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【小説家になろう】1万pt超えの自作小説が完結したので、分析してみた。


久保カズヤです。

自作の歴史小説三国志の「劉協」になったけど、漢は滅亡寸前でした ~献帝が狂武帝と諡されるまで~が完結したので、反省の意味を込め、何が良かったのか、どこが悪かったのか、次回作にはどう活かすべきか、自分なりに分析をしていこうと思います。

とりあえず、最終的なポイントは以下の通り。(2019/09/23 時点)

総合評価 : 10,383 pt
文字数  : 231,835 文字
累計PV : 1,702,343 アクセス

最終話付近の平均最新話アクセス : およそ 2500 PV

それでは、各分析をどうぞ。

▼ 各章の概要

【 第一章 十常侍の乱 】
 主人公が「劉協」に転生。劉弁との政争に敗北。
 十常侍の乱発生。董卓の登場。

【 第二章 董卓という奸雄 】
 董卓と丁原が対立。呂布と劉協の一騎打ち。
 呂布が丁原を裏切り、董卓に降る。劉協が即位。

【 第三章 反董卓連合 】
 徐栄 vs 孫堅。呂布 vs 曹操。徐栄 vs 袁紹。呂布 vs 孫堅。
 洛陽から長安へ遷都。連合の解散。

【 第四章 狂武帝「劉協」 】
 遷都後、董卓が各地へ軍を派遣。劉協も戦死の口実の為、涼州へ。
 馬騰、韓遂を破り、董卓へ反旗を翻し、誅殺。

【 第五章 群雄割拠 】
 帝位を劉弁へ返還。李傕、郭汜の反乱。涼州豪族の平定。
 王允の後任選び。王朝内部の整理。

【 第六章 赤龍が昇る 】
 袁紹、袁術への対抗として、曹操と同盟。
 韓遂、馬超との反乱戦に勝利。エピローグ。

▼ メインキャラの概要

【 主人公 : 劉協 】
・ 誰も見たことのない最も高い景色を求める。
・ 売られた喧嘩は必ず買う。自分勝手。
・ 血の沸く戦を好む。頭を使うような作業を嫌う。
・ 自分を愛してくれた人間は必ず守る。

【 最大の敵 : 董卓 】
・ 奴隷でも覇者になれる極端な実力主義の世界を求める。
・ 気骨のある、強く生きる人間を好む。
・ 相応しくない地位に座る人間や、儒教の価値観を嫌う。
・ 決して真意を人に見せず、孤独に世界に抗う。

【 ヒロイン : 蔡文姫 】
・ 家族を大切に思う。劉協を支え、暴走を抑える。
・ 知識欲求が高く、自作の夢小説を書く節がある。
・ 乱暴な人、馬鹿が嫌い。(性癖的にはOK)
・ 非凡な頭脳を持ちながら子供っぽい。性癖がちょっとアレ。

▼ 各項目の分析

【 文章力 】 読みづらさ、文章の崩壊などは見当たらない。

【 キャラ 】 作品の核として目立ち、ストーリーを邪魔することなく、評判も極めて良かった。

【 構成 】 董卓戦で最高に盛り上がったが、一番重要な立ち上がりが遅すぎた。

【 設定 】 王道の成り上がりが描かれているが、主人公が幼過ぎて行動の制約が多く、ストレスを感じた。

【 劇的 】 董卓や呂布との対立が熱く、盛り上がった。しかし、二人の存在が大きすぎて、他の敵役が小粒になってしまった。

▼ 長所・短所・改善点

【 最も良かった点 】
 キャラがそれぞれ立っていて、一気に盛り上がれる山場を作ることが出来ていた。また、戦闘シーンも派手で、一騎打ちをテンポよく描けていた。

【 最も悪かった点 】
 年齢のせいで主人公の制約が多く、その中での工夫が描けなかった。また、主人公がストーリーの主導から外れる事も多くなっていた。

【 一点だけ直すとすれば 】
 物語の冒頭に山場を持ってきて(董卓の登場や、十常侍と激しく争うなど)、ストーリーの展開をもっと早くするべき。

▼ 総評

 主人公の成長がメインストーリーなはずだが、幼い間は行動の制約が多く、また、董卓対立までのストーリー展開が遅かった。
 他にも、中盤で群雄にもスポットを当てすぎた為、主人公がストーリーの主導から外れていた。
 ただ、キャラ立ちや、それぞれの行動原理、主義は一本筋が通っており、物語の核として魅力的に描かれていたと思う。


 分析としては以上になります。
 次回作では、以上の反省を活かして、頑張りたいですね。

 もっと構成や設定を考えないといけないのかしら。


 ではでは。

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久保カズヤ@作家/ゆっくり解説者
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