選ばれるソーシャルワーカーになること、学び続けること。独立型精神保健福祉士のイベントを終えて。
精神保健福祉士の和賀です。
独立型精神保健福祉士として、株式会社TSUMUGOE・代表の後藤智行さんをゲストにオンラインイベントを行いました。
スライドなし、アーカイブなし、ざっくばらんに話すことを主眼に、後藤さんの話を聴きました。
お互い精神保健福祉士として、これまで割と長く働いてきて自分なりのこだわりや大事にしていることを話していると。意外と近い感覚を共有できたりします。特に印象的なことが2つありました。
1つめは、選ばれるソーシャルワーカーになること、でした。これは、私もすごく意識しています。意識するようになったのは10年くらい前からでしょうか?DXと言われたり医療ロボットなど医療、福祉業界も時代の波に当然影響されます。10年前の当時、指定管理施設の管理者・施設長として働いていた私は部下が30人位で20代の人も多く他職種のチームでした。
これからの医療、福祉、介護業界は人手が足りないと言われてても、他のソリューションが導入されて人の代わりになるものが増えてくること。そして、今よりももっと支援者自身の人間性が問われると思うこと。
話を聴く、ということをただやるのではなく、選ばれる支援者になることが大切。あの人に相談するならペッパーくんの方がマシ、と言われてしまう現実はきっとくると思うと話したら、和賀さんはいつも未来の話をすると笑われました。私としては、自戒も込めて選ばれる、必要とされるソーシャルワーカーになりたい。未来の話でもないと思うのだけどなあと当時は感じていました。
2つめは、研修など学びにお金をかけること。自己研鑽すること。自分に課金すること、です。福祉職は給料が安いから、シフトが不規則だから、と言って自分のお金で休みの日に、研修に行かない人が多くいます。その理由で、支援者として学びを放棄する理由にはならないと思うのです。私にしたら、まるで運転免許をとった後に車を運転していないで、免許を取って満足している感覚です。
医療や福祉の職場での研修は、一般企業に比べて充分にはあるとは言えません。新人時代に社会人としてのマナー、例えば名刺交換のやり方なども教えてもらう機会もなく職場経験を重ねる人が多い。それ故に一般常識が欠けているような感覚があります。たかが名刺交換と思われるかもしれない。
ソーシャルワーカーなのに、社会の一般常識が欠けている、社会の流れを知らない。そんな状況にあるのが、福祉業界のリアル。専門職として生きていくのなら良いじゃないかと言う意見もあるかもしれません。でも本当にそうでしょうか?時代は変化するし、自分自身が学び続けなければ、磨かなければ、錆びてしまうのではないか。以前、東京都のサービス管理責任者の研修で、ファシリテーターをやっていた時に錆管(サビカン)にならないように、と伝えてクスッと笑っている受講者もいたけれど、ムッとしている受講者もいました。
選ばれるソーシャルワーカーになるためには、学び続けること。
後藤さんとをゲストに迎えてのイベントはシンプルだけど、大切なことを実感できた時間になりました。後藤さんを始め、ご参加頂いた皆様に感謝いたします。
後藤さんの主催する研修はこちら。東京を皮切りに12月まで各地で研修を企画されています。私も12月の研修に参加予定です。
【イベントご案内】
11月20日水曜日、独立型精神保健福祉士同士のイベントです!
https://socialwaker-hug.peatix.com/
【お知らせ】
株式会社ニイラでは、個人向けの相談サービス「HUG」、働く人のメンタルヘルス「福利厚生としてのHUG」、誹謗中傷を我慢しない「インフルエンサーのためのメンタルヘルス」の3つのサービスを行なっています。
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