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“uniform”

軽めの記事のつもりです、気楽に読んでください。

就活生というのもあって、最近スーツを着る機会が増えている…んだけれども、実は僕はスーツが苦手である。苦手、とは?と思われそうなのだが、着るのも嫌いだし(今まで私服で接してきた人が)スーツを着ているのもあまり…いい気はしない(こともある)。

と言いつつ、慣れたら別に大したことはない。進学して新しい制服に腕を通したばかりの頃の、制服に"着られている"感がそのうち落ち着くのにているかもしれない。

ちなみに自分が着ることに関しては、メンズライクなスーツなら楽しく着られることが判明している。母が昔買ったという、紺に軽くストライプの入ったスーツを借りて、卒論発表会やら(院の)入学式やらに参加したものだ。



スーツの苦手さは、主に2つの要因に分けられるだろうと思っている。ひとつが、その画一性(タイトルはここからとった、ユニホームって聞くと制服のイメージだけど、均一な、という意味もある)。そしてもうひとつが、(スーツというものの)社会的なイメージみたいなもの。

ひとつめの画一性で言えば、大学の同期やら高校の同級生やら(私服や部活のTシャツ姿、体操服姿などを見てきた人々)がいつの間にかスーツを着ていると、「お前らなんでみんなおんなじ格好してんの?」と思ってしまったのだった。それならジャージ姿の方がいい。背中に〇〇高校野球部とか書いてある方がいい。陸上部やテニス部がよく着ている、しゃわしゃわ鳴る(裏起毛とかの)ジャージが好き。正直、デートでそれでも僕は別に気にしない(背中に〇〇高校って書いてあるのは流石に恥ずかしいけれど…)。





もうひとつが、スーツを着ると大人になったつもりの人が、周りにたくさんいる気がしたから。

スーツ着てる俺、大人っぽいでしょ。

なんかこういう感じ。

そして実はこれらは恐らくスーツを着始め(and 見慣れるまで)の数年にのみ当てはまるだろうと思うので、そのうち慣れるんだろう。


僕はね、多分みんなが同じ格好をしているのが許せなかったんだ。普段私服で自由に好きな格好をしている人たちが、同じものを着るべきとされる場面で、大人っぽさを誇るかのように、スーツを着ているのがどうしても苦手だった。

これは似合っているとか似合っていないとかじゃない。
どちらかと言うと嫉妬みたいなものだ。

僕を置いて、みんなが別の世界に行ってしまうみたいで遠くに思えたし、一度自由になった身軽さから、また画一性に溶け込んでいけるのがわからなかった。

ということで、いつかオーダーメイドのスーツとか作れたらめちゃくちゃ楽しいだろうなあ(金…!)。なんてことを、youtubeを見ていて思ったのを思い出したのでした。
中高の制服も、息苦しさはあったような気もするし、その中でもみんなどうにかこうにか自由にやっているんだろう。今や制服選べたりそもそも制服のない学校も増えている気がするし、ブラック校則なるものも、少しずつ改善されていく傾向にはあるのだろうし。

きっと画一性の中でも僕らは僕らであるし、画一性に囚われる必要もきっとなくて、ただ画一性のまま(世界を簡単にして)捉えてしまいがちな(誰しも持つであろう)怠け癖に甘えないでいたいよなと思った。




この動画は、かほあいりさん(美容師youtuberさん)からの関連で見つけたものです。かほさんめちゃくちゃ格好良いですよね…

 

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ヘッダーにイラストをお借りしようとフォトギャラリーで探していたら、スーツが登場する素敵な作品を描かれている方がいらっしゃったので、こちらでご紹介させていただくことにしました。

好きなものを見つけること、似合ってるねという言葉をこうやって捉え直すこと、大切なことだなと思います。素敵なイラストもありがとうございました。




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18:56 加筆

(余談)
男子とふたりでご飯とかに行って、この人はあんまり服に興味ないんだろーなーと思うとき、僕は相手のスタンスを観察することが多い。これは相手にとっては気づかれたくない/自信のないことだったりするわけなんだけれど、そういうのは触れてしまった方が楽だし僕はそもそも気にしていないし気にしてほしくないから。表情をよく観察して、僕が探している(確認している)要素はこんな感じ。
1)僕は恋愛対象として見られているのか
2)(その人が)自分に自信がないと思っている節はないか
3)服に自信がなかったとして、その服を選んだ理由は何か
僕は女の子を好きになったことはないので、ひとまずお相手が恋愛対象かと言われるとそうなのだけれど、僕は多くの場合友達になりたいだけなので、そわそわされるのはちょっとスタートラインが違う。だから、1)を見ている。異性に慣れていない人にあんまり"コケティッシュな"ことをすると僕に都合が悪くなるかもしれないし。
2)は、別に自信をなくす必要はないと思っているので、必要であればその旨を伝えようと思っているから。これは1)の意図と矛盾する(正反対の)結果になる場合もある。
3)は2)の応用編というか、さらに踏み込んで考えるもの。
全部まとめると、こんなものを典型例として想定し、相手の思考を読み取る暇つぶしをしている。

「…え、どうしよう、そんなに仲がいいわけでもないsusukiさんからご飯誘われたんだけどなんで…?」(え、僕のこと好きとか…じゃないよなだってそんなモテるタイプでもないし思い当たる節もないし…)「てかジャージくらいしか持ってねー、どうしよ、何が無難?新しく買った方がいい?いやでも身の丈にあった格好じゃないと笑われたら嫌だし……というかそもそも学校ですれ違ったり授業一緒だったりしたとき普段の服は見られてるだろうから、格好つけたらその時点でバレるよな?!ああならやっぱ普段の格好でいいや、靴だけこの前買ったやつあるからそれにしよう」

僕の暇つぶし妄想劇場。こういうのは考えるの結構楽しいし、そこまで的外れではないと思う

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湊谷翔-Minatoya Kakeru-
最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。