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悩む選択 v2-98:私は奇跡のひと。自分を好き・大切にする vs 奇跡のひとって言われても、どうも自分が好きになれず。

今日の悩み:
A.歴史上・地球上に自分は自分だけしかいない。なんて奇跡!だから自分を大好きになって大切にしようよ。

B.自分が奇跡の存在と言われても、それだけでは自分を好きにはなれない・・・どうも自分を好きになれない。

今日は美容院。いつも明るく元気をたくさんくださるかわいい(でも、一回り以上年配の)美容師さんがコンコンしていて鼻声。完全に風邪。だけど、もしや。。。感染しちゃった? 

「ありゃ、風邪ですか?」「うん、もう治ったのだけど、喉と声と鼻水がね。。。コロコロコロロンじゃないよ。」とのこと。しかも助手さんが不在。。。「あれ、ひとりぼっちのひとりっこですか?」「そうなの。今日はさっき帰ってもらったの。」とのこと。ボクとあと1人で終わり。そのもう1人の方はカラー中。

お一人でやられている美容室だから、うん、しょうがないかな、と思って、散髪して頂きました。

こういう状況、とても悩ましいですよね。悩ましい選択。人生の二者択一。感染騒ぎも引き続きだから、風邪なんだけど、今日はうつすかもしれないからお休みします、ごめんなさい、リスケいいかしら?とお客さんに謝罪する、あるいは、コンコン・ずるずるしながらもサービスを提供するか。お客さん側も、師走の忙しい時期ですし、色んなひとに会う予定もたくさんだから、ちょっと同じ空間にいるのはまずいかも、だから、今日は帰りますね、という選択肢もあり。

うーん。難しい。で、彼女はサービスを提供する選択をして、ボクはサービスを受ける選択をした。

今日はあまり会話しないように、アレコレ相談・注文しないように。

とは言いながらちょっと会話。だいぶ会話?

「ここだけ白髪つよいですね。真っ白。」
「ま、もう全体真っ白ですけど。幼稚園からの若白髪だから。んん、若白髪って何歳まで許容されますかね。」

「一生、大丈夫ですよ(笑)。それにどこかで無くなりますから、話題がズレますよ(笑)。」
「ですね。でも、髪だけ白いんですよね。不思議。。。」

「ストレスですね。。。」
「ですかね。幼稚園からストレスいっぱい、ですかね。受験やら仕事で100倍ですかね。」

「でも、ストレス無いのがストレス、なんてこと言うお客さんがいましたよ。」
「なとなくわかります。仕事が不要で、億万長者で、遊んでばかりでもストレス感じそうな気がする。性格かなぁ。なんか仕事していないの社会に役立っていないなぁ、友達できないなぁ、みたいな。」

「かもしれないですね。仕事、ってストレスかもですが、いいものですよね。」
「でも、お身体が元気じゃないとだから、思い切って休むときはボクのことは気にしないでくださいね。迷惑はかけろ、って言います。だから、逆にかけられても気にするな、ですから。」

「ですね。今日はでもさっきまでお客様いっぱいで。地方から出てきてくださるひともいて。みなさん、1人1人大切にしないと、こういう美容院は続けられないのよ。」
「最近、知り合いが突然、心筋梗塞で亡くなったのです。仕事が忙しくて。50歳ほどです。本当に突然。だから、仕事熱心もいいですが、風邪とは思いますが気をつけてね。お客様も大切ですけど、ボクらには美容師さんが大切ですもの。」

「ありがとう。そうね、健康一番。」
「前も話ましたけど、ここに出会うまで本当みんな下手くそで。。。だから美容師さんはボクにとって奇跡のひとなんですよ!」

「あら、奇跡のひと、っていいね。ありがとう。そう思ってまだまだ続けるわ。風邪でも(笑)」
「あ、ところで、奇跡繋がりで、話変わって地球に生命が誕生したのって、どれくらい奇跡か知っています? ボクの大好きな小話していいですか?」

「なになに?」
「例えば、腕時計を、パーツ・パーツにバラバラにして、ネジとか針とかガラスとか電池の端子とか、とにかく全てを部品の状態に分けて、それを25メートルの水がいっぱいのプールに投げ入れて、水をぐるぐる混ぜていたら、あれれ、また同じ腕時計ができあがった、ぐらいなんですって。」

「えええ、それって無理でしょう。漫画の世界ですよ。」
「でしょ。だから、生命誕生は、ちょーウルトラミラクルスーパー奇跡なんですよ。あと、別の比喩もあってですね、何で読んだのか覚えていないのですけど、廃材置き場に竜巻がびゅーって来て荒らして過ぎ去ったら、あれれ、飛行機ができあがっていた、みたいな。しかもジャンボジェット機。そんな偶然というか、奇跡の奇跡の奇跡なんです、って。」

「えええ、どう考えても無理でしょう。というか、どうしてそんな例になるのか、ま、すごいことってことなのね。」
「なんですよ。だから、美容師さんは、ボクの髪を上手に切ってくださるから奇跡の出会いであるんですが、そもそも存在が奇跡のひとなんですよ。地球に生命が誕生するのがこんな奇跡なら、今、生きている美容師さんも当然スーパー奇跡ですよね。猿にもならずウィルスにもならずですよ!哺乳類だけで5000とか6000種類。全部入れたら推定数千万種類ですってよ。」

「ですね、そう言われるとなんか不思議ですね。」
「不思議であり、奇跡です。だからお身体大切にしてくださいね。自分を大好きで、大切に大切にしてくださいね。」

「ははは、そうね。私、自分のこと大好きよ。いつもがんばったね、って言っているわよ。お客様にも感謝、自分にも感謝。ついでに地球に感謝ってことね。」

隣でカラーで待ち時間だったおじさんが(たぶん、おじさん):

「自分のことは好きになれないなぁ。。。結婚もできなかったし、外見もなぁ。何かしたってこともないしなぁ。奇跡って言われても、つまり、この世の中、全員が奇跡ってことなら、みんな平等だから、価値無いんじゃないのぅ。。。」

「あ、う。。。そうですかね。。。でも、ま、個人は1人しか、地球上に歴史上にいない、ということで、ま、奇跡かなぁと。。。」とボク。

「そうよ。いいの、自分は奇跡。大好き大好きで!。言えばいいだけよ。口に出して。ウソも方便よ。そんな暗いこと言ってるから白髪増えるのよ。」ってカラーしているお客様に、美容師さんが笑顔で苦言? ま、ボクも白髪だらけだけど。。。

「ボク、暗いこと言っていないけど、白髪多いんですけど。。。」

「それも奇跡のひとだから、いいじゃないの。個性個性。若白髪を幼稚園から持って生きてきたから、何か良い経験があるかもよ。」

「ないですよー。小学校の卒業アルバムの「何でもNO.1」では、運動神経良かったのに、算数も成績よかったのに、”白髪の数NO.1”でした。小学校だよ。だれもいないよ。白髪なんて。それに最初の会社で好きな女性から白髪が嫌!って振られたし。。。あ、だから強く育ったかも?」

ということで散髪終わり。結局、しゃべり続けて、風邪うつったかも。。。

でも、みんなが1人1人奇跡のひと、そう自分のことも思い、他人のことも思う。地球に35億年程前に生命が、偶然に、奇跡の奇跡で、誕生し、人類の祖先は500,600万年前ほどに誕生。それからも大変な危険の中、祖先が、先祖が生き抜いて生き抜いて、今のボクらがいる。ま、どう考えても奇跡です。恐竜もいて、動物に襲われ、戦争もあって、疫病もあって、飢餓もあって、災害もあって。それらを経て今いる。ボクらを、ボクら自身を、周囲のみんなを大切にしないと。奇跡なんだから。奇跡の価値が無くなってしまうし。

イライラするときもあるし、他者を否定・批判・軽蔑したくなる時もあるけど、相手も奇跡のひと。ま、大目に見て、イライラしないで。自分が映る鏡に向かって、イライラせずにがんばってね、と褒めれば良いのでは。

自分をありのままの受け入れて、自分の嫌なとこばかりに着目せずに、自分を好きになって、大切にして。変えたいことがあるなら、変えられる、という志向を持って、変えていく。行動しないなら受け入れよう。どっちかでいいような。受け入れられないなら変容に挑戦してみよう。でも、変化前も、変化中も、変化後も、自分のことは好きで、大切に、してあげて。奇跡のひとなんだから。こう思うのは、こう思わないより、ベターアイデアだと思います。

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