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僕とBlue Mash

彼ら2回目のワンマンライブに
僕は彼らのTシャツを着ていた
それが答えだったのかもしれない。

2024年1月6日@堺 Tick-Tuck
Blue Mash 「青春のすべて」

彼らと出会ったのは
2021年1月10日@寝屋川 VINTAGE

グッド・バイもいたの普通に最高

僕は学生最後の年に
「ライブに行きまくる」と息巻いていた
その矢先にやってきたのがあいつ、コロナだ

様々なライブは立て続けに中止
その上、人との距離もなんだか遠い
人生の中でトップクラスに鬱々
「空はなんでこんな青いんだ」と
青空にすら敵対心を向けていた日もあった

そんなクソみたいな日々の中で
あるサイトに出会う
「全国インディーズまとめ」
そんなタイトルだったと思う

北海道から順に一つずつ
URLをタップし動画を再生
次は青森、岩手、秋田、、、とどんどん南下

そして大阪、そこで出会った

この曲を聴いた瞬間
あのバンドと出会った衝撃と衝動を思い出した

Shout it Out

このバンドは高校3年生の冬
故郷を立つ前に行ったライブの
オープニングアクト
気づいたら物販に向かい
高揚しながらメンバーに
想いを伝えていたことを今でも思い出す
それぐらい衝撃的だった

そのバンドは青春をあっという間に駆け上がり
命を最短で燃やし尽くし解散してしまった

そんなバンドと出会った時の感覚が戻ってきた
「これは大変な事だ!ライブに行こう!」
だかしかし彼らは受験生で休止をしていた

半年以上何も動きを見せないTwitterとともに
月日は流れたある日のこと
「活動再開」とともに「ライブ告知」という
最高のお知らせが届いた

バンドアカウントに取り置きの連絡
そこでボーカルも
Shout it Outのファンであることを知る
これはまさしく運命だ

そして当日、京阪電車に揺られ寝屋川へ
隣に散髪屋があるライブハウス
寝屋川 VINTAGEであの日の感覚が
本物だったことを
細胞のすべてで認めることとなった

まさに Shout it Out
僕の「青春のすべて」が再び現れた

それからというもの発表されるライブに
まるで失われた青春のすべてを埋めるかのように
足を運び、拳をあげ救われる日々が続いた

月日は流れ
2023年7月8日@寝屋川 VINTAGE
Blue Mash 「三顧の礼 -寝屋川単独編-」

待ちに待った日

彼らにとっての初のワンマンライブ
繰り返すが彼らの"初のワンマンライブ"に
僕はShout it OutのTシャツを纏っていた

そこには間違いなく僕なりの意味づけがあった
・僕がShout it Outが好きなこと
・ボーカルも彼らが好きで、彼らの解散ライブをきっかけにバンドを始めたこと

初めて見た時にはガラガラだったVINTAGEに
ただ彼らを見るためだけに集まった人たちが
200人いた、そのすべてが熱狂し
革命がライブハウスで起きたことを目撃した

自分もそのうちの1人だった

それなのにも関わらず8月にライブ以降
彼らのライブから遠ざかり気づけば
2023年が終わっていた
そこに明確な理由はなかった

でもどこか自分の中に違和感はあった

その正体が分からないまま、この日が来た

2024年1月6日@堺 Tick-Tuck
Blue Mash「青春のすべて」

そしてこの日に僕はいた

「青春のすべて」

あのバンドの曲と同じタイトルを銘打った
彼らのワンマンライブに行かない理由はなかった
そしてライブを見終わった時に
自分の中にあった
違和感の正体を知ることになった


「Blue Mashは4人のBlue Mashになった」

何を当たり前のことをと思われるかもしれない
けれど、これが違和感の正体だった

僕は気づかないうちに
彼らに"Shout it Out"を重ねて
"彼ら"のような曲を、ライブを求めていたのだ

足が遠のいていたのは
彼らが"彼ら"でなくなったことに
気づいていなかったからだった
そりゃあ遠のくに決まってる

現メンバーで固まってから
様々なライブを重ねていく中で
Shout it Outから始まったBlue Mashは
4人のBlue Mashになっていった

Shout it Outは僕の青春のすべて
Blue Mashはその代替ではない

Blue MashはBlue Mash
ボーカルギター 田中優斗
ギター 西川源太
ベース 荒川ソラ
ドラム 杉山諒真
この4人から成る今を「生きる」バンドなのだ

幻影を重ね続けていたことに
申し訳ないと思いつつ
僕の青春のすべてを思い出させてくれて
本当にありがとう、とも思っている

これが今の僕の素直な気持ちのすべて

"Blue Mash"を見に「またライブハウスで」


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