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落ち着きがなく、座っていられない。という衝動性。
ADHDの子供にまつわる事で、必ず取り上げられる「落ち着きのなさ」。発達障害にまつわる本を買えば、必ず書いてあります。下の子も、本に書いてある通り、授業中や習い事で、どうしても立ち歩きをしてしまいます。
授業参観や、習い事を見学に行くと、ビックリする。
体操の習い事をしていたのですが、高学年になってからは見学に行っていませんでした。が、久しぶりに見学へ行ったら、きちんと整列せず、低学年の時より、より自由に教室中をゴロゴロ転がっていたので、まさに「開いた口が塞がらない」状態で、胸がザワザワしてしまいました。というのも、鉄棒など体操器具もあり、他の生徒さんに、もしものことがあった場合、大変なので。さすがに、体も大きくなってきたので「不慮の事故」にまつわることに関して強く叱り、体操は退会することに。
授業参観では、妻のもとに寄ってきて抱き着いたり、机に突っ伏したりしていることが多く、正義感が強い子から「いつも通りやれよー」などという野次も起こります。だから妻的に、授業参観は「苦行の時間」らしく、自宅に戻ってくると、全録に入っているドラマを片っ端から観て、メンタル回復に時間を割いています。さらに、授業が「多様性を認め合おう」なんていう内容だと、より体調に異変が出るようです。
また、学校の先生から夕方に電話がかかることもあるのですが、この前は、「机を並べて2時間寝ていた日が1週間のうち2回ありました」と。ADHDには思いついたことをやってみたくなる衝動性があるとはいえ「メンタルが強すぎる」と笑ってしまったのですが、親として躾になりますので、「机の上に寝そべることがいけない」ことについて注意しました。「そこまで眠たいのなら、保健室に行きなさい」とも。道徳的な「抑制」は大切。思い立ったら試したくなる子供の躾、親としてもっともっと勉強が必要です。ただ、叱るだけというのはどうかと思うので、「児童発達支援士」のテキストブックにも書かれていた、子供をギュッと抱きしめることは、どんなに怒ってもしています。
「いじめ防止対策推進法」や「合理的配慮の義務化」の効果
ここは発達障害の子供を持ち、かつ2次障害を心配する親御さんに向けて書いていますが、発達障害に詳しくない方や、お子さんがいらっしゃらない方が、もし読まれた場合、【担任の先生は、どうして厳しく叱らないのだろうか?】と思ったことでしょう。不登校にまつわる本でも、最近は先生が叱らないから、子供たちが自由すぎると書いている方がいました。けれども、それは、「いじめ防止対策推進法」や「合理的配慮の義務化」があるからなのです。
先生が厳しく叱る人だと、集団心理や同調圧力で、正義感の強い生徒達、競争心が強い生徒達が、合理的配慮が必要な生徒を排除する傾向が高いのです。保護者のかたが子供の頃も経験したはずです。咎められる人がほぼ決まっていたクラスの反省会を。実際、発達障害という事が曖昧だった小学3年時、下の子への当たりがどんどん強くなり、正義感の強い子たちが、先生をマネて集団で注意し、最終的に集団無視が始まったため、下の子はノートに「死にたい」と書き殴るほど、追い詰められたことがありました。2次障害を患ったことで、夫婦共々、親としての向き合い方、叱り方に難しさを感じ、いまも最適解が出ません。
ただ、いじめからの2次障害(反抗挑戦性障害・自殺念慮・うつ等々)を食い止める方法は、この集団無視を通して学べた気がします。それは、いじめられたら、いじめ案件に詳しい教育団体や、弁護士、行政書士を間に挟むべきだということ。いじめに詳しい教育団体などに相談し、言われた通り学校や市の教育委員会などに「差別ではないか?」という疑問を投げてみたところ、担任の先生は「発達障害」について学んでくれました。そして、他の生徒にも、下の子の長所を説明してくださり、正義感の強い生徒達の無視はなくなり、クラスの中には、下の子と仲良くしたい子もいたので、下の子の心の安寧を取り戻せたのです。
専門家に頼ることが大事
まだ弁護士や行政書士には電話で相談したぐらいですが、2次障害が起きてしまった時の費用を考えれば、安いものです。我が家は、そのお金をよけています。ちなみに、いじめに関する損害賠償請求権は被害者が損害および加害者を知ったときから5年、いじめのときから20年とのこと。焦らず取り組むこともできますし、フリースクールなどの準備も余裕を持ってできるようになります。
2次障害をおわせた相手側との対話は、99%話がかみ合いません。
なので、「弁護士(行政書士)を通してください」や「弁護士・行政書士」の名前が添えられた要望の手紙は効果があります。お互い、どうしても気持ちが高ぶってしまうもの。落ち着かせるためにも、いじめに詳しい弁護士や行政書士など第三者に相談してみるのが、イロイロ学んだ中でベストなのかなと思っています。(ネットで「いじめ・弁護士」と検索すれば出てきます)時代の変化なのか、落ち着いて判断できる第三者を介して分断を防ぐ時代になっているような気がします。
私が小学生の頃にも立ち歩く子はクラスにいました。
今思えば、私の時代にも、立ち歩く子はいて、その子も、優しい先生の時は、他のクラスの子たちと調和がとれ、体罰もする厳しい先生の時だと、居場所がなくなり、どんどん乱暴な振る舞いになっていました。でも、それは、あえてだと思っています。他の生徒達に弄らせないようにするための防御なんだと。
私は、その子と遊ぶこともあったのですが、何も危険な事はなく優しく面白い子でした。下の子もそうですが、その子も自由裁量のある場所では暴れません。あと、彼も下の子も他人の悪口を言わないのが共通点な気がしています。
昨年、はじめて同窓会に行ったのですが、参加していなかった立ち歩く彼について、彼をバカにする話題が出た瞬間、私はその場からすぐ離れました。会食の席で鼻息荒くしても、何も良い事ありません。その鼻息の荒い感情が、自分にブーメランで戻ってくるだけなので。私が、この状況で学べたことは、ほとんどの大人が障害にまつわることについて知識がないという事についてだけです。だから発信って大切なのかもしれません。
ちなみに、ふくよかになってしまったアーティストを誹謗中傷するSNSをたまに見かけますが、薬を飲んでいる事で体重が増加してしまうことがあるので、こちらも配慮ある世界になって欲しいものです。