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「前の授業の方がよかった…」から始まる話

先月、保護者さんの茶話会(懇親会)

 この4月から勤務している学校で、担当学年(今年は中学2年生の副担任)の保護者さんの集まりのときにご依頼に基づいてお話をさせていただきました。その後で、クラスごとなったうえで数名のグループに分かれて懇談をされていらっしゃいましたので、その各テーブルに数分ずつお邪魔しておしゃべりに参加させていただきました。お母さま方お父さま方の感じていることを少しだけでもお聴きすることができ、またぼく自身の生徒さんたちに対する気持ちや学校に対する思い、教育に対する熱意を少しでも受け留めていただけたらうれしいと考えています。

「…前の授業の方がよかった。前の授業の方が、聞いて、黒板を写すだけだから楽だった。今度の先生の授業は頭が疲れる。」

 これは、あるテーブルに入ったとき、一人のお母さまから、生徒の言葉として聴いたお話です。「これで終わってはつらいな」と思って聴いていたところ、……「でも今は仲間とのやり取りがたのしい」と言っています……
 好かったと思うと同時に、何よりも、「今まで、頭が楽をしている=頭を使っていない」そんな授業が”普通に”行われてきた(行われている?)ことに疑問というか恐れさえ抱いてしまいました。
 学ぶということは「頭を使う」ことに他ならないのではないでしょうか?それなのに、『頭が楽をしている』状態(にしておいて)でいいのでしょうか? そう、頭を使うようにすることが、当にアクティブな学び=アクティブ・ラーニングではないでしょうか!

”頭を使って疲れる”と感じる授業

 このように生徒が感じてくれるということは、「頭を使う」ということを理解し(てくれ)たということだと思います。さらに、学ぶたのしさも分かり始めたということは、これからもっともっと学ぶことにつながることと思います。学ぶ内容が広くかつ深くなっていくこれからですので、この時期にそこに気づい(てくれ)たことは、とてもうれしく感じるところです。
 これからも、いっしょに学んでいけるように、ぼく自身も、この夏に学んでおきたいと考えています(実際、学んでいるところです)。

最後に

 茶話会の前にあったぼくの拙い話を真剣に聴いてくださって、ほんとうにありがたいことと思っています。11月には、全学年の保護者の方にお話しさせていただく機会があるようですので、そのときも聴いてくださるとうれしいのですが、どうなるでしょうか。そのときは、ぼくに与えられた時間が今回の2倍ほどあるようですので、ちょっと工夫して、授業同様にアクティブに進めたいと考えているところです。
 今から、保護者の皆さんに直接お会いできることをたのしみにしています。

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