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【ゲッターズ飯田公認エッセイ】友達はいらない

「友達はいらない。知人でいい」

友人ではなく知人を増やし続けているゲッターズ飯田。そんな彼の生活信条が「友達はいらない。知人でいい」。初めて耳にしたときは目から鱗だったし、何年経っても好きな考え方だ。
 
ゲッターズ飯田との仕事の中で、関係が対等でない友達に悩まされている相談を目にすることがよくある。

ゲッターズ飯田はこういう友人関係の悩みに対して「それは友達ではない。知人。しかもあなたを困らせたい知人だ」という。加えて、「遊び、飲み、おしゃべりなど都合の良い時だけ、調子のよい時だけに会う人は全て知人。友達とは、あなたを助けてくれる人で、あなたもその人を無償で助ける人のこと」だと。私は思う。小学生には難しいので中学生になったら「知人(幅広い年齢層)100人できるかな?」を提唱してもいいんじゃないかと。
 
お金がない頃から、知人の多かったゲッターズ飯田は1日1日を楽しんでいた。無償でたくさんの人を占い続ける中で、多様な交友関係を広げていたので飲み仲間に困ることがなかった。知人の中でも、波長が合い、お互いが出会ったことに感謝しあうような関係性ができた人とは何度も会い、本当の意味での友人になっているように感じる。ブログによく名前がでてくる大村さんや和栗さんがそういう関係な気も。
 
ゲッターズ飯田が「友だち自慢」でマウントを取ることなどは一切ないし、友人からお金を騙し取られたなど、危ない目にあった話も聞いたことがない。それよりも感謝している知人(真の友人)の話を、笑いをまぶしながら嬉しそうに話している姿をよく見かける。
 
仮面をつける前は、地方でも交通費さえ出してもらえれば、どこにでも一人で行って占っていた。例えば、長野県のライブハウスの店長さんから「地元の熱意あるライブマンたちが集まるライブを盛り上げて欲しい」とmixiにオファーが届いたことがあり、スケジュールも空いていたので出演を快諾。バンドとバンドのセットチェンジの間に会場のお客さんを占っていたという。
 
知人を作るためには、どうすればいいのだろうか?
 
ゲッターズ飯田がオススメするのは習い事だ。
教室では共通の会話で広がるだろうし、知識や教養が身に付くので、別の場所では、話しのネタにもできるという。あと、知人という関係から恋愛に発展することも多いので恋人探しにも薦めている。その際、友だちというと同年代にどうしても目が行きがちだが、気が合わない、話が合わないのであれば、年の離れた人とコミュニ―ケーションをとるといいらしい。それは、ゲッターズ飯田が「自分に何か教えてくれる人を大事にすると、人生は簡単にいい方向に進むもの」という考えだからだ。

だから、ゲッターズ飯田は、恩のある先輩方をとても大事にしている。やついいちろうさん、青木さやかさん、占い師の水晶玉子さんなど、若かりし頃、イロイロ教えてくれた諸先輩方とは交流を続けており、いまなお自身のイベントにゲストで呼んでいる。舞台でも舞台裏でも、もてなしが丁寧で、相手を敬っていることがよくわかる。
 
また、ゲッターズ飯田は、どの人と会うときも「他人」と言うスイッチを切ってはいけないということを心がけている。「素の自分を出すなどトイレか一人でお風呂に入った時だけでいい。特に自我が思い切り出る人の前だと態度や口が悪くなる人は本当に気をつけた方がいい」と。だから、ゲッターズ飯田は、占いを使って、相手の性格に合わせて喋ることがとても上手い。真面目、爽やか、目立ちたがりなどタイプによる気持ちの良い話し方を心得ている。
 
そんなゲッターズ飯田の考え方や姿を見て、よく思い出す思考がある。それは新書『生きる理由を探してる人へ』で企画協力をしたことがある作家・平野啓一郎さんが提唱する「分人主義」という概念。かんたんに「分人」について説明すると、私達の中には、いくつもの人格があり、会っている人によって、自分のキャラクターが変わることなんて当たり前なのでクヨクヨする必要はないという考えだ。また分人を増やせば増やすほど、好きな自分や居心地のいい場所を発見できるとも。「分人主義」は、人によって態度を変えていいということを肯定しているので、知人を増やすことに励みたいとき気持ちの一助になるはず。
 
ゲッターズ飯田の話しに戻すと、五星三心は、生年月日から導き出した3つの命数が、その人の性質、個性、才能を示しているという。相手の矛盾した部分がわかってあげられるうえ、【自分の前では、どのキャラクターを強めに出しているか】まで把握できるので、知人を増やす際に役立つだろう。

そんな3つの命数の詳細が書かれているゲッターズ飯田の本「ゲッターズ飯田の「五星三心占い」決定版」には、こう書かれている。『「人間は矛盾した面を持っているもの」と認められるようになると、あなたはまた一歩、大きく成長できるでしょう』と。
 
「友達はいらない、知人でいい」なんて心が晴れるアドバイスなんだろう。
 

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