外伝。2話。異世界魔王転生ライフ。俺がマネージャーになった話。
(前回までのあらすじ)
俺は、キール。(以下俺)。
前世では、異世界魔王を、やっていた。
色々あって(外伝。1話参照)、
俺は、一条院ヒカル(以下先生)の、
マネージャーに、しぶしぶ、なったんだっけ。
そもそも、
マネージャーって、何すればいいんだ?
そんな事を、
先生の、バイクの後ろに乗って、考えていたら、ボロいアパートの前で、止まったんだ。
どうやら、ここが、先生の家なんだろうな。
そして、ここから物語が、始まった。
…………アパート。ボロボロ荘。外。…………
先生「着いたわ。ちょっと待っててね。
今、部屋を、片付けてくるから。」
そう言うと、バイクを降り、
早足で、階段を上がっていった。
俺『待ってて。って言われてもなぁ……。』
俺は、ポケットから、タバコを取り出し、
ライターで火をつけた。
俺『(〃´o`)フゥ…。
すきっ腹に、タバコが、染みるぜ(。・ω・)y-゚゚゚。』
などと、独り言を言って、タバコを満喫してた。
?「ヽ(`Д´#)ノ コリャー!!
敷地内での、タバコは、禁止じゃ~!!」
俺『あっ、すみません。知らなかったので。
……ん?』
俺は、急いでタバコを消し、声のする方を見た。
そこには、なんか、見覚えがある奴がいた。
……誰だっけ?
?「んッ?お前は、あの時の、説教野郎!!
何しに来たんだ!!」
この声、このキレ具合、思い出してきた!!
俺『あ~!思い出した!!
あの時の、迷惑オッサンじゃないか!!』
オッサン「迷惑オッサン。では無い!!
ワシは、
このアパートの管理人を、してるんじゃ!!」
俺『管理人?この、ボロいアパートの??』
俺は、目の前の、先生が、階段を上がった、
アパートを指さして、言った。
オッサン(以下管理人)「ボロい。とはなんだ!
ここは、ボロボロ荘じゃ。
かつて、有名小説家などを、世に送り込んだ、
由緒ある、老舗のアパートじゃぞ!!。」
俺『……物は、言いようだな。かつて、
って、何十年前だよ!。改築しろよ。改築!!。』
管理人「それは、パチンコでスって……。
いやいや、後世の為、大事に使ってるんじゃ!。」
このオッサン。この前のパチンコで、
懲(こ)りて無かったのか……。
それなら、助けなきゃ良かったな。
(外伝。1話参照)
管理人「……で、この、由緒ある、
ボロボロ荘に、何か、用事があるのか?小僧。」
オッサンが、
不審者を見るような目で、俺を見ている。
俺『……用事は無いよ。邪魔したな。オッサン。』
俺が、帰ろうとすると、
先生「おまたせ~!!
……って!帰ろうとしないでよ!キール!!」
って、帰ろうとしてた俺を、引き止めた。
管理人「何じゃ。一条院さんの、知り合いか?」
先生「……また忘れたの!まぁイイや。
この人は、私の知り合いなの!!
勝手に、帰らせないで!!」
激おこな、先生に怒られたオッサンは、
ブツブツと、文句を言いながら、
管理人「なんじゃ、一条院さんの知り合いか。
しゃーないから、アパートに入っていいよ。」
と、言い残して、オッサンは、帰っていった。
すると、先生は、
先生「管理人さんと、なんかあったの?」
俺に、聞いてきた。
俺『なんかあったの?じゃないよ!!
気持ち良くタバコ吸ってたら、
急にオッサンが来て、文句を言われたんだぞ!!
俺、気分が悪いから、帰る!!』
俺は、また帰ろうとした。
しかし、また先生に回り込まれた。
先生「まぁまぁ。帰る時は、
私のバイクで、送ってあげるから!!
とりあえず、冷静になって、私の部屋に来て!」
……確かに、土地勘が無い所から帰るとなると、
タクシーを呼ぶにも、金がかかるし、
住所すらも、分からないしな。
ここは従(したが)うか……。不本意だけど。
俺『……分かったよ。行くよ。部屋に。』
先生「じゃあ、ついてきて。」
俺は、先生の後をついて行って、
部屋の中に入った。
…………ボロボロ荘。一条院ヒカルの部屋…………
先生「ようこそ、我が家へ!!」
俺は、辺りを見回した。
そこには、必要最低限の家電と、
ソファーと、机と、パソコンがあった。
小説家の部屋ってよりも、ミニマリストの部屋。
って感じだった。
俺『なぁ、小説家なら、
小説本とか、専門書とか無いのか?』
先生「いつの時代の話しよ。それ。
この子が居れば、必要が無いよ。」
と、パソコンを指さして、
呆(あき)れ顔で言った。
先生「それに、今は、携帯からでも書けるから、
調べ物でもなんでも、他は、必要無いよ。」
なるほど。それならミニマリストなのも納得だ。
俺『だから、必要最低限なのか。
そういえば、あのオッサン……管理人は、
いつも、あんな感じなのか?』
先生「そう。認知症もあるから、
多分、しばらくしたら、また忘れるけどね。」
俺『だから、説明を省(はぶ)いたのか。
んじゃ、なんで、
この前、パチンコ屋に来たんだ?』
俺は、前から、疑問に思ってた事を、聞いた。
先生「あの日は、家賃の支払い日だったのよ。
それで、管理人さんに支払いに行ったら留守で、
その部屋に、新装開店のチラシが置いてあって、
そこに行ったら、案の定。
店員さんと揉めてたから、間に入ったのよ。」
俺『なるほど。で、その場にいた俺が、
二人を助け出した。って訳だな。』
先生「そう!そうなんですよ!!
あの時は、本当に助かりました。
んで、是非、お礼と、
マネージャー就任の祝いで、
この部屋に、来ていただいた。って事なのよ!。」
俺『全て納得した。
……んじゃ、もう、帰っても、いいか?』
俺は、またまた帰ろうとした。
しかし、またまた回り込まれた。
先生「待ってってば!!
そろそろ、配達が来るから、待ってて!!」
俺『配達?』
ピンポーン♪ピンポーン♪
玄関から、チャイムの音が聞こえてきた。
配達員「すみませ~ん。乳母イーツで~す。」
先生「ハイハイ。今、行きます!!
キールは、そこに座って、待っててよ!!」
先生は、玄関に向かっていって、
荷物を、受け取っていた。
俺は、さっき、タバコを吸いきれ無かったので、
またタバコを取り出し、一服した。
俺『(。・ω・)y-゚゚゚フゥ…。
やっと落ちついて、タバコが吸える。』
そこに、荷物を受け取り、
ニコニコ顔の先生が帰ってきた。
先生「おまたせ~!
……って、あ~!キール!!タバコ吸ってる!!」
ニコニコ顔が、不満そうな顔に、変わった。
俺『仕方ないだろ?
さっき、オッサンに邪魔されて、
吸えなかったんだから。』
先生「でも、この部屋に、灰皿は、無いわよ?
私、吸わないから。」
俺は、ポケットから、携帯灰皿を取り出し、
俺『ご心配なく。(。・ω・)y-゚゚゚
喫煙者の、マナーだからな。』
先生「部屋が、タバコ臭い~!
換気しなきゃ!!」
先生は、ベランダの窓を、勢いよく開けた。
ただ、勢いが、つき過ぎてて、
隣りの扉まで、開けてしまった。
ガラガラガラガラ~!!
先生「└( 'Д')┘ア゙ア゙ア゙ア゙ア!!」
なんか知らんが、色んな物が、
この部屋に、なだれ込んできた。
先生「せっかく、綺麗にしたのに……。」
俺『それは、綺麗にした。とは言わない。
いらない物を、移動させただけだ。』
俺と先生は、大きなため息をついた。
ハァ━(-д-;)━ァ…
…………一時間後。…………
俺『……まぁ、こんなもんか。(´Д`)ハァ…』
先生「すみません!すみません!!
絶対、バレないと、思ったので!!。」
俺と先生は、あれから小一時間、
部屋の片付けをしていた。
途中で、いらない本とかを、熟読しようとした、
先生を、戒(いまし)めながら。だったがな。
先生「でも、そのおかけで、
久しぶりに、部屋が、綺麗になったよ。」
俺『今後っからは、
必要の無い物を、早めに、処分しろよな。』
先生「……分かりましたよぉ~。
それより、快気祝いしましょー!!(๑•̀ㅂ•́)و✧」
俺『そうだな。さすがに、腹減った( º﹃º` )』
先生「沢山食べてね!!(☆∀☆)キラーン!」
んで、俺達は、
さっきの、乳母イーツの食べ物を、頂いた。
若干冷えてるけど、空腹には勝てず、
ひたすら食いまくった。
俺『……なぁ、先生。(モグモグ)』
先生「なぁに?急に。(モグモグ)」
俺『いつも、出前で、飯を食ってんのか?
(モグモグ)』
先生「そうだけど?(ゴクゴク)」
俺『確かに、楽で、美味いよな。(ゴクゴク)』
先生「そうでしょ!この店の唐揚げって、
冷めても、美味いんだよ!!(モグモグ)」
俺『でもなぁ、栄養が偏(かたよ)るし、
身体に悪いから、自炊した方が良くないか?
(モグモグ)』
先生「そんなスキル、私には、無いよ。
片付けも、めんどくさいしなぁ……。(モグモグ)」
俺『……簡単な料理なら、
俺にでも、出来るんだがなぁ。(ゴクゴク)』
先生「え~!んじゃ、毎回、なんか作ってよ!」
俺『俺を、
家政婦か何かと、勘違いしてないか??』
先生「小説家の健康管理も、
マネージャーの、大切な仕事よ。(モグモグ)」
俺『押しかけ女房ってのは、聞いた事あるけど、
押しかけマネージャーなんて、聞いた事ないぞ。』
先生「前例が無いなら、作ればいいじゃん。」
俺『(´Д`)ハァ…。確かに、そうだな。
前例が無い。って理由だけで、
めちゃくちゃな目に、あったからなぁ……。
(本編1話参照)』
先生「なんか、あったの•́ω•̀)?」
俺『昔、色々と、な。(本編参照)
そのうち、ネタ切れになったら、話すよ。』
先生「ナニソレ!
今、ネタ切れだから、聞きたい~!!」
俺『今は、言いたくない。
信じてくれるか、分からない話し。だからな。』
先生「え~!!ケチ~。んじゃ、
この唐揚げは、没収だ!(ノ・ω・)ノ⌒°ポイ」
俺『あ~!!俺の唐揚げを、返せ~!!』
……などと、二人で、わちゃわちゃしながら、
俺の、快気祝い(?)が終わった。
先生「あ〜。久しぶりに楽しかった(≧∇≦)」
俺『ごちそうさまでした。(。・ω・)y-゚゚゚
ふぅ。食後の一服は、いつも最高だな(*`ω´)b』
俺は、タバコを吸っていた。
先生「んじゃ、家まで送るよー。
遅くまで、お疲れ様*´ㅅ`)"」
俺『先生も、お疲れ様。んじゃ、お願いします。』
俺は、先生のバイクの、
すぐ後ろに座って、(ニケツってヤツだな)
自分の家に、帰ったんだっけ。
…………キールの家の玄関前…………
俺『ここでいいよ。』
先生「分かったよ。(*´ω`*)」
先生のバイクは止まり、俺はバイクを降りた。
俺『んじゃ、またな。先生。』
先生「じゃあ、またねー。」
そう言うと、バイクを走らせて、
先生は、消えていった。
俺『あっ!しまった!
性別を、聞いておけば、良かった!。
何やってんだよ、俺のバカ!!』
胸は、まな板だし、男か……?
いやいや、何か、人懐(なつ)っこいし、女か……?
分かんね~よ!!
俺は、このモヤモヤした思いのまま、
寝床に、ついたのであった……。
外伝2話 終 制作・著作 ━━━━━ きぃえぁ