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山いつ買うの?オレ
2021年現在、山を買う人が増え続けている。お笑い芸人などが山を購入したり、キャンプブームも後押ししてプライベートキャンプを目的とした購入が多いそうだ。またコロナによるリモートワークという働き方も少なからず影響しているのだと思う。
確かに今、ハイシーズンになると関東近郊のキャンプ場はどこも一杯で、予約が取れない。数ヶ月前から予約して現地に行ってみるときっちり区分けされた場所に案内され、ペグを打つのにもちゃんと計算しないと隣のエリアにはみ出してしまう。子供の声や夜の宴にも注意が必要で、「消灯時間」を設けているキャンプ場も多い。
密を避け、都会の喧騒から離れ大自然を思う存分満喫し、ノンストレスを味わいエネルギーを充電するためやってきたのに、これなら近所の公園の方がまだ空いている。
なんて窮屈なんだ!
そう思った人は少なくない。
で、自分だけの山を買おうと。
オレもその内の一人。
いや、でもちょっと違う。
実はこのキャンプブームが来るずっと前から山を買うことをぼんやり考えていた。
小学生の頃は琵琶湖にキャンプによく連れて行ってもらった。
中学の頃は公園で野宿もした。
大人になると沖縄に一人旅をして、離島の砂浜にブルーシートで数ヶ月寝泊まりしていた。上京してもボロアパートで布団もないのでダンボールで寝ていた。なぜだか、俺はそんな生活にある種憧れと心の安らぎを感じる。
みんなも試してほしい。街中で地べたに座ってみると、まるで自分は社会不適合者となった気になって「はみ出し者」という気持ちになる。
酔っ払って翌朝駅の構内で目が覚めると、学生やサラリーマンが急ぎ足でホームに吸い込まれるのをみると、なんとも言えない優越感を味わえる。
山での活動はなんとなくその社会と遮断された優越感を味わえるような気がしていた。常識や価値観、正義や義務など一切及ばない自分だけの空間。
おぉ、なんか良さそうだな、山。
買う。もう買うしかない。
そんな漠然とした山への憧れだったが、ここ2年続くリモートでの生活によって、一気に現実味を帯びてきた。
コロナが日本を襲い、リモートで1日の歩数が60歩なんていう日が続いた。
外が暑いのか寒いのかも分からず、腰痛、膝の痛みが出て、体重も5キロ増えた。
「あぁ、リモートになって2年か…。」
このまま1年が過ぎ、3年、5年、10年とあっという間に過ぎて、「あぁ、もう10年か…。」と言っている自分が容易に想像できた。
これは恐ろしい。あっという間に人生終わってしまう!
そこで、何か今を変えるために何か大きな決断をしようと思った。
転職?移住?
いや、山買おう。
山買って何するの?
うん、買ってから考える。
やりたいことは山だけに山ほどある。
ツリーハウス、井戸掘り、キャンプ、林業。
まさに秘密基地。自分の山なんだから何でもできる。
うん、もう買うしかない!
ということで、これから俺の山伝説が始まるので(多分)、その軌跡をnoteに記録していこうと思う。