(チラ裏レビュー) マイ・ブロークン・マリコ (映画 2022年)
※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:マイ・ブロークン・マリコ (映画 2022年)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B69ZL1WK
評価:★3(★★★☆☆)
【概要(Wikipedia情報を元に追記)】
同名の短編漫画が原作(著者は平庫ワカ、単行本のページ数は194ページ)。原作漫画は『Comic BRIDGE online』(KADOKAWA)にて、2019年7月から12月にかけて4話連続で掲載され、第1話の時点で数千リツイートされ、最終話である第4話の公開まで「すべてが公開と同時にトレンド入り」を果たし、読者から爆発的な反響を呼んだ。
【あらすじ(Wikipediaより)】
OL・シイノトモヨは、ラーメンを食べながら見ていたテレビのニュースで、親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。マリコは父親から長年にわたって虐待を受けていた。シイノはせめて親友の遺骨だけは救い出そうと、懐にドスを忍ばせ、刺し違える覚悟でマリコの実家へ向かう。 シイノは、マリコの実家へ赴き、格闘の末遺骨を強奪する。そして、シイノは遺骨を抱えてベランダから飛び降り逃走する。シイノは、かつてマリコが海へ行きたいといっていたことを思い出す。そして、マリコが行きたがっていた岬を目指し、高速バスに乗り込んだ。 第1話『エスケープ』 第2話『レッツ・ゴー・ハワイ』 第3話『リメンバー・ミー』 第4話『フリーフォール』
タイトルだけは聞いたことがあって少し気になっていた作品。Amazonプライムビデオに来ていたので見てみたが、内容が薄くてつまらなかった。漫画を映画化するとき、ふつうは大体単行本3〜4冊くらいが一本の映画に相当するが、本作の原作は単行本1冊。となると映画化するにあたり解釈やエピソードを付け加える必要があると思うのだが、本作ではほとんどそれがないため、ストーリーの進行速度がとても遅い。途中から1.3倍速再生にしても全く違和感がなかったので標準速で見たらかなりイライラすると思う。上映時間が約90分と短めなのがせめてもの救い。
2021年のアニメ映画「映画大好きポンポさん」も原作漫画が単行本1冊で上映時間が約90分だが、映画化の際に解釈が加えられて密度も高く、原作漫画を超える作品になっていた。あれが原作漫画を映画化するときの理想だ。
セリフも多く説明的すぎるのも気になった。映画の尺には十分に余裕があるのだし、メンヘラ女・マリコの”面倒臭い”エピソードをたくさん追加するなどして、もっと映像で説明して欲しかった。あと、シイノが大きな声で怒鳴る場面が多いのも気になった。”やさぐれ”キャラだから…ということなのかもしれないけど、リアリティがなくて白けた。
「身近な人が死ぬと、思い出と人物像が美化されてしまう」ということだけ、本作の鑑賞記念に覚えておこうと思った。