そうかぁ、、と思う話
私は今コントをたくさん作っている。
コントを作っていると言っても台本を書く、セリフを覚える、小道具を作る、作ると言ってもさまざまな工程がある。
中でも苦戦しているのが音声収録である。
昔の音声収録は劇場のスタッフさんに頼んで専用の機械で集音していたのだが、最近、みんな自宅でスマホに撮ってきて、そのまま、劇場で流すのだ。
家で集音できるならそれに越したことはない。お気軽集音夢のよう。
私も皆を真似、スマホで集音してみる、、、、
絶対に「サーーーー、、、」というノイズが入る。
8月の最中、エアコンを切り集音に再チャレンジ。
「さー」という音が聞こえる。
こうなっらと、マックブックを使い、昔買った10000円近くするマイクをつけて集音する。
さー。。。、、、音がする。
腹が立つ。
相方の辻井の声も欲しかったので、相方に自分の声を自宅で集音してきてほしいとたのむ。
相方の声は、クリアに集音できている。スマホのシリーズが相方より一つ下の世代のだが1世代でこんなに違うのかと思うくらいクリアだ。
相方に収録方法を聞いた。
『布団をかぶって集音したら、よく撮れるで』
なるほど、方法があるのか、、、、
早速、自宅で、エアコンを切り、羽毛布団を被り集音する、、、、
『サーーーー、、、』
音入る。
汗だく、腹たつ。もう嫌になる。
諦めるわけにもいかないので、ネットで調べる。
ミキサーと言われる特殊な機械を接続すれば、綺麗に集音できるらしい。
早速購入する。
繋ぐ。
『サーーーー。。。』
音入る
キレる。
作家曰く、『劇場で流せば、劇場自体の環境音と混ざって気にならない物ですよ。』
仕方がない。「さー」と音が入ったまま、音源を提出する。
いざ、本番。
サーっ音が聞こえる。
辻井の声はクリアだ。
何が違うのだ!!
電脳ナポリという大事なイベントで、音だけ納得いかないまま、ネタを終えた。
イベントが終わっても、『さー』という音について調べる。
パソコンと機材との相性があるらしい。
試しに、私の持っているゲーム機用イヤホン(マイクがセットになっている)3000円くらいのイヤホンだが試しに機械も通さず、ただマックブックにさして、集音してみる。
綺麗に集音できていた。
窓開けっぱなし、鈴虫鳴いてる。外に人の声がするの三重苦でも綺麗に取れていた。
お金と時間と汗と涙と羽毛布団出した労力を返して欲しい。