ぼくゼロの母は活動家じゃないんですよ
監督と母の往復書簡。
ぼくゼロの監督「とこちょ。」と主人公の母「くみちょ。」が9年間の撮影を振り返って、お互いの視点から当時のことを語ります。
先週に引き続き、今回もくみちょ。回でお届けします。
ちなみに「くみちょ。」の「。」はゼロです(笑)
誤解されている人も多いので、今日は活動家ではありませんよのお話し。
空雅が顔出し、名前出しで取材に応じ、テレビ、雑誌、新聞に取り上げられる時、母として私の名前や顔も露出する事があります。
空雅が18歳になるまでは取材に立ち会う事が多かったので、一緒にインタビューを受ける事もありました。
18歳を過ぎる頃からは全て本人に任せるようになり、「お母様のお話しもお聞きしたい」と言われない限り、付き添いもしなくなりました。
私自身も名前も顔も晒していたので、時々、「活動家」と誤解されるのですが、私は活動家ではありませんよ。
私「活動家」の定義もよくわかっていないのですがw
LGBTQの啓発運動や権利を主張する集まり、パレードには参加したことがないんじゃないかな・・・記憶にないんですよね。
相当昔、その関係のNPO法人の相談員としてお手伝いをさせていただいていた事がありますが、今は何処にも属していません。
LGBTQに関する専門的な知識もなく、法的なことも知識はありません。
それでも、上映会でのトークゲストに呼んでいただいたり、みなさんの前でお話しさせていただく機会を頂戴することもあるので「活動家」と思われるのかしら?
私は、ぼくゼロ主人公の母として、家族として、それから心理セラピスト、メンタルコーチとして、あれこれお話しさせていただいております。
日々たくさんの学びをされている、豊かな知識をお持ちの活動家の皆様のご活躍、ご尽力には、いつも心から感謝しております。
そのような方々のお力添えで、この世の中が少しずつ生きやすく、優しい世界になっているのだと思います。
私の知り合いの(当事者の)親御さんの中には、法的な改善などを求めて活動されている方や、地域でLGBTQに理解を求めるための活動をされている方もいらっしゃいます。
すごいな〜、立派だなと感心しています。
私には何ができるだろう?とはいえ、活動家というガラではない。
そして多くの人に「ぼくゼロ」を届けたいと思うので、今は、ぼくゼロの広報活動を粛々と続けていこう。
誰も信じてくれないけれど、引っ込み思案で人見知りの私。
営業ってまじ苦手意識が強いのですが、おかーちゃんは頑張りますわ。
自主上映会開催してみたい方、中学、高校で生徒にぼくゼロを使った授業をお考えの先生、お気軽にお問い合わせくださいませ。
公式サイト
それでは、来週はとこちょ。かな?
今週もお読みいただきありがとうございました。