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人生も学マスの選択も三択くらいがちょうどいい。

無数の選択肢からひとつを選ばなければならないのは精神負荷が高いよねという話をします。

人生は選択の連続です。結婚やら就職やら人生の分岐点と呼ばれる大きなものはもちろん、今日の晩ご飯を何にするかだって立派な選択です。そして選択には頭を使います。選択肢が多ければ多いほど頭を抱えます。

みなさんはどうしているのでしょう。私は選ぶのがとことん苦手で、意図的に選択しないことを選択している場合があります。

例えば外食。私を知る人の中で私が旅先で真っ先に地図検索するワードが「マクドナルド」であることは有名な話です。知らない土地の無数の飲食店から、評価を確認しながら行く店を選択するのが苦痛なのです。マクドナルドであれば日本全国どこでも約束された味が提供されます。引かれるかもしれないですがメニューすらてりやきマックバーガーセットで固定です。ドリンクはスプライト。徹底的に選択を排除しています。

一方で、選択を排除することは人生の彩りをいくらか捨てていると言ってもいいでしょう。代償として私は旅先でご飯を楽しむことについて機会損失しているのです。

この選択についての考え方は、ゲームの設計にも通じると感じています。選択肢が多すぎると面白いを通り越して面倒になってしまいますし、かといって選択肢がなければただポチポチするだけの単純なゲームになってしまいます。求む、程よい選択肢。

これをわりと上手くやっている気がするのが最近お熱の学園アイドルマスターです。

レッスンする属性を選択するときも。

レッスンで使用するスキルを選択するときも。

獲得したスキルを選択するときも。

授業の選択をするときも。

おでかけの選択をするときも。

例外はいくらでもありますが、アイドル育成は基本的に三択から選んで進めていくことになります。学マスはアイドル育成を繰り返すゲームなので、それをいかにストレスなく繰り返してもらうかが重要です。そして選択肢の数はそのストレスに影響します(こら、そもそも繰り返し育成がストレスとか言わない!)。

たぶん一択や二択では物足りなかったでしょう。四択はギリギリ許されていたかもしれませんが五択はちょっと選ぶのがめんどくさそうです。三択が丁度よい。各選択肢の数がバラついているのもなんだか気持ち悪く、ほぼ三択に統一されているところに美しさも感じます。

ビジネス用語にも「マジックナンバー3の法則」と呼ばれるものがあるそうです。プレゼンするときなど、理由を三つにまとめるといいよというもの。なるほど。確かに一つや二つだと理由が足らない気がしますし、三つなら聞いてやろうという気になります。四つ以上はまた今度。

人生の話に立ち戻ると、無数かゼロかの両極にするからよくないのであって、適当なフィルターをいくらか噛ませて最終的な選択肢が三つ程度になっていると丁度よく生きていけるような気がします。

せめて「マクドナルド」と「モスバーガー」と「ロッテリア」から選ぶことにすれば多少は人生がカラフルになるのでしょうか。

いやなんかそれは違うな。

余談
ライブで遠征に行った場合、MCやSNSの情報からキャストが食べたご当地のものを食べてみる傾向にあります。私自身、特にキャストと同じものを食べたいという欲求はないのですが、選択肢を絞り込むフィルターとしては大いに役に立っています。

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春乃はじめ
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