花組さん千秋楽。ありったけの愛が届いた日。
めでたいよ…なんとめでたいことだろう…
毎日毎日ファンの皆様もこの日を無事に迎えられることをどれだけ祈り願ったことか。
今回はいつも以上に不安で再開してからも一日一日にのしかかる想いが重過ぎました。
今までは千秋楽なんてまだまだ来ないで!まだまだ終わりたくない!と思っていたのに…
終わって欲しく無いというよりは…
どうか無事に終わってください🙏
ただそれだけでした。
今日れいちゃんが最後の挨拶で仰っていましたが、花組100年の歴史の間にも戦争や震災、不況、様々な困難により舞台を中断することは何度もありました。しかし必ず復活します。そんな時の心の支えは〝お客様の存在です〟と。
私たちファンの存在もまた100年の大きな歴史の一つとなって重なっていくんだなって思ったらジーンと来てしまいました。
公演中止なんてあってはいけないことだし、観に行けないショックはやはり辛かったけれど…こんなことがなかったら宝塚歌劇に対して、贔屓に対してそこまで考えることはしなかっただろうな…
正直観劇に行くことを義務化している時もあった。〝観たい〟気持ちより〝行かないと〟になってしまっていたり。特にSNSが盛んな世の中だからこそ周りに煽られてしまう風潮がある。そうすることで一番大切な〝自分の感情〟を置き去りにしてしまった。
コロナ社会になり、公演できることは当たり前のことではなくなった。
そして今、心から公演が観たい、贔屓が観たいと思うようになった。
観劇できた時は幸せすぎてまるで初めて観劇した時のようなときめきと感動を覚え、観劇が叶わない時は子供のように悲しみに明け暮れて…そんなこんなで
あー…私…めっちゃ宝塚好きなんだな…柚香さん好きなんだな…
って柚香さんじゃないけど改めて思う日々となりました。きっと皆さんもひしひしと感じているのではないでしょうか?
ずーっと観たかった念願の花組公演をようやく配信で観れて今日は本当に幸せでした。
空白の期間など微塵も感じさせることのない花組の結束力、底力を見せつけられた気分でした。
もしかしたら…普通に公演して辿り着いた千秋楽よりも凄い公演になっているかもしれないなんて予感すらする。
あの大所帯の女子全員の気持ちを一つにするって並大抵のことではなく凄く難しいことだと思います。
しかし一つにならねばコロナという魔物とは戦えない。
みんなが同じ目標を持って同じ敵と闘うことの難しさ、苦しさ、一人がみんなのために、みんなが一人のために想う強さが、
花組愛を育て強くし組の底力を上げた。
どんどん逞しくなる柚香光さん率いる花組のみんな。もうみんなの瞳の煌めきと強さが尋常ではない。
心の翼の場面でみんな泣きながらも幸せそうに手を繋いで笑っていて、花組なんて強くて優しい組になったんだろうって…
私が泣いてしまいました(安定)
何より柚香さんが強く凛々しく無敵になられた。いつの間にあんなに御立派になられたのだ?!
いつも思いますが休止期間の間に一回りも二回りも偉大になられる柚香光さん。宇宙一男前でイケメンヒーローに仕上がってきました。これ以上神格化したらどうなってしまうのか今から怖いです。
話変わりますが(突然)
空白の期間に何かありました?ってくらいにれいまどのカップル感が増し増しになっていました。
何故あそこまでリアルなんだ?!
互いに目を逸らさずに、ひたすら相手の瞳の奥をジッと見て演技をする。演じているというよりはその時の空気を互いに感じ取り操っている。あまりにもその空気が柔らかく自然で舞台で感じる〝違和感〟が無い。ここまでに互いに入り込める関係性が出来上がっていることにビックリしてしまいました。
芝居オタクな柚香さんが突き詰めたクロノスケという役の横にピタッとハマるまどかちゃんのキラ。柚香さんの役作りの変化と共にキラもまたどんどん変化していく。キラが変わるとまたクロノスケも変わる。共に仕掛け合う関係性。
この二人の化学反応は無限で無敵
表面的な美貌がシンクロするだけでなく、精神的な繋がりが強く赤い糸がハッキリと目に見える。
数々のアドリブときめきの盛り合わせ。こんなにもラブコメになるとちょっと軽くなってしまいそうなのに…
二人の恋愛は非常にヘビーでシリアス。そこもまた好き。深いんだよ。
それは天才タニタカヤ先生の演出が美しく咲き乱れた花の下に眠る幾重にも絡まり解けない根っこの部分までもちゃんと考慮した上で脚本を書いてくださったからに違いない。
見れば見るほどに見解が変わる楽しさ。一つの作品でありながらいろんな味を堪能することができるまさに魅惑のファンタジー。
全ての言葉に意味がありその言葉一つ一つが繋がり紡ぐことによって生まれ出るストーリーは美しく儚く切なくて…それでいて優しく温かく懐かしい…言葉の魔法にかかったような煌めきの作品。
やっぱり私は元禄バロックロックが好きだ。
このような素晴らしい作品に出逢わせてくださった全ての皆様に感謝しかありません。
コロナ禍のやり切れない状況になりながらもクロノスケの〝うまくいかない時があったら、また何度だってやり直せばいいさ、ここから〟って台詞に心が救われるばかりでした。
すっかりタニ先生の大ファンです。
今回はショーも花組さんの存分の愛に包まれた最高に華やかで豪華で上品で美しいショーでした。何よりも組全員に見せ場があり大所帯での場面が多かったことも嬉しかった。みんなで一緒に、誰かと一緒に踊ることが大好きな柚香さんは今回特に楽しそうでした。まどかちゃんとのダンスはどんどんアレンジが加わり毎回いろんな顔を見せてくれる二人がとにかく愛おしかったです。
大好きだったピアノファンタジィ。千秋楽は圧巻の出来栄えでしたね。今まで観たなかで一番楽しそうで、嬉しそうで、生き生きしていた。まるで〝花組の神様〟が降臨したかのような神々しい空気を纏い、皆が同じ想いを胸に愛おしむような表情で踊っていた。
まどかちゃんを抱き上げた柚香さんがまどかちゃんを愛の目で見つめて時が止まったあの瞬間が忘れられない…
とにかく…トップコンビがいつ何時もラブラブなのでその愛の輪が花組中に広がっている。こんなにラブラブなことある?ってくらいラブラブだ。
カップルと言ったられいまど!れいまどといったらラブラブ!ラブラブと言ったられいまど!
一生終わらないマジカルバナナ始まります。
さてさて…今回の退団者様たちも大活躍されていた方ばかりで御卒業がとても寂しくもありますが、無事にこの日が迎えられたことは何にも変え難い喜びでした。公演中止期間があったものの仲間同士の絆はより一層深まっているようにも思えてコロナによる悲しみの代償もまた大きな宝になってしまったようです。
優波くんの凛々しく逞しく真っ直ぐな挨拶が脳裏に焼き付いて忘れられません。
最後に退団者を囲んで柚香さんが楽しくなっちゃったのも可愛いくて雛リリカちゃんに『雛祭りの日に生まれた女の子』なんてこれまた女子が胸キュンするワードをサラッと言ってしまうイケメン柚香さん。
そして大好きな同期のショウミちゃん❤️花の同期3人組好きだったなぁ…れいまいのお花渡しのやりとりがたまらなくキュンキュンした。同期愛最高
柚香さんの大好きな優波くん。『柚香さんの背中越しに見える客席が大好きでした』にも大号泣させられました…
そしてそしてゆめ様。『ゆめ様は私の小劇場御一緒率が凄く高い方なんです!エストニア夫人大好きでした』と紹介する前のめりな柚香ちゃんに対してずっと泣いてるゆめ様。笑。『どんどん泣きましょう。どんどん出しましょう。涙活も大事ですよ。』って自分がどんどんネジ外れる柚香ちゃん。そして『みんなぁ!!!!!』と元気いっぱいにみんなを呼び出し…最後は…
さおた組長さんを真ん中に呼び出し腕を掴んで離さない。花組ポーズをさおた組長にやらせる柚香ちゃんの粋な計らい。
『これこそが花組!という花組ポーズを御教授して頂ければと思います。』
更にハードルを上げて組長さんを困らせるトップスター柚香光。
花組ポーズを無事に終えて0番から逃げ去るようにダッシュする組長さんを更にカニ走りで追いかけ
まだです!!!さおたさんさおたさんさおたさん連呼でさおたさん再び捕まえて困らせる柚香ちゃん…
せーの、
たくさんの愛をありがとうございました!!!
顔を隠して泣き崩れるさおた組長。
思い出しては大号泣。
花組といえば高翔組長。花組のトレードマークのような存在でした。真のトップスターさんです。
〝組長〟とは組の絶対的君主でありトップスターよりも強く組を支配し見守り全ての責任を負う存在。長きに渡りそんな重大な責務を全うしてくださった高翔組長。今、このような辛い状況下で、組を纏めることはとてつもない試練だったのではないでしょうか。それでも花組があんなにも温かく愛に溢れ、柚香さんが伸び伸びとトップスターとして0番に立てるのは高翔組長さんの存在があってこそだと思います。まさに組のお父さん。高翔さんを失うことの寂しさが時間と共に押し寄せてきて少しばかり胸を締め付けられますが…また新しい美風さんという素晴らしい御方が君臨してくださいます。とてもチャーミングで元気でお優しくてきっと偉大なる花組の母となってくれることでしょう…
さおた組長、本当に今までありがとうございました。
今朝になり、昨日のことがまるで夢だったかのようにぼんやりとしております。
余韻から抜け出せない。生で観劇したわけでもないのにこの有り様。この公演、自分が思っている以上に好きだったのかもしれない。aikoの歌詞ではないが〝生涯忘れることはないでしょう〟な作品です。
自分でもわからない感情の涙が流れ出る不思議な公演だった。悲しいんじゃなくて切ないだけでもなく胸を締め付けられるようなギューンとする感情。人の笑顔ってこんなに愛おしいんだって。
花組が宝塚歌劇が愛と夢のメタファーであり自分にとっては生きる糧になってしまっていることを突きつけられもう逃げられないと若干の覚悟と恐怖を体感した公演でもありました。
もしや…悲しいことに…生涯を共にする相手を見つけてしまったかもですね…(お察しください)
ではでは皆様、今日からも元気に生きてゆかれてくださいね。