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ポッタイシ
幼い頃の僕は純粋にポケモンを楽しんでいたと思う。
全部のポケモンが好きだった。
レベル上げや進化を今より楽しんでいたと思う。
その証拠に今よりポケモンの名前を覚えていたと思う。
例えばこのポケモン
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第二世代御三家ワニノコの進化系アリゲイツである。
何処となくビルゲイツを彷彿とさせる知的なネーミングのアリゲイツはまごうことなき雑魚である。
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なんと合計種族値脅威の405。
これは序盤虫ポケモンのアリアドスの400よりちょっと強いだけの数値である。
(最終進化系なのにアリアドス弱スギっ!)
こんなものを貼られてもポケモンエアプ勢の皆さんは「ナンコレ?」「これが弱いの?」と思うかもしれない。
なので参考までにガブリアスの種族値を貼ります。
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美しい。
これをみるとアリゲイツが如何に雑魚か分かるだろう。
しかし、以前の僕はそんなアリゲイツすら好きだった。(なんなら指人形も持ってた。)
そんな僕は今
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こいつの名前がわからない。
どうやらジメレオンというらしい。
ここで分かることはズバリ
たぶん雑魚の名前を覚えることに脳のリソースを割かなくなったんだろう。
ビジュアルも全然好きじゃない。
(アリゲイツも別にビジュ好きじゃない)
ちなみに種族値は
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アリゲイツよりも強いらしい。
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こいつはメッソン。
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こいつはインテレオン。
なのに真ん中のジメレオンは覚えていないんだ。
これはシンプルに僕がストーリーを楽しんでいない証拠である。
殿堂入りする為に一喜一憂するのをやめ
殿堂入り後の対戦を考える。
フルアタッカーしか手持ちに入れていなかったパーティはいつしか積みアタッカーを多く入れるようになった。
種族値の低いポケモンに興味がなくなった。
努力値の為に雑魚ポケモンを日々何十匹も倒すようになった。
殿堂入りは金集めの為の手段になった。
大量のポケモンを産ませ、個体値が低いポケモンは捨てるようになった。
こんな僕の倫理観は逆Vかもしれない。
(逆Vはとりあえずめっちゃ悪いってこと!)
純粋にポケモンを楽しみたい。
もう一度ポッタイシのはたくでスモモのドレパンに悪戦苦闘していたあの時期に戻りたい。
だけど時間は元に戻らない。
ごめんなポッタイシ
ありがとポッタイシ
僕は先に行く。
エンペルトになったらまた会おう。