大阪大学教授 村上靖彦先生のレビュー
【感想を送ってくださった方】大阪大学教授の村上靖彦先生
最初に見たときには、髙木さん一家の壮真さんに対する愛情を描いた映画だと感じた。
二回目に見てみるとちがった。『僕とオトウト』は壮真さんからの家族への愛情が描かれた映画だった。
冒頭のカットからすでに壮真さんは(車のなかにいて姿は見えないのだが)そのことを伝えていた。
このことに気づくために、髙木監督自身がiphoneのカメラという第3の登場人物、あるいは視点を必要としたのかもしれない。カメラがそこに置かれることによって、監督は自らの省察を書き留めるセッティングだけでなく、自らと壮真さんとの関係をすこし隔たったところから眺め、何よりも壮真さん自身と出会うことができたのだろう。
弟壮真さんに巻き込まれたと思ってすごく近い位置から出発したはずの髙木監督のカメラは、実は段々と、弟は雄弁に語っていた、すでに弟は自立していた、弟こそが家族を気づかっていたということに気づくのだ。
村上靖彦
(編集担当:うえだ)
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【上映委員 クチコミ】
私は11月5日に元町映画館のトークイベントに行ったが、緊張してあまり話すことが出来なかった。
しかし、舞台の上からお客様がどのような顔や仕草をして話を聞いているかわかったり、トークイベント後にお客様とお話したりするのがとても楽しくてよい思い出になった。
上映委員の活動をするごとに、よい思い出がたくさん増えていき、とても嬉しい。
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【
劇場公開情報】2021年11月9日現在
各回上映後、監督&日替わり特別ゲストによるアフタートークを行います!
詳細はこちら→ https://boku-to-otouto.com/infomation/
大阪 @シネ・ヌーヴォ(本編48分、アフタートーク30分)
11/8(土)-11/12(金) 13:45~
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/bokutootouto.html
京都 @京都みなみ会館(本編48分)
11/8(日)-11/11(木) ①11:30~ ②14:00~ (1日2回上映になりました!)
11/12以降の上映も決定しています。詳しくは京都みなみ会館ホームページをご覧ください。
https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/12338/
神戸 @元町映画館
終映しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました!
「僕とオトウト」公式サイト https://boku-to-otouto.com
お問い合わせ bokutootouto@gmail.com
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