再演の嵐ですね。。。
次回花組公演の演目が発表されましたね。
2023年 公演ラインアップ【梅田芸術劇場メインホール公演/東京建物 Brillia HALL公演】<2023年4月~5月・花組『二人だけの戦場』>
はい来ました!
今回も再演!
毎回毎回再演続きなのですがこれまた全然予想もしないところから演目が飛び込んできました!一体どなたが決めているのでしょう?!
二人だけの戦場。この作品は一路真輝さんの有名な作品なので聞いたことはあったものの意外と見たことの無い作品…。しかし作品ファンが多く古くからのファンの皆様が沸いているのを見て期待が膨らむ。
ある意味とても楽しみ。
しかも…しかも…正塚先生。
正塚先生きたよ…嬉
最近の演出家先生たちの作品はやっぱり素晴らしいと思うし全てのクウォリティ上がっていて何より舞台の質が良い。それを作品の価値とするならばもしかしたら昔の作品は価値が下がるかもしれない。
それでも私は正塚先生の作品を観て育ったので今でも先生の作品こそが宝塚だと思っているくらい好き。
先生の生徒へのオリジナル当てがきというプレゼントは今思えば贅沢だったなぁと感じる。正塚作品は故郷のような懐かしさを感じ、心が落ち着く。独特の台詞回し、場面の展開、ラジオのように自然と流れゆく音楽、その世界に馴染みがあり居心地が良かった。正塚先生の演出と高橋城先生のセットは今観ても洒落てるし喫茶店で珈琲を飲むようなイメージとでもいいますか…
何年経ても色褪せないほろ苦い作品。
キラキラしてないし賑やかなわけでもないし、暗いかと言われたらそうでもない。みんな人それぞれに物語を持っていて何があっても人生は続いてゆくんだなぁと生きるテーマみたいなものを考えさせられる。
そして正塚先生といえば、主役と同じくらいにその世界を彩るインパクトのある数々の名脇役者を置いた。キーパーソンとして欠かせない人物であり専科スターを最大限に魅せてくれる先生の一人だった。
正塚作品は私の青春そのもの。
でもね…時代が変わり、スターが変わり、正塚先生の描く男役像に合うスターさんがなかなか現れないのも正直なところ。
無機質で人たらし、淡々としながら何かを抱えて居るような主人公と絶対に人が良くてお調子者の二番手。そこにサバサバとした可愛いのに普通な女の子。これ鉄板な組み合わせ。
トップスターは正統派というよりはちょっとヤンチャで遊びがあって少し悪さを秘めたような怖い物知らずのスターがイメージにしっくり来る。
そういう意味で柚香さんは珍しく合う。合いすぎる。
来たんだよ…正塚先生の作品を表現体現出来るスターが…
原作のある漫画やアニメの2.5次元スタイルとしての彼女も魅力的だけれど、〝男役柚香光〟がとにかくめちゃくちゃ格好良い。純粋故にヤンチャで荒々しくてどこか不器用で、柚香光さんの演じる男役は従来の男役のイメージではなく男性の概念をそのままに持ち合わせている。
だからこそ正塚先生の世界に再び出会って欲しかった。
メランコリックジゴロからだいぶ成長した今、また再び出会えることの喜び。
新たにまた研ぎ澄まされた柚香光さんと出会える予感に胸が高鳴ります。