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週間・習慣 スピパラ通信 第2回 『相手の好みで、自分の視点が解った』
みなさんどうも、こんにちは。墨寺承太郎です。第2回を訂正しました。
ロジック✖️スピリット
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では、今回のスピパラは、第2回
『ペットが好む食べ物で、自分が何処を見ているかが解った』の訂正
『相手の好みで、自分の視点が解った』
僕の家では猫を飼ってます!14歳のおじいちゃんなんで、キャットフードをあまり食べなくなりました。
痩せてしまって、これからは、もう好きなのを食べさせたいと思っています。
そんなときに、美味しそうな猫用の値段が高〜い、おやつを見つけたので、買ってきました。
しかし、これも食べてくれませんでした。
その時、僕はこう思いました。
『うわーもったいねーせっかく買ってやったのに、気分わりーなー』と、かなりイラっとしてしまいました。
でも、これ、ちょっとおかしいですよね!
目的は猫に少しでも栄養取らせること。
しかし、猫が食べてくれないと、『僕がせっかく買ってやったのに!』と怒る。
これって、猫の事を考えてますかね?
この場合、猫が食べない理由を考えることが重要なはずです。
しかし、心配しないでイライラしてる、変ですよね...
猫のために何かしてあげたい気持ちが、
いつのまにか、
自分がどう評価されたか?
相手が、自分をどう評価したのかへ、視点が変わっています。
ペットが好む食べ物で、自分がいつも何処を見ているかが解った瞬間です。
(物事を判断する価値基準)
結局、自分のことしか見ていなかった...人間誰でもこういうところ、ありますよね。
だいたいの人の行動は、実は客観的な判断ができていない、主観的解釈であることが伺えます。
猫に食べてもらえなくても、怒る理由なんてないですよね。
怒っていいのは、食いたくないもの出された猫の方です。
その時僕はイラっとしていたからか、何だか面倒くさくなってしまい、ご飯と味噌汁で猫マンマにしてだしました。
そしたら、うちの猫ちゃん.....
ガッツいて食べてました....
値段が高いか安いかなんて関係ないのです。
物の価値も人それぞれ、良いか悪いか決めるのは相手なんですよね!
皆さんも、こんな経験をしたこと、ありませんか?
僕のイライラした気持ちと、無駄になったオヤツ、どちらも不快情動であり、どちらも損失です。
人は損をすることが大嫌いで、直感的に損失を避ける判断に偏る傾向がある...その判断が本当に正しいか正しくないかに関わらず、損を避けたい衝動にかられます。
行動経済学の基礎理論にプロスペクト理論というものがあります。ダニエルカーネマン博士はこの理論でノーベル経済学賞を受賞しています。
これは、いったいどんな理論なのか?
プロスペクト(prospect)の意味は
「見込み、展望、期待」
簡単に言うと、この先どうなっちゃうの?と思う人の気持ちの理論です。
人は損失を避けたい状況では、合理的ではない選択をしてしまう傾向にあるという、意志決定に働く、人の心理の歪みを分析しています。
※合理的ではない選択をする傾向とは、損失を避けるようとするあまり、自分が不利なときは、『よりリスキーな選択』をしたり、自分が有利なときは、『利益が少なくとも確実な選択』のどちらかに判断が歪められる傾向であり、これを【損失回避性】といいます。
従来の経済学は人間の心理による歪んだ認識を計算に入れていないこと
人は得より損の方が強く感じること
人は10分の1の高確率の抽選では外れそうと感じやすく、100000分の1の低確率の宝くじでは、当たりそうと感じること
この理論は、普段の生活からマーケティングまで、至るところに関係しています。
プロスペクト理論の詳しくは、リンクをご覧下さい。
こういったバイアス(思い込みや、偏見)に心を囚われず、ロジックとスピリットを統合することで、どんなときでも、客観的で本当に損をしない選択ができるといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、週間・習慣 スピパラ通信第3回、次回予告
またまた僕の自論
『思考は頭脳で?
感情は心臓で感じるモノ?』
続きは次回のスピパラで!