水記祭!王滝村にアーティストが続々集合【part2】
10月18日の午後は画家の菊地風起人が到着し、展示作業を終わらせました。
展示会場は御嶽山岳歴史文化会館横のスペース。
天井が高くオレンジ色の電灯が点ります。
今回の展示は、自身の故郷、北海道小平町にクローズアップしたといいます。
というのも大江健三郎の著作に影響を受け、彼の個人的な経験を普遍化するスタイルに魅せられているようです。
故郷の記憶という究極に個人的な経験や記憶をこの王滝村で表現することを通して、それらを普遍的な「故郷」として捉えることができるのか、新たな試みを仕掛けました。
アンは着々とドローイングを書き溜め、19日には展示準備を終わらせました。
展示室を一人で使うのは今回が初めてといい、実際の展示室を前に空間デザインに悩んだようでしたが、数日かけて村の風景をじっくり感じてドローイングした新たな作品の制作で乗り越えていた様子でした。
加藤さんは19日にも村民への聞き取り調査を実施しました。ダムについての個人的な回想から葛藤し続ける複雑な思いに直接触れることができ、心に染み入るようでした。
事前に調べたダムにまつわる歴史に今回実施した2件の調査の結果を盛り込み、借り受けることができた古い民具と共に展示を構成していきました。
このようにそれぞれのアーティストは、王滝村での滞在を通して作品の制作や展示方法についての思考などを深めました。
展示は現在も公開中です。
展示会概要の詳細はこちらから!
文責:シエイナ
〈長野県地域発元気づくり支援金補助事業〉