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私の手で作る “拭き漆”ワークショップ(1)
1月14日
昨年の夏に『金継ぎ』を習っていたのですが、その時に購入した道具の中に「生漆」があります。
欠けや割れをいくつか直したのですが、それでもたくさん余っちゃったその「生漆」で、金継ぎ以外にも出来ることがあるよ、と同じ先生が教えてくれる『拭き漆』のワークショップに参加してきました。
先生が用意してくれる木工作家さんが作るスプーン以外にも、家から持ってきていいよーとのことだったので、レンゲのような形のスプーンと、コースターをチョイス。
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木目が気に入っているものだけれど、漆で仕上げることで強度も出るし、長持ちするはず。
ただの「木のスプーン」が「漆器」になる。
塗りの黒や赤、朱の漆器もとても素敵で大好きだけど、自然な雰囲気に仕上がるので、日頃のテーブルに合わせやすいのもいいですよね。
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上の白っぽいのが、素のままのスプーン。
下の色づいているものが、拭き漆のスプーン。
素材、そして、漆の塗りの回数、濃度で違いが出ている状態のもの。
先生のお手本サンプルを見せてもらって、どう仕上げたいかを考えてから、作業スタートです。
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持参したものは一度サンドペーパーで表面を削ってから作業スタート。
漆とテレピンを混ぜて、ゆるゆる状態の漆を筆で塗って、乾いたら、拭く。とにかく拭く。ただ拭くだけ。それだけ。
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1回目の作業終了。
室に入れて丸一日ほど置いて、乾かす。
持参のスプーンはあんまり違いがわからないかもしれないけれど、コースターは驚くほど漆を吸って、雰囲気が一度で変わりました。面白い!
先生に用意してもらったスプーンも、本当は1人1本でしたが、追加料金にてもう1本購入。
塗りを変えて違いを楽しむ、、、ではなくて、朝ごはんのテーブルで使いたくて、夫婦でお揃いにするんだー、と。
さて、持ち帰ったスプーン4本とコースター。
自宅で2回目の作業に入りました。
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膝に猫が乗ってきて、ちょっと緊張。
漆、気をつけて扱わねば。
奥に見えているクリップは、漆を塗ったスプーンを乾かす時に使います。挟んで立てておく。
なので、スプーンは上半分、下半分、みたいな感じで2回に分けて作業。
コースターも表を塗って乾かして拭いたら、次は裏と側面という流れです。
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前回よりもテレピンの量は少なめで、濃い漆。
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このくらい、色の違いが出来ました。
しぶーーい、いい感じです。
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こういう「木の色」が好きなんだな私、と再認識
全部、2度目の作業終了。
コースターはやはりとても漆を吸うようで、色の違いがはっきりと見られます。
もうここで終えてしまってもいいかも?
スプーンは3回目、4回目と進めてみよう。
漆を重ねて拭く、という作業を繰り返せば繰り返すほど、色も濃くなるし、艶も増すということ。
ここまでで良し!となったらあとは3週間〜1ヵ月くらいかけて乾燥させて終了です。
仕上げ作業として、粉を蒔いたり、色漆で模様をつけたりもワークショップで出来るのですが、個人的にはシンプルなものが好きなのでたぶんやらないだろうな。
誰がやってたら、写真だけ撮らせてもらおう。
来週末が仕上げ作業のワークショップなので、それまでに、3回目と4回目の作業をお家でやります。どんな風に変化するか楽しみです。
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