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所属タレントのSNSトラブルと所属事務所のその後の対応

2024/09/19にとあるトラブルから体調不良で休養されていた菅叶和さんが10/28からお仕事復帰された旨が10/29に所属事務所の俳協より発表されました。なにも今このタイミングで掘り返さなくてもと怒られそうではありますが、既に検索すればあちらこちらであることないこと断片的に好き放題書かれているので自分の中での整理も含めてまとめておこうと思った次第です。

まず私のポジションを表明しておくと、菅叶和さんを追いかけて北海道に行くくらいには応援していて、彼女の人のよさを目の当たりにしているので、原因は何であれ該当のリポストについては彼女の本意でないことを信じています。気に病みすぎることなく、まずは無理のない範囲からではありますが、またゲラゲラと明るい笑い声を響かせながら、みんなと一緒に幸せで楽しい時間を作ってほしいなと思っています。

時系列は以下の通りです。
09/19:菅叶和さんが謎のリポストをしてしまう
09/19:本人が削除するとともに、うっかり誤リポストか乗っ取りかわからないけど意図したものではないと弁明&謝罪
09/23:粗品さんのひとり賛否で取り上げられる
09/27:事務所がしばらく休養する旨と乗っ取りの可能性が高いことを公表
10/28:バーチャルライブで復帰
10/29:事務所が前日より無理のない範囲で活動再開したことを公表

観測可能な事実は「自身のアカウントから謎のリポストがされた」「休養した」「再開した」あたりで、原因が何だったかは推測の域を出ず、事務所が「乗っ取りの可能性が高い」というのなら我々は一旦そうなのだろうと信じてみるほかありません。このあたりは今後事務所が必要に応じて明らかにしていくのでしょう、たぶん。

そもそもリポストされた内容がどこかの誰かの当たり障りのないラーメン画像やネコ動画であればそこまで大きな問題にならなかったのですが、そこそこ悪評の高い人物による同シリーズ他ブランドのキャストを揶揄する内容であったばかりに様々な憶測が飛び交うこととなりました。たまたまうっかり誤リポストしたものがよりにもよってそれになるかね、と。事務所の発表通り「乗っ取りの可能性が高い」というのであれば一応の筋は通る……かなぁ。

一方その頃、お笑い芸人のサンシャイン池崎さんも10/9に類似の現象に見舞われていました。元ジャングルポケットのメンバーの不祥事に対して擁護するようなポストがリポストされてしまったのです。削除後、こちらは乗っ取りではなくうっかり誤リポストの可能性が高いと弁明されていました。たまたまうっかり誤リポストしたものがよりにもよってそれになるかね、と批判の声もいくらか飛んでいたようですが、同時に「まぁそういうこともあるよね」という理解の声も多くあり、そのまま活動を継続されています。

背景が違うので比べることに意味はありませんが、似たようなトラブルでも、対応や顛末はそれぞれだなと興味深く眺めていました。不確実な中で他責と自責のどちらに軸足を置くかという話でもあり、個人的にはサンシャイン池崎さん寄りの対応でもよかったのではと思わなくもありません。それはそれで別のリスクもあるでしょうけど。

お笑い芸人と言えば、少し前にアインシュタイン稲田さんもSNSの乗っ取り被害に遭われたそうで。本人の主張によればDMで勝手に女性と性的なやり取りをされて、現在進行形で濡れ衣を着せられているそうです。このように有名人のSNSアカウントは方々で乗っ取られており、「そんなたびたび乗っ取られるもんか?」「乗っ取りまでしてやることしょぼすぎんか?」あたりの引っ掛かりから、真偽はともかく「SNS乗っ取りは苦しい言い訳」とみなされる風潮があります。このあたり(と水瀬いのりさんとドヤコンガの件)の対比を面白がられて粗品さんに取り上げられた結果、結構な範囲にこのトラブルが拡散されてしまいました。

拡散との因果関係は不明ですが、そこから約1ヶ月にわたる休養。心中お察しいたします。菅叶和さんはもともとSNSでエゴサしてイイネを飛ばしたりしながらファンとコミュニケーションをとるタイプの方だったので、大好きなSNSの世界が反転し、悪意のあるリプライが飛んでくる中、エゴサをすれば自身に対しての批判や揶揄で溢れている状況というのはさぞ辛かったことでしょう。私ですら読んでて心が痛かったから……。今もまだSNSは再開されていません。発端がSNSだったこともあり、今後のSNSの使い方や付き合い方については検討課題のひとつかなと想像します。

彼女の出演代表作は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの大沢瑠璃乃です。蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの活動は生配信などによるリアルタイム連動がウリのコンテンツ。これまで短期的な病欠は何度も乗り越えてきましたが、先行き不透明なメンタルダウンは私自身もまったくの想定外で。運営側はそこまでリスクヘッジしていたのでしょうか。無理はしてほしくない一方でずっと不在ではコンテンツが成立しません。すでに収録されているだろう直近のストーリーや、他のメンバーでやりくりできる定期生配信はさておき、10月末開催のストーリー本編にも絡む重要なバーチャルライブがどうなるのかは私の中でひとつの大きな試金石でした。ここで穴をあけるといよいよ戻る機会を逸してしまうのではないかと。

特に何の発表もないまま――ある意味で発表がないことこそが発表だったのかもしれませんが――最悪の場合、別の誰かにモーションをお願いして、歌声は収録音源を使い、MCは頑張って誤魔化すんじゃないかと覚悟していた中で、無事に菅叶和さん本人による大沢瑠璃乃のパフォーマンスを見ることができました。第一声を聞いたときは嬉しすぎて逆に本当に彼女なのかと疑いましたが、何度聞いても本当に彼女でした。約1ヶ月ぶりに(少なくともお芝居の中では)元気そうな姿を見ることができて安心しました。心から「おかえりなさい」の気持ちでいっぱいでした。

そして翌日の事務所からのお仕事再開報告に至ります。「粋なサプライズだったぜ」ではなく、なぜバーチャルライブ前に報告して我々を安心させてくれなかったのか、なぜ我々は不要なドキドキを抱えたままバーチャルライブに臨まなければならなかったのか、と思うところはあるのですが、そこは事務所や運営なりの考えがあってのことでしょう。

とはいえ数日遅れの「乗っ取りの可能性が高い」公表の件も含めて、一連の流れで事務所が最善の手を打てていたのかと言われるとそこはいくらか議論の余地がありそうです。もっとも所属タレントのトラブルに関する事務所の対応は俳協に限らず、超大手の吉本興業ですら失敗するケースがあるので、業界全体としてまだ時代に追いつけていない部分があるのかもしれません。

所属タレントも人間なのでトラブルを起こすリスクをゼロにすることは不可能です。「所属タレントがうっかりやらかさないための教育」と同時に「所属タレントがうっかりやらかしたときの教育」もまた、所属タレントと事務所の双方に必要なのではないでしょうか。「自身のタイムラインに身に覚えのないポストがあったらどうしますか?」のようなケーススタディを繰り返して、初動を誤らないことが肝要かと思います。「復帰後の最初の本人発信はどうしますか?」も誤るとめんどくさいことになりそうなので、そこは今まさに事務所とよく相談されていることでしょう。

そもそも論になりますが、今回の件は、「予選敗退でーす」など個人の意見を上乗せして引用リポストしたわけでも、裏アカで陰口を叩いたり機密漏洩していたのが見つかったわけでもないので、該当ポストに写っていた面々に裏で話を通しておいたほうがいいかなくらいの問題で、ファンの信頼を取り戻すことはそこまで難しくないと思っています。というか多くは粗品さん含めて外野が玩具にして遊んでいるだけで、ファンの信頼をそこまで大きく失ってもいないと思っています。繰り返しになりますが、気に病みすぎることなく、自身のペースで、またゲラゲラと明るい笑い声を響かせながら、みんなと一緒に幸せで楽しい時間を作れるまでに回復されることを心より願っています。

そんな今、ファンにできることといえば、焦ることなく、変な諍いを起こすことなく、ネガティブなメッセージが埋もれるくらい、ポジティブなメッセージをただただ彼女に送り続けること。ちゃんと味方がいるんだよと伝えることです。

私も書こうかな、お手紙。

余談
粗品さんが取り上げられた日は、たまたま私が粗品さんのチンチロの話をした翌日でした。なんてことしてくれたんだ。しかし不要な拡散をした粗品さんに対してこの件の矛先を向けるべきかと言われるとそれは違うと思います。それは該当ポストをした人に対しても同じです。別途「そんな下世話なことすんなや」と一般的な観点から批評することはあっても、この件に特化して「お前のせいで彼女が」と攻撃するのは違うんじゃないかなと思います。

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春乃はじめ
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