転職の流れと私の経験談
前回は仕事編第2弾として「退職の流れと私の経験談」を書きました。
今回は前回の「退職」とセットで行いたい「転職」について書いていこうと思います。未経験の人は転職と聞くと就職活動時代を思い返すかもしれませんが、転職と最初の就活は全く内容が異なります。この記事ではその辺も含めて書ければと思います。
転職までの流れ
まずは転職未経験の方向けに転職までの流れを書いていきます。
転職先の決定
まずはとにかく転職先候補を洗い出します。今の時代はハローワークだけでなくテレビやyoutubeのCMでよく見るような転職サイトが豊富に存在しています。自分の経歴等を記載しておくと企業側からオファーがくる場合もあります。いかに今の時代が人手不足か分かりますね。
企業との面接
いくつかの候補の内、何社かと面接することになります。ここで新卒時の企業面接と大きく異なる点は、志望理由など下らないことを聞いてこない点です。社会に出れば誰もが分かる事ですが、よほどの目標や特殊技術が無い限りはこの会社じゃなければ駄目という理由なんて無いんですよね。家に近く、待遇が良いのが一番だと企業側も当然理解しているのでそういった質問はされたことが無いです。もちろん他業種からの転職など大幅な進路変更を行う場合は興味本位で聞かれることはあります。
転職において多いのが、前職と同じ業界へ転職する事です。そのため面接時でも前職での仕事内容や成果、休日や給与などの待遇面がメインの面接となります。新卒時との一番の違いは新卒時は「企業側が評価して選ぶ面接」であり、転職時は「個人と企業がお互いを評価する面接」となります。そのためマッチングという言葉が一番適しているのではないかと思います。
また転職とは基本的に社会人を対象としているため、面接日時も休日や定時後となる場合が多いです。
退職手続きを行う
面接で無事に企業とマッチングできた場合は、現在勤めている企業を退職します。退職日は各企業によってまちまちです。基本的には現在勤めている会社を優先する事が多いです。ただその場合は転職先の会社へ正確に連絡を入れるべきです。もしくは面接時に現在はまだ在職中であり、退職日はこれから決まることを伝えておくと良いと思います。
基本的には退職と転職先への入社は短い期間を設定した方が良いと思います。転職先は職務経験があっても、やはり新入社員として扱われます。そのため試用期間として扱われる場合もあります。またどうしても給与は低く設定されがちです。そうなると当然これまでより収入が減ってしまうのです。個人的には1か月くらい休みたいところですけどね。
入社
入社後は新卒入社と変わらないと思います。会社の説明や自己紹介などを軽く行い、書類整理をして一日目が終了すると思います。経験者であってもいきなり担当者として働くと言うよりは、今現在進んでるプロジェクトに参加して仕事の流れを覚えていくようになると思います。その後ようやく担当者となることが今まで多かったです。
転職のメリット・デメリット
ここで転職のメリット、デメリットを整理したいと思います。ここを読んで頂き、本当に転職するべきか今一度考えてみるもの良いと思います。
転職のメリット
転職の一番のメリットは待遇の改善を見込めることです。同レベルの仕事内容・仕事量で給与が大きく異なれば、当然給与が多い方が良いですよね。また育児休暇の取得が容易だったり、復職後も同様の仕事を行える環境などの福利厚生が優れている会社に出会えるかもしれません。もちろん現在がブラック企業と言われるような劣悪な環境で働いている方は、体調を壊す前に速やかに転職するべきです。
会社内の人間関係をリセットできる点も大きなメリットです。会社内では仕事と同じくらい人間関係の問題が多発しています。人間関係に疲れて転職する人も多いです。そこでそれらをリセットできるという点も大きなメリットです。
業界を変えて新たな人生をリスタートできるというのもメリットでしょうか。人間が働いたことのある業界なんてほんの僅かです。社会に出たことも無い高校時代や大学時代に決めた進路が、本当に自分に適正があるかなんて分かりません。もしかすれば他業界にもっと適正がある場合だってあります。
デメリット
デメリットとして一番大きなものは、転職後も何も変わらない可能性があるという事です。給与や待遇など明確に記してあるにも関わらず、実際に入社してみると前職と変わらなかったということがあります。人間関係のリセットを目的とした場合でも、転職後に更に自分と相性が悪い人間がいるかもしれません。そしてこれらが完全にギャンブルということです。外から見た会社像と中で見る会社像では全然違うと思います。入社してみなければ分からないのです。
業界を変えた場合は、前職の知識が無駄になります。業界を変える場合は、前職での職歴や資格などは全て使えないので、また0からのスタートです。もう一度勉強し直す必要があります。また多くの場合は業界が異なれば、学生時代に学んだ専門知識すら無い状態です。そのため基本的には新卒社員よりも知識は下になります。仕事についていくために自分から学んでいく事が多くなると思います。
生涯収入が下がることもあります。転職先でも同規模同待遇の場合は転職時の収入減少や退職金の減少により、生涯得られる収入が減ってしまいます。働いている時は気にならないかもしれませんが、改めて計算してみると馬鹿にできないくらい変わるので一度計算してみてはいかがでしょうか。
最後にこれは正直どうでも良いですが、年下が先輩になります。人によっては年下に敬語を使うなんて・・・ぐぬぬと思う人もいるでしょう。ですが会社では割と普通の事でどこでも見かける光景です。個人的には年下の先輩は話しやすくて嫌いじゃないですけどね。
各会社の転職事情
ここからは私の転職経験談を会社ごとに書いていきます。全3回、3社3様でしたので、恐らくどの会社も全く同じということは無いと思います。
第1回:ホワイト企業編
今まで書いてきた記事にフル出場のブラック企業からの転職だったため、仕事をしながら転職活動を行う事ができませんでした。そのため退職してから改めて転職活動をした形になります。
ブラック企業によって、業界全体に良いイメージを持っていなかったので完全に違う業界へと進みました。待遇面でひどい扱いを受けていたのでとにかく待遇の良い会社を探しました。余談ですが、このようにブラック企業はその会社だけでなく、業界全体のイメージすら変えてしまうのでやはり完全な「悪」です。
全く異なる業界だったこともあり、面接時には当然転職理由を聞かれました。業界が異なる場合は志望理由も聞かれます。ただそんなに身構える必要も無いと思います。基本的な社会人としての振る舞いが出来ていれば仕事内容を覚えることはどの業界でも同じだからです。また私には空白期間、いわゆるフリーター、ニート期間がありました。そこも正直に当時は正社員に魅力を感じなかったことや、体調を壊していたことも伝えました。
転職時は新卒時と異なり、もはやそれは全て過去の話になるんですよね。結局、働いていた期間はどうだったのかが重視されます。結果的にブラックでの劣悪な環境での仕事ぶりを評価して頂き無事に採用となりました。
第2回:ブラック企業
転職2回目からはようやく転職活動らしく、働きながらの転職活動となりました。色々な転職サイトに登録しましたが、オファーがくるのは結局元の業界でした。個人的に転職は切が良い4月から働きたいと考えていましたので、時間がたつにつれてもう元の業界でも良いやという気分になりました。
こちらの面接では同業界ということもあり、やはり仕事内容と成果を基本的に聞かれました。なんだかんだ言って仕事量は凄まじかったので話す話題は尽きませんでした。このような形で、転職時の面接はもはや雑談のような形で進むことが経験上多いです。また1社目のブラックさは業界内でも有名だったようで同情に近い形で採用されました。
第3回:現在の会社
4社目となる現在の会社です。続けて同じ業界になります。1社目と3社目で業界のイメージは完全に悪い方向へ進んでいたので全然気乗りしなかったのですが、こちらの会社は知り合いの業者さんからの紹介です。知り合いからはいつでも辞めて大丈夫だからお試しでってことで面接を受けることになりました。
同業者であり地元の会社だったこともあり、話題は相変わらず豊富でした。そしてこちらでも隣の市であるにも関わらず1社目のブラックさが伝わっており、3社目よりも1社目の話題が多かったです。書いていて気が付いたのですが、なんだかんだ1社目のブラックさに助けられている一面もありますね・・・。
また前職は試用期間中の半年で辞めたため、理由を聞かれました。転職とは言えども、短いスパンでの転職はやはり良い印象は与えないのでしょう。こちらも正直に答えるとすぐに別の話題に移ったので、理由さえしっかりしていれば問題は無いと思います。多少の問題も今までの自分の仕事の成果をしっかり伝えられれば目を瞑ってくれると思います。
終わりに
今回は「転職の流れと私の経験談」について書きました。経験談としていますが、成功例しか今回は記載しておりません。この間に当然何社かは落ちています。ただ新卒時のようにガンガン落とされていくというわけではありませんので安心して良いと思います。
共通して言えることは退職と重複しますが、転職することは決して悪い事ではないという事です。同時にある程度の準備は必要ですが、そんなに構えずに事実のみを伝えるだけで良いのです。就職の面接と聞くと一方的に評価されるようなイメージですが、転職時にはこちらの希望も伝えて良いのです。実際に私も給与を聞いて入社を見送らせていただいた事もあります。あくまでマッチングです。こちら側も会社を評価する場です。
今回もお読みいただきありがとうございます。転職しようか悩んでいる方の背中を押すことができれば幸いです。次回もよろしくお願いします。
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