが出なかったため、催促のショートメールを出す
13時になっても返信が来なかったため、重代は自分が制作したMVを個人的なアカウントで公開する準備をする
雨乃こそあどから音源と相田MontBlancのロゴを受け取る

8月28日
制作したMVとキャラクターの設定画を重代の個人的なアカウントで公開

8月29日
ビデオクリップに関する問い合わせを管理するCLIP GATEにメール【『悪と睨めっこ』MVにおける不合意の著作権契約及び非公開化について】を送る
①リサイクルシテネのレーベル脱退について、重代には一報も無く、本MVは完全に未使用もとい非公開となった
②具体的な権利に関する取り決めを行なっていないにも関わらず、買取及び権利移転となっている
③不合意の著作権契約・非公開化に伴う料金を請求する

9月7日
8月29日にCLIP GATEへ送ったメールへの返信が無い事を確認し、ソニー・ミュージックエンタテインメント問い合わせ>企業・メディア関係者向け>その他のお問い合わせ に同様の内容を送信

9月25日
9月7に送った問い合わせにも返信が無い事を確認し、法テラスへ相談
今回、事態を公表するに至る

最後に

最後まで向こうから契約について話をされる事は無く、MVの公開前に契約締結をするのだろうと思っていたのですが、そんな事はありませんでした。
“業界標準”に則って買取をしたそうですが、“業界標準”が何の事かは知りませんし、聞かされてもいません。

アーティスト二人のレーベル脱退の際、映像使用NGなのは権利の問題ではなく重代に配慮した判断であるとマネージャーBが話したようですが、それならば重代も当事者であるので、これは非常に見苦しい言い訳でしかありません。
MVを著作権諸共買い取っていると言うならば、此方の合意無しに契約を締結したという事になります。
不合意の契約締結を行なっていないと言うならば、重代に連絡し、MVについての相談・交渉をしてこそ重代への配慮と言えます。

制作中であっても向こうの杜撰な管理・意識が目立ち、業界の将来を憂うばかりです。

私自身考えが甘かった事もあり、最悪の事態になりました。

皆さんは契約書を貰ってから仕事を始める事、そして、その契約書には「納品物が○年以上公開されない場合には制作費の100%を頂戴する」と書かせる事を忘れずにしましょう。

P.S. アーティストのお二人は本当に良い方達でした。最初から最後までありがとうございました。