ノーベル医学・生理学賞
2023/10/2にノーベル医学・生理学賞が発表されました。
私も生理学の研究を齧っていた端くれでありますので、毎年どんな研究者が受賞するのか毎年気にしています。
今年のノーベル医学・生理学はペンシルベニア大学の研究者、Karikó Katalin氏とDrew Weissman氏でした。この2人は、COVID-19の「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をしたことが評価されました。
2019年から全世界でパンデミックが起きたCOVID-19は、そのワクチンを早急に作ることが課題でした。
これまでのワクチンは作るまでに物凄く時間がかかる代物でした。早くても数年、10年かかることもザラという世界です。
一方で、mRNAを用いたワクチンは技術的に難しいですが、技術が確立すれば圧倒的なスピードで開発ができます。
実際にコロナウイルスが発見されてから1年以内にワクチンが製造されました。
コロナが少し落ち着いた今でもワクチンに対する話題は後を立ちませんが、この2人をはじめとするmRNAワクチンの開発がなければ、全世界で今と比べ物にならない人数の人が亡くなっていたことは確実だと思います。
だって普通のワクチン開発をやっていたらまだワクチンが完成していない可能性の方が高いのですから….
そう考えると怖いですね…
科学の力ってすげーーーーー!!!