ナダルとなかるてぃんとお弁当
今日は学園祭の営業だった。
学園祭では豪華なケータリングが出る大学も多い。
今回も楽しみにしていた。
今回のお弁当は『ヘルシー焼肉ビビンパ丼』だった。
食べながら、ナダルがずっと弁当の文句を言っていた。
確かに、ヘルシーと謳っているのはいいが、ナムルが多すぎる。
比率的にいうと
ナムル6:ご飯3:肉1
ナムルが多すぎるのだ。
私は、ナムルが多過ぎて、一旦、弁当の蓋にナムルを分けなければいけないくらいだった。
そして、
無作為に食べていた私はナムル、ご飯、肉の配分を間違え食べてしまった。
肉0:ご飯1:ナムル4
大ピンチだ。
もうどう考えても、ご飯の量が少なすぎる。そして、メインの肉がもうゼロだった。
肉あっての、ご飯、
肉あっての、ナムル
なのに、肉がないのだ。
ナダルは、「肉少なすぎやろ!!ナムル多すぎやろ!!」と文句を言っている。
肉の薄さまで文句を言っていた。
確かに、付け合わせのキムチより肉の量の方が少なかった。
私も最後方は、ご飯も食べてしまい、ナムルだけで食事をすることになった。
給食の小さいおかずくらいナムルが残っている。
配分ミス恐るべし!!!
ナダルは私に「配分むず過ぎでしょ。僕も最後ナムルだけなりましたもん」
と実行委員会の子が聞こえるかもしれないのに堂々と弁当の文句を言っていた。
そして、向かいに座っていた食事を終えたばかりの、なかるてぃんにも共感を求める文句を言っていた。
なかるてぃんは、「はい、皆さんの話を聞いていたので、僕は、最初ナムルだけ食べて、最後に逆転できるよう肉を取っておき、フィニッシュで肉を食べました」
と言っていた。
なかるてぃんは人の文句を聞き、それを反面教師にして、計画的に、あの弁当を食べたのだと語っていた。
進研ゼミで一ツ橋大学まで行っただけのことはある。
進研ゼミのコツコツと計画的にやっていく取り組みはここでも生きていると彼は、メガネを光らせて言っていた。