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男と女、二つの性別を生きるのは大変だ①
たけのりです。
私自身、生まれてきてからずっと、男女二つの性別で生きるのが当たり前のようになっていますが、よくよく考えたらすっごい面倒でややこしい。
子供のときは気にすることがなかったのですが、大人になって大変だと感じることがとても多かったです。
説明するのが難しすぎて躊躇っていたのですが、これを機に少しずつ整理して情報を発信していけたらいいなーと思っています・・・。
どうして男女2つの性別で生きているの?
性別不合(性同一性障害)で、体の半分が男性、半分が女性の状態で生まれてきたからです。
分かりやすく言えば、首から上が男性、下が女性の状態です。
性別不合で生まれてくると、「男性なのに女性に分類されている」というややこしいことが起きます。
例えば、学校へ行き机へ向かって勉強するときは男性・女性の区分をあまり感じないため、本来の男の自分として取り組むことができます。
しかし、体育の授業では男子なのに女子の方へ分類されるといったことが起きます。必要に応じて女性としてして振る舞わなければなりません。
※私だけではなく、性同一性障害の当事者で、身体の性別を頭の性別と一致させる「性別適合手術」をする前の人は、男女二つの性別使い分けをしながら生きているということになります。
女の子で振る舞う場合、今の男の私ではなく、女の子として振る舞うことができる私(まりあ)に切り替わります。
本来の自分は、男性の方の性別の私、たけのりです。
しかし、生きていく中で、女の子として振る舞う必要がたびたびあったため、女の子の私もそのまま定着してしまいました。
これが私が男女2つの性別を持っている理由です。
不安定な存在である女の子の私
女の子の私のまりあは、あくまでピンチヒッター的な存在です。
これまで生きていてまりあが登場した時間はそれほど多くありません。
そのため、まりあ自身、「自分の存在に自信が持てない」といった傾向があります。
私自身、「男なのに体が女性」という自分の存在に自信が持てなかった時期もありましたが、今は「自分とはこういう存在である」という定義が自分の中にあるため、自分の存在が揺らぎません。
しかしまりあは、女性の身体を持っていながらも自分の存在が極めて不安定。「自分は片割れのような存在であり、他人と組み合わさって初めて自分というものが存在する」といった印象があります。
男女の自分、その境界は極めて曖昧
今、この文章を書いているのは自分は「男性の方の自分だ」というような、明確な自覚を持っていることが多いです。仕事をしているときもほぼ、男性の方の自分だという認識があります。
しかし、日常生活で、例えばご飯を食べるとき、お風呂に入るときなどで「今はどっちの自分か?」というはっきりとした境界はありません。
また、男の自分、女の自分で性格や考え方は大きく異なるものの、「同化している部分」もあり、20%程度は同化していると考えています。
「私ではないが、私でもある」
とても奇妙な感覚です。
今日はこのへんで。
また思い出したことがあれば続きを書きます。
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