(チラ裏レビュー) 着たい服がある (漫画 2018〜2019年)(全5巻)
※)これは”チラ裏”レビューです。あまり十分な推敲もしておらず、本来はチラシの裏にでも書いて捨てるレベルの駄文ですが、ここに書いて捨てさせていただいております。この先は期待値をぐっと下げて、寛容な気持ちでお読みください。ではどうぞ。
作品名:着たい服がある/常喜寝太郎 (漫画 2018〜2019年)(全5巻)
評価:★5(★★★★★)
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B07Q5JLZR9
これは私の大好きな漫画。Wikipediaに作品ページがないくらいマイナーな漫画だが、4年前に偶然見つけて気に入り、すぐに全巻購入して読んだのを、今日久しぶりに読み直してみた。
本作は、「常喜寝太郎(つねきねたろう)」さんのデビュー作。デビュー作らしく、自分の描きたいものを全て入れた感じが伝わってくる。絵もバランスが崩れているコマが多いが、背景も含めてかなり丁寧に書かれているので見ていて楽しい。作者はこの作品に相当、魂を込めてる。それが伝わってきて、いい。
本作は主人公のマミがロリータファッションに心を奪われて、それを勇気を持って着るところから物語が始まる。「自分は何をしたいのか、何が好きなのか」これを考えるときに「服」というのはやはり象徴的だと思う。ロリータ服というとさすがに一気に非日常の話になってしまうが、普段着る服でも「どういう服が無難か」という基準で選んでいると黒とかグレーとかネイビー色ばかりになってしまうから、自分が綺麗だと思う明るい色を着るべきだと思う。「人生がときめく片づけの魔法」のこんまり先生も「ときめき」を大事にしようと教えている。
本作はストーリ作りも頑張っている。「着たい服がある」というワンアイディアだけでは単行本5巻分にはならない。いろんなエピソードを絡めて描きたいことを表現しているところがすばらしいと思う。2巻ではロリータ服の趣味が家族にバレるエピソード、4巻ではSNSでマミを叩く高校生のエピソード、5巻では今まで「自分の好きなものを貫く」カッコイイ存在だった小澤さんが実は好きだったはずの服に縛られていたというエピソード。どのエピソードも私の心を打った。