(チラ裏レビュー) フルーツバスケット/高屋奈月 (漫画 1998年〜2006年)(全23巻)
※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:フルーツバスケット/高屋奈月 (漫画 1998年〜2006年)(全23巻)
評価:★3(★★★☆☆)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B074CG61B2
90年代後半からゼロ年代前半に「花とゆめ」誌で連載されていた少女漫画「フルーツバスケット」を図書館で見つけたので読んでみた。私はこの世代ではないのだが、この時代に少年少女だった世代にはかなり読まれていた漫画のようだ。なにせ、2007年に「もっとも売れている少女マンガ」として、ギネスブックに認定されている。そこまで売れているとは思わなかった。
私はもともと少女漫画があまり好みに合わない性質なのだが、この漫画も「止め絵+テキスト」という少女漫画によくある形式でなかなか内容が頭に入ってこなくて読むのが苦痛だった。ストーリーらしいストーリーが存在しないのでつまらないし、絵もほとんど素人レベル。
異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという特異体質を持つ草摩家に、主人公の女の子「本田透」が居候する逆ハーレム設定で、この設定をコメディ方向に活かせば面白い漫画になりそうなのだが、この漫画ではコメディ要素は少ない。ただたくさんの登場人物が順番に、それぞれの辛い過去とかトラウマみたいなものを明かしていき、それを主人公の本田透がやさしく癒す、みたいなことが延々と繰り返される。
まだ5巻までしか読んでいないので、最終の23巻までにどのようなストーリーが展開されるのかは分からないが、読む気力が起こらない…。小学5年生の娘と中学1年生の息子は割と気に入って読んでいるので、続きを子供達に読ませてあらすじを教えてもらおうと思っている笑。なお、草摩家の面々はそれぞれ十二支+猫の13種の動物のどれかに変身する体質を持っていて、5巻の時点では十二支の半分くらいの正体が明らかになった段階だ。まだまだ先は長い…。
最初に「絵がほとんど素人レベル」と書いたが、それ以外にもストーリー展開のわかりにくさや言葉の誤用が多いのも素人っぽい。こんなのが修正されずに完成度が低いまま雑誌に載ってしまうのは「花とゆめ」誌は編集者のチェックが相当甘いのだろう。だがそこがこの漫画のいいところとも言える。漫画を描くのが上手な中学生〜高校生くらいのお姉さんが思うままに描いた漫画みたいで、この時代の雰囲気がとてもよく伝わってくる。特に、雑誌掲載時に広告スペースだったところに作者のコメントが書かれているのがいい。どんなテレビゲームをプレイしたという話がよく書かれていて、FF7/8とかサクラ大戦などのゲームが流行っていた時代にこの漫画は描かれたことがわかる。特にFF7/8の影響は大きくて、この時代、ホストみたいな格好の男キャラは確かに流行っていたし、現実でもビジュアル系バンドが流行っていた。この漫画ももちろんその例に漏れず、ホストみたいな格好したキャラが多いのが面白い。
【概要 (Wikipediaより)】 『フルーツバスケット』は、高屋奈月による日本の漫画。『花とゆめ』(白泉社)において、1998年16号から2006年24号まで連載された(ただし、2000年18号から2001年19号まで作者の体調不良により休載)。全23巻。略称は「フルバ」・「フルバス」など。作者の高屋は「フルバ」と呼称している。 テレビアニメ作品としても制作され、2001年にテレビ東京系列にて放送された。2019年に再びアニメ化され、同年から2021年にかけて3シリーズにわたって放送された。2009年には舞台化され、劇団スタジオライフによって上演。2022年に再び舞台化。 草摩家の分家宅に居候することになった主人公・本田透と、動物憑きの奇妙な体質を持つ草摩家の面々との交流を中心に描く。 2001年、第25回講談社漫画賞・少女部門受賞。2018年11月時点で単行本の全世界累計発行部数は3000万部を突破している。北米では、2004年にTOKYOPOPより初刊が刊行され、2006年12月の時点において15巻まで刊行。同社最大のヒット作であり、2006年12月6日のTOKYOPOPの公式サイトで、15巻までの累計売上部数が200万部を超えたことが発表された。また、2007年に「もっとも売れている少女マンガ」として、ギネスブックに認定されている。