![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65834869/rectangle_large_type_2_2a474cd195e9f7860a7ae044546bc037.png?width=1200)
Web漫画家兼イラストレーター bethさんのレビュー
インスタグラムで日々の記録を漫画にされているbethさん(ID:3beth_gm)から映画「僕とオトウト」のレビューをいただきました!
bethさんは現在、3人のお子さんを育てられていて、家族5人それぞれの微笑ましい様子や面白エピソードなどを描かれています。長男のハルくんが自閉症を持っていることから、映画「僕とオトウト」に興味を持ってくださいました。
私、上映委員会の蓮本は以前からbethさんの漫画が大好きだったので、連絡をいただいた時、本当に驚きました...。
あたたかくて優しくて、お茶目で、まっすぐなbethさん家族の様子についつい頬が緩んでしまう、そんなあたたかい漫画を描かれています。また、自閉症をもつ長男のハルくんがどんなことが好きで、どんなことが苦手で、家族の皆さんや学校の先生たち、周りの人たちとどんなふうに過ごしているのかも漫画を通して想像することができます。
bethさんの家族へのあたたかい眼差しが感じられる、本当に素敵な漫画です。
ぜひ、bethさんの漫画もご覧ください!
bethさんのインスタグラムアカウントはこちらから↓
https://instagram.com/3beth_gm?utm_medium=copy_link
――――――――――――
レビューを書いてくださった方 bethさん
Web漫画家兼イラストレーター
「きょうだい児の視点からの映画で、障がい児の愛を知る」
障害のあるきょうだいを持つ「きょうだい児」。知的障がいの弟を持つきょうだい児のお兄さんが監督をしたドキュメンタリー。
自閉症や障害をテーマにした映画や作品はいくつか観たけれど、きょうだい児視点での物語は観たことがなかったので、とても興味があり見せてもらいました。
兄は進学し家を出て、社会に出る。自分はこれから結婚もするかもしれない。子供も持つかもしれない。だけど障がい者である弟にはその可能性は著しく低い。
それを思った時に罪悪感を感じたり「切ない」と感じる兄。
そしてそうした視点を「上から目線」だとかそれ自体が差別だとか、他者に指摘されてしまう。そこで葛藤する。
それでも、なんと言われようと兄心としての湧き上がる感情としての「切なさ」「やるせなさ」。同じような幸せを共有できたらと思う気持ち。
この感情は親であるわたしはとても共感した。息子は息子の人生がある、本人の世界がある、そう分かっていても。
兄弟でもそんな風に考えるのかと驚いた。将来我が家のきょうだい児(弟、妹)も様々な葛藤をするのだろう。
この葛藤は愛情。親心であり、きょうだい心だと思った。
衝動にかられて、知的障がいのある弟はある事件を起こす。父は怒り、それでも笑っている弟を前にどうしようもない気持ちを抱える。
自分が側にいてやりたい
でも24時間は叶わない
親なき後のことは?
そんなようなことを1人で抱え込んでいた。
ある日決心してみる。通じるかわからないけど本音で、弟と話をしてみる。
2人で座り、頭を撫でて、と兄にジェスチャーする高3の弟。
会話は一方通行で弟は聞いていないように見えて、その仕草や短い言葉から兄は弟の気持ちを受け取る。
その中で悟る、とっくに家族から離れる覚悟をしていた弟。
「ぼくはぼくで 兄ちゃんは兄ちゃんでいいんやで、って 言ってるような気がした」
そのナレーションの語尾は 震えていた
わたしの胸も 震えた。
「わかりたい」という
きょうだい児の思い。
それが今回弟と向き合い家族とも向き合ったお兄ちゃんの変化があった。
そして出た兄の言葉
「兄ちゃんはそうまのこと、全部わかっちゃわないようにしようと思う」
言葉ではない対話をしながら、頭をくっつけ寄り添う兄弟から、親には入れない
絆を感じた
最後 自然に、静かな涙が出た。
きょうだい児視点の、弟や家族を想う気持ち、葛藤、それから愛情を見せてもらいました。ありがとうございました。
(編集担当:うえだ)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【上映委員 ひとこと】
上映委員で活動していく中で、Instagramなどでコミックエッセイを読んでいると話したときに、蓮本さんからbethさんをお勧めしてもらい、すぐに調べてみました。優しい雰囲気のイラストに、くすっとなるお話でついつい次の話はどんなのか、Instagramの投稿を漁ってしまいました。
bethさんの漫画をはじめ、上映委員に入っていなかったら知らなかったこと、経験できなかったこと、出会いがあるので、私が上映委員に入った約3カ月の時間はとてもかけがえのないものです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【劇場公開情報】2021年11月16日現在
上映後の、監督&日替わり特別ゲストによるアフタートークは終了しました!お越しくださった皆様、ありがとうございました
詳細はこちら→ https://boku-to-otouto.com/infomation/
大阪 @シネ・ヌーヴォ(本編48分、アフタートーク30分)
終映しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました!
京都 @京都みなみ会館(本編48分)
11/18まで上映しています。詳しくは京都みなみ会館ホームページをご覧ください。
https://kyoto-minamikaikan.jp/movie/12338/
神戸 @元町映画館
終映しました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました!
「僕とオトウト」公式サイト https://boku-to-otouto.com
お問い合わせ bokutootouto@gmail.com