【200名規模非公認大会10位】ロトムVstarデッキ(0903追記あり)
1.はじめに
はじめまして。ボコちゃんと申します。これといった戦績もなく、主に自宅と脳内で細々と一人回ししてるよわよわポケカプレイヤーです。
そんな私ですが、先日7月29日(土)に行われたブックオフ主催のトレカフェス in Shinagawa day1にて、ロトムVstarデッキを使い約200人中10位という驚異の成績(当社比)をあげることができました。その記念と備忘録を兼ねて、人生初noteを書こうと思った次第です。
読み辛い点も多々あるかと思いますが、全文無料ですので是非最後まで読んでいただけると幸いです。
本記事では大会当日使用のデッキレシピ、採用カード・不採用カードの解説をメインに書こうと思います。環境考察は他の強いプレイヤーのnoteを読んでください。
・速い!安い!強い!の三拍子そろったデッキを使いたい!
・人とは違う珍しいデッキを使いたい!
そんな人におすすめの記事となっております。
2.ロトムってどんなデッキ?
デッキレシピに入る前に、ロトムデッキについて軽くおさらいしたいと思います。ロトム自体かなりマイナーで、対戦中によく効果を確認されるカードなので・・・・・・
戦法は単純です。
①高速で山札を掘りつつポケモンの道具をトラッシュに落とし、
②落とした道具をロストに送ってどーん!!
典型的な「やられる前にやる」デッキで、「やりたいことを貫き通す」分かりやすいデッキであるともいえます。
2エネという軽さで青天井火力を連発できるのが魅力で、対戦相手としても、「どこまで火力が伸びるのか?」「次のターン自分のポケモンが倒されてしまうのか?」といった予測がつきにくいデッキでもあります。
「そんなにうまいこと高火力が出せるのか?」と思う方もいるかもしれませんが、意外と出せます。先攻2ターン目からベンチのVポケモンを呼び出して気絶させたり、後攻2ターン目から正面のVmaxポケモンを倒したり…
今回のトレカフェスでも、後攻2ターン目、3ターン目と連続で相手の悪リザードンex(HP330)を倒すという快挙を成し遂げました(なお試合は1ターン足りず負けた模様)。
雷タイプのデッキでメジャーなミライドンと比べると、「低エネ高火力」「HP高め」「ドロー能力の高さ」がロトムの良さでしょうか。その代わり、ポケモンの道具に多くのスロットを割く専用構築にする必要があります。
自分はミライドンもロトムも両方使っているため、どちらの長所も短所もよく分かります……今回のトレカフェスも、雪道ミライドンを使うかロトムを使うか直前まで悩み、結局は使い慣れているロトムに決めました。
3.デッキレシピと採用カード解説
それでは実際に使用したデッキレシピがこちら。
以下、採用カードの解説をしていきます。
(1)ポケモン(10枚)
・ロトムV、ロトムVstar(4枚、3枚)
このデッキのメインかつ(ほぼ)オンリーアタッカー。基本的にVstarは3体すべて使うので3枚。進化先のあるVポケモンは進化前提のため本体の性能は微妙であることがほとんどですが、ロトムは進化前も十二分に戦える性能があるのが強みですね。そのおかげでVstarが1枚サイド落ちorトラッシュしてしまっても戦えます。
先攻・後攻に関わらず、1ターン目はロトムに手貼りしてそくせきじゅうでんを使うのが基本の動きになります。
2ターン目以降はVstarに進化し、攻撃を開始します。Vstarの打点ラインを覚えておくと便利なので、メジャーどころをおさえておきましょう。
★Vstarの打点ライン(Vは+1枚必要)
道具の枚数 打点 主な倒せる相手
0枚 80 キュワワー、ヤミラミ、ウッウ、イキリンコ
1枚 120 ネオラント、ルギアV、パルキアV
2枚 160 ルギアVstar、パルキアVstar、多くの非ルール
3枚 200 ミュウV、ゲノセクトV、ライコウV
4枚 240 大体のたねV、exポケモン
5枚 280 大体のVstar、1進化exポケモン
6枚 320 大体のVmax、2進化exポケモン
特に厄介なのが、悪リザードンexなどのHP330以上の2進化exです。7枚ロストしてもサイド2枚しかもらえないなんて……後述のリベンジパンチを有効活用するなど、道具枚数を節約してサイドを取りきりましょう。
サイドを取りきるには何枚の道具が必要か、どの道具を捨てるか・つけるかを考えてプレイすることが重要になります。そこら辺の感覚は実戦経験をツンデツンデ身に着けたいですね(自分も模索中の身)
なお、ロトムVstarはHPが250しかなく、Vstarにしてはかなりの低さですが、同時に絶妙なラインでもあります。
具体的には、
・ヤミラミのロストマイン×2
・悪リザードンexのサイド2枚取られバーニングダーク
・パオジアンexの4エネトラッシュヘイルブレード
・ロトムVstarの4枚ロストスクラップパルス
などの240ダメージラインをぎりぎり耐えることができます。絶妙!
※「そくせきじゅうでん」について
エネルギーをつけない「ふとうのつるぎ」。ふとうのつるぎが強すぎただけで、そくせきじゅうでんも十分強力ですね。
基本的には最初のターンしか使いませんが、手札干渉を受けてこちらの動きが芳しくない場合など、2ターン目以降に使うケースがたまにあるので頭の片隅にでも入れておくと役立つかもしれません(できればさっさとVstarに進化させておきたいですけどね……)。
※「へんかんスター」について
博士の研究と合わせて道具を一気に捨てて山札を掘り進めるVstarパワー。このデッキのVstarパワーは95%これを使います。
捨てるカードは好きに選べるので、博士の研究やハイパーボールといったトラッシュできるカードは手札に残しつつ、道具を含めてその時点でいらないカードを一気にトラッシュし、
→①ボスの指令を引いたらベンチのVを取る
→②引かなければ博士の研究でさらにトラッシュを肥やしつつ山札を掘る
というふうな感じで使います。へんかんスターの引きによって動きを選択できるのが強いです。
博士の研究&へんかんスターTAGTEAMの山堀り能力はすさまじく、10枚前後のポケモンの道具を一気にトラッシュできることも。自分の最高記録は1ターンに14枚トラッシュです。
・ミライドンex(1枚)
生きてるVipパス。雷デッキなら入れておきたい1枚。
このデッキにおいても、たねポケモン展開と山札圧縮をこなせる便利なポケモンです。道具枚数に余裕のある場合に学習装置をつけておくと、終盤にアタッカーになるときも。HPが220とやや低く、ウッウのおとぼけスピット2回やおとぼけスピット+ロストマインできぜつしてしまうため、ロスト相手には出さないで展開できるとベター。
相手のナンジャモで必要札がデッキ底に送られてしまった場合は、対象がいなくてもタンデムユニットを使い、デッキをシャッフルするのを忘れないようにしましょう(自分も結構忘れる)。
・イキリンコex(1枚)
あまり使わないけど、あると便利な1枚。
例えば先攻ロトムスタートで、手札にエネルギーがない場合。1ターン目にそのロトムに手貼りをできないと、2ターン目から攻撃していくのはほぼ絶望的です。そんなときはイキリンコで無理やりエネルギーを探しに行けます。初手にVstarや博士の研究があるとキツいですが、背に腹は代えられない場面かと思います。
後攻の場合は、ワザ「きあいをいれる」も選択肢です。バトル場を少し削りつつ、後ろのロトムを育てられます。「そくせきじゅうでん」とどちらがいいかは、その場の状況により検討に検討を重ねてください。
・ゼラオラ(1枚)
非常に便利な1枚。
実はこのカード、「雷タイプ+逃げエネ0+非ルールたね」の条件を満たす最もHPが高いポケモンでもあります。ちょっと前まではエモンガが候補だったんですけどね。
ワザも強力で、アルカナシャインのサーナイトへの有効札として活躍できます。逃げエネ0のため、エレキジェネレーターとの相性も良く、スタートして一番うれしいポケモンです。唯一の非ルールのため、サイドプランに影響が出ないのも◎。
(2)グッズ(9枚)
・ハイパーボール(4枚)
説明不要。世界最強。
・エレキジェネレーター(3枚)
雷デッキにのみ許されたエネルギー加速パチンコ。
エネルギーが13枚程度入っているミライドンデッキに比べ、ロトムデッキには10枚程度しか入っていませんが、アタッカーに必要なエネルギーが2エネ&青天井火力のため、1枚ヒットで割と大丈夫です。とは言えこのエネルギー枚数のデッキに4枚は多すぎるので3枚採用。
使用の際は、タンデムユニット→ツールボックスでしっかり山札を圧縮しましょう。
・ツールボックス(2枚)
ロトムデッキ専用(?)の箱。
使用の際は、タンデムユニット→エレキジェネレーターでしっかり山札を圧縮しましょう。4,5枚ヒットすることもあり、一気にへんかんスターの肥やしにできます。
エレキジェネレーターとツールボックスが両方ある場合は、エネルギーをつけたいか道具を引き寄せたいかでどちらを先に使うか決めます。
(3)ポケモンの道具(18枚)
ポケモンの道具はたっぷり18枚採用です。ここまで採用しているロトムはかなり珍しいかと思います(14〜17枚採用がほとんど)。
2、3枚のサイド落ちを考慮しつつ、高HPのexポケモンに対処しやすいよう多めの採用にしています。最初に山札を確認する際は、必ず道具の枚数を数えるのを忘れないでください。
・いちげきの巻物(8枚)
トラッシュ専用の道具。あくのとうと合わせることで山札を掘ります。
他の有用な道具を入れつつ、ドロサポとしての役割を果たせるような枚数を突き詰めた結果、この枚数になりました。種類はお好きなものをどうぞ。
・学習装置(4枚)
基本的にトラッシュすることが多い道具。
手貼りができなかった・エレキジェネレーターがヒットしなかった・エネルギーがついたロトムが倒されそう…など、後続のロトム育成が間に合わない場合にのみつける準備用の道具です。
このレシピはショッピングモールを採用していないため、一度つけた道具は外せません。学習装置をつけたロトムはリベンジパンチや災いの箱といったバトル用の道具をつけられず、倒されるまでトラッシュの道具枚数が1枚減ることに注意が必要です。ツールスクラッパー欲しいな……
・森の封印石(1枚)
Vstarパワーはへんかんスターに使うことがほとんどのため、基本的にはトラッシュする1枚。
先述のイキリンコの例のような場面や、相手の雪道でへんかんスターが使えない場合など、どうしようもない緊急事態に使います。ノーマル収録うれしい。
・リベンジパンチ(2枚)
最新弾で収録された超強力道具。災いの箱と効果が似ていますが、「HPが満タンでなくてよい」「Vポケモン以外も対象」と使い勝手はかなり向上しています。
普通のデッキにいれてもそれなりに強いのですが、特にロトムとは相性抜群です。リベンジパンチのついたロトムを倒された場合、相手のバトルポケモンにダメカンが4個乗るとともにトラッシュに道具が落ちるため、実質的に80点も打点を稼いでくれることになります。
アルカナシャインのサーナイトやHPの高いV、exと戦うときに重宝します。
・災いの箱(2枚)
リベンジパンチよりも条件は厳しいものの、8個もダメカンを返せる道具。ワンパンを躊躇わせる効果は強力です。
基本的な使い方はリベンジパンチと同じですが、相手のデッキのアタッカーが250以上の打点を出してくるか考慮してつけるようにします。中打点を刻むようなデッキの場合は、さっさとトラッシュしましょう。
アルカナシャインのサーナイトがリバーサルエネルギーや月明かりの丘込みで攻撃してきた際には、リベンジパンチでは足りないので災いの箱に軍配が上がります。
・空の封印石(1枚)
今回のレシピ最大の問題枠。以前ジムバトルで先攻取ったのに一撃ルギアに負けたのが悲しくて入れてました。
一撃ルギアがルギア・イシヘンジン・バンギ・バンギといった感じで2-1-2-2を押し付けてくるのを、無理矢理3-1-2にします。ほぼそれだけ。一応ミュウ相手に2‐4を狙えたりしますが、ドラピオン入れたほうがいいです。
この枠はリベンジパンチ3枚目とかにしましょう。
(4)サポート(9枚)
ポケモンの道具に枠を割くため、サポートは必要最小限です。Dレギュの頃はエネエネはつでんのマルマイン&ツツジで手札干渉もできましたが、現環境では攻撃特化にしたほうが使いやすいと思います。
・博士の研究(4枚)
最強のサポートのためフル採用。ミライドンが入っているので、せっかくならフトゥー博士のSRを採用しましょう。
・セレナ(3枚)
手札トラッシュ兼呼び出し札。ロトムにとってはどちらも欠かせないため、多めの3枚採用です。今後、ex主体のデッキが増えるようならボスの指令と枚数を交換してもいいかなと思います。
・ボスの指令(2枚)
呼び出し札その2。セレナと合わせて呼び出し札5枚体制なので、無理に高HPを相手にせず、倒しやすいポケモンで取り切るのも手です。盤面とトラッシュをしっかり整えておけば、返しのツツジやナンジャモもそれほど怖くありません。
(5)スタジアム(4枚)
・あくのとう(3枚)
いちげきの巻物を捨てて山札を掘ります。スタジアム候補はいろいろありますが、Eレギュのうちはあくのとうが最適だと思います。相手に利用されづらいスタジアムという面でも優秀ですね。
・ビーチコート(1枚)
本当は入れたくないスタジアム。現環境に逃げるエネルギーを減らすまともなポケモンの道具がないため、泣く泣く採用している1枚です。あれば秒で抜いてる。
例えばミライドンやイキリンコでスタートした場合。次のターンにロトムで攻撃するには手貼りだけでは足りず、エレキジェネレーターで雷エネルギーをヒットさせる必要があります。
(例)
1ターン目 前に手貼り
2ターン目 後ろのロトムに手貼り&エレキジェネレーター1ヒット
前を逃がしてロトムで攻撃
こうした場面でも、ビーチコートがあれば手貼りやエレキジェネレーターの要求を減らせます。
ポケモンいれかえやあなぬけのひもも採用候補に挙がりましたが、スタジアムの現物を入れたほうが有効と思い採用しました。
ロトムデッキは「そくせきじゅうでん」「タンデムユニット」「イキリテイク」と1ターン目に使う特性が多く、次いで2~3ターン目に「へんかんスター」を使うことが多いため、序盤の雪道がキツいです。少しでも序盤の雪道を返せる確率を上げるため、スタジアム枚数は妥協できませんでした。
(6)エネルギー(10枚)
エレキジェネレーターのヒット率や毎ターンの手貼りを考慮したギリギリの枚数。9枚では少なく、11枚ではスペースが足りません。
4.不採用カード
続いて今回のレシピで不採用となったカードを紹介します。環境の変化や新たなカードの登場により、採用する可能性のあるカードたちでもあります。
(1)ポケモン
逃げるエネルギーを減らすポケモンの道具が収録されれば採用したいポケモンが多いです。
・ガラルフリーザーV
手札に溜まった道具を落とす手段として、Dレギュの頃お世話になったカード。博士の研究でたくさん道具を引けたものの、へんかんスターも使ってしまったしハイパーボールもなくてトラッシュできない!といった場面で役立ちます。ドロー能力はおまけですが、そのおまけがワンチャン掴むことも。ネックは逃げエネの重さ。
・ドラピオンV
もはや説明不要のミュウ対策。ミュウに対してかなり道具枚数を節約でき、空の封印石と合わせて2‐4のサイドプランを狙えます。ネックは逃げエネの(ry
・ウッウ(おとぼけスピット)
貴重な非ルールアタッカー。ロトムが1回ワザを使った後でないと攻撃できないものの、0エネ110打点は相手の非ルールを倒すのにも便利。逃げ0の便利さから今回はゼラオラを採用していますが、今後採用の検討を加速していきたいカード。
・ボルトロス(あくてんこう)
新弾で登場した注目の非ルールアタッカー。2エネ140点という打点が目を引きます。ルギアVstarやピジョットexなどを非ルールで倒せるだけでなく、ロトムが苦手な一撃イシヘンジンやミミッキュ(しんぴのまもり)も倒せるのは頼もしいですね。
ネックは逃(ry
(2)グッズ
・スーパーエネルギー回収
博士の研究やイキリンコで巻き込み過ぎたエネルギーを、手札をトラッシュしながら(ここ重要)回収できるカード。エネルギーが10枚しか入っていないため、サイド落ちの状態や序盤の展開によっては終盤エネルギーが足りなくなることがたまにあります。
そんなタイミングで引けたら最高ですが、このカード自体を序盤の博士の研究で巻き込みそうなことを考慮し今回は不採用に。
・やまびこホーン
高HPのポケモンを無視してサイドを取り切るための秘密兵器。ロトムに入っていることは非常に稀で、間違いなく相手の意表をつけます。
このデッキは呼び出し札が5枚も入っているため、やまびこ&ボスorセレナが決めやすく、序盤に倒した適当なVポケモンを狩ってイージーウィンが狙えます。以前使っていてかなり強かったので、枠があれば採用したい1枚です。
(3)ポケモンの道具
・パニックマスク
対サーナイトピンポイントのため、より汎用性の高い災いの箱とリベンチパンチを採用しました。基本ワンパンなので、HPを40残すこともないですし。
・安全ゴーグル
一撃イシヘンジンや連撃ウーラオスの攻撃をロトムVが耐えるようになります。こちらもピンポイント過ぎたので不採用にしました。たね限定というのが使いにくいですね。
・こだわりベルト(ほか、火力10~30アップの道具群)
トラッシュに置く手間を省いて打点を10~30伸ばすよりも、トラッシュに置いて40伸ばすほうを優先しました。
サーナイト対策として、おはらいグローブの採用も一考の余地ありです。ゼラオラが1エネで90ダメージ出せるようになり、キルリアを倒せたりアルカナシャインサーナイトに想定外のダメージを与えたりできます。
・ツールジャマー
色んな道具の効果を消せる道具。特に効果のありそうな道具をピックアップします。
①勇気のおまもり
HPをぐーんと上げ、必要な道具枚数を増やしてきます。HPが40の倍数のポケモンの場合、要求される道具が2枚増えるのが厳しいです。
(例)ライコウV(HP200)→道具3枚でワンパン
おまもりつき(HP250)→道具5枚必要
ただ、このデッキには呼び出し札が5枚も入っているため、無理に前を倒すよりはリベンジパンチをつけて後ろを倒したほうが良いと判断し今回は不採用にしました。
②こだわりベルト
悪リザードンのサイド2枚取られバーニングダーク(240)+ベルト30など、火力増強付きで250以上出してくる攻撃をロトムVstarが耐えるようになります。HPが低いロトムには重宝する場面も多そうです。
③リベンジパンチ、災いの箱
青天井火力でありながらHPの低いロトムには天敵のような道具です。最近はアルセウスやミュウなどに採用されることも多く、カウンターダメージで倒されないようにできるのは偉いですね。
(4)サポート
・ジャッジマン、ナンジャモ、ツツジ
デッキの性質上、手札干渉三銃士はすべて不採用です。
エネエネはつでんのように、能動的にきぜつできる非ルールポケモンが今後登場すれば、ツツジを採用したいです。
・ザクロ
闘デッキじゃないのにザクロ?と思う方がいるかもしれませんが、手札をトラッシュできるカードはすべてロトムデッキに採用される可能性があります。ミュウみたいですね。
使い切りのグッズやサポートと違い、トラッシュに置いておけば何回でも使えるのがグッド。ガラルフリーザーVのように負け筋になることもありません。
また、スーパーエネルギー回収と同様、山札が0枚のときに手札をトラッシュできる手段にもなります。ロトムデッキはその圧倒的なドロー性能により、最終局面で山札を引き切ってしまうことも珍しくありません。あくのとう、ハイパーボール、ガラルフリーザーVの特性は山札が0枚の時に使えません。手札を捨てたいのに捨てられない事態を防いでくれるナイスカードですが、枠の都合上不採用になりました。
5.対環境デッキ(追記部分)
環境デッキとの相性について、簡単に追記します。あまり実戦経験がないため、あくまで参考程度にしてください(予防線)。ざっくり言うと、V、ex主体のデッキには有利、非ルールデッキには不利です。青天井デッキの宿命ですね。
・アルセウス○○(アルセウス系統)
アルセウスとVポケモンを組み合わせたデッキで、メジャーなものだとアルセウス+ギラティナやアルセウス+ジュラルドン+ブラッキーなどでしょうか。
V主体のデッキなので、2-2-2か2-3-1でサイドを取り切るのを目指します。へんかんスターやセレナと合わせて、先攻2ターン目からVポケモンをどんどん倒していきましょう。
アルセウス系統のデッキで注意すべきは、頂への雪道とVガードエネルギーです。
雪道は先攻1ターン目やへんかんスター前に出されるとキツイです。スタジアムを多めに入れているので、出された返しで張り替えられるように祈りましょう。へんかんスターを使った後は特性をあまり使わないので、雪道も刺さらないことが多いです。
Vガードエネルギーは、リソースが限られているロトムデッキにとって道具の必要枚数を上げてくる難敵です。道具の枚数と相手の打点に気を付けつつ、ロストなしのスクラップパルスで刻むか、ワンパンするか、後ろを呼び出して倒すか判断します。
・ロストバレット
不利対面筆頭。ゼラオラ、ミライドン、イキリンコは極力出さずにロトムVstar3体で戦いたい相手ですが、だいたいやまびこホーンで呼び出されるのであまり意味ないかも……
ほとんどの相手ポケモンは道具ロストなしで倒せるので、毎ターンの要求値は低いです。1枚ずつ確実にサイドを取っていきます。相手がVポケモンスタートしてくれたらラッキー。
相手がロストをうまく増やせないとそのまま殴り勝てたりしますが、だいたいロストマインやアクアストームで負けます。かがやくアマージョを入れると少し楽ですが、いれかえが必須になるため余りオススメできません……ふうせんカムバック!
・ロストギラティナ
五分〜微有利です。ギラティナ以外のアタッカーを倒すのに道具ロストがほぼ不要であり、その上でVガードエネルギーが採用されないためギラティナを倒しやすく、想像よりも戦いやすいです。Vポケモンを積極的に出してくるロストバレットという感じですかね。
ただ、ギラティナVstarはロストインパクト→スターレクイエムでロトムを2連続ワンパンしてきます。つまり、ギラティナVstarが2回動く前にイキリンコやロトムVで既にサイドを2枚取られていると、そのまま負けてしまいます。
そのため、ロトム側は多少無理してでもで山札を掘って盤面とトラッシュを整えます。Vstarを連続ワンパンできるように、ギラティナが攻撃し始める前にロトムVstarが2体立ち、トラッシュに道具が10枚以上あるのが理想です。
負けパターンとしては、序盤の雪道が刺さって動けない・ギラティナ側がぶん回ってエネルギーがたくさんついたギラティナが2体立つ、道具が足りない状態で雪道ツツジを受ける、などが多いです。最近のギラティナは雪道3枚、ツツジ2枚が主流のようです。ロストゾーンの雪道、ツツジ、ミラージュゲート、エネルギーの枚数は常に確認するようにしてください。
・ルギア
基本的に相性有利です。特にこちらが先攻の場合、相手は後攻1ターン目にルギアを2体置けないと、高確率で先2でルギアを取られてそのまま負けます。こちらが後攻の場合は、先2ストームダイブでロトムVが倒されるためやや厳しめですが、巻き返せることも結構多いです。
①一撃ルギア
イシヘンジン、バンギラスVがロトムVstarをワンパンしてきます。特にイシヘンジンは非ルールのため、2-1-2-2のサイドプランを押し付けられるとテンポ負けします。空の封印石でルギアVstarを倒し、3-1-2でサイドを取り切るプランもアリといえばアリです。
ただ、こちらの要求値に対しルギア側の要求値が高いため、普通に殴り勝てることが多いです。最近は白ルギアのほうが流行りなので、個人的にはそれほどガチガチに対策しなくてもよいかなと思います。
②白ルギア
ロトムVstarをワンパンできるポケモンはアヤシシVだけで、そのアヤシシVも最終局面でしか出てこないため、一撃型よりさらに有利です。勇気のおまもりが付いたカビゴンは無視して、ひたすらルギアやネオラントを倒しましょう。
・パオジアン
アタッカーのHPが低く、パルキア採用の場合は相性有利もあって比較的戦いやすいタイプです。ただし、ロトムVstarをワンパンしてくるアタッカーが複数いるため、注意が必要です。
①ゴッドパオジアン
アルセウスVstarラインが採用され、カイ&スターバースで一気に盤面を完成させるタイプです。マナフィにキャンセルコロンを散布してキュワワーやキルリアを手裏剣で虐待する事例が全国で後を絶ちません。
このタイプの場合、ロトムVstarをワンパンしてくるのはパオジアンのヘイルブレードのみです。こだわりベルトやアイスシンボルフリーザーなどの火力アップカードはあまり採用されないため、相手にとってはエネルギーを5枚トラッシュする必要があり、なかなか要求値が高くなります。一方でこちらはパオジアンを安定してワンパンできるため、試合を有利に進められます。
パオジアン2体&アルセウスでサイドを取り切るのが基本になるかと思います。
②パオパル
パルキアVstarなどの強力な水ポケモンをサブアタッカーに採用した型です。セグレイブを採用するタイプとしないタイプがあります。セグレイブを採用していない型はエネルギー供給のためにパルキアVstarを立てざるを得ないため、より有利かと思います。
パルキア自体はロトムで簡単に倒せますが、逆にロトムも倒されやすいので注意します。具体的には、お互いベンチをフル展開すると、あくうのうねりが260ダメージ出るようになり、ロトムVstarがワンパンされてしまいます。こちらのベンチは4体まで、やまびこホーンもケアするなら3体が理想です。
また、スターミーVもロトムVstarをワンパンしてくるので注意が必要です。こちらの場についているエネルギーの数✕50ダメージをメロン&手貼りから出してくるため、盤面に貼るエネルギーは4枚までが鉄則です。エレキジェネレーターでいっぱいヒットしても付けすぎないようにしましょう。
なお、どちらのタイプでも非ルールアタッカーには注意が必要です。かがやくゲッコウガを筆頭に、採用数は少ないですがヨワシやフリーザーなど、水タイプはアタッカーが本当に豊富で優秀なので、思わぬ反撃を受けることがあります。
一番ありがちなのは、3エネヘイルブレード(180)+月光手裏剣のように、メインアタッカーで削りを入れてゲッコウガで回収するパターンでしょうか。マナフィを入れていないため、ベンチ狙撃は防ぎようがありません。2-2-2のサイドプランを2-1-2-2にずらされ、必要攻撃回数を増やされるとキツいのは一撃ルギアと似てます。
・ミライドン
展開・攻撃スピードが速い現環境の雷デッキ筆頭。反面、火力とHPはそこまで高くないので、いかに相手の妨害をかいくぐって2-2-2でサイドを取りきれるかが鍵です。
①雪道ミライドン
最近のミライドンの主流で、体感9割はこの型な気がします。
ロトムVstarをワンパンできるのはライチュウVのみで、打点はパオジアンと同様エネルギーを5枚トラッシュする必要があるため、エレキジェネレーターがクリティカルヒットしない限りは一度にエネルギーを揃えるのは厳しそうです。
ただ、先2や後1でガンガンワザを使ってくるデッキのため、ロトムが進化前に倒されないことが重要になります。ミライドンの220打点はおまもりを貼らない限りロトムVが耐えられないため不問として、ライコウVに倒されないようにするのがポイントです。
相手がベンチをフル展開した場合、ライコウVのライトニングロンドをHP190のロトムVが耐えるためには、こちらのベンチは3体までにする必要があります。こちらが先攻・後攻どちらであっても、1ターン目はベンチは3体までが鉄則です。
Vstarを立てたら、あとは雪道ジャッジマンやナンジャモでどれだけ止まらないかゲームです。相手は2パンかかりますが、こちらはワンパンでどんどん倒していきましょう。勇気のおまもりが厄介なので、出来ればベンチを呼び出して勝ちたいですね。
②レジエレキミライドン
最近はめっきり見なくなったタイプ。レジエレキVmaxの特性で火力不足が解決され、ミライドンやライコウがロトムVstarをワンパンしてくるため厄介な相手です。また、レジエレキVとセットで採用されやすいクレッフィがロトムにぶっ刺さります。相手後攻クレッフィスタートされたら泡吹いて倒れましょう()
雪道型ほど妨害札は多くないため、クレッフィさえ避ければ展開はしやすいかと思います。サイドは2-2-2か2-3-1を目指します。
・サーナイト
現環境最強と言っても過言ではないデッキ。戦術が柔軟で対処しづらいですが、基本的にはとにかくキルリア(ラルトス)をどんどん倒していき、最後にサーナイトexを倒して勝ちます。サイドプランは1-1-1-1-2でしょうか。
サーナイトを厚く見るなら、ボスの指令の枚数を増やしたほうがいいですね。以下は主なアタッカーごとに注意点を見ていきます。
①クレセリア
主に進化前をイジメるアタッカーですが、ロトムデッキにはムーンライトリバースで倒されるような低HPのポケモンはゼラオラしかいません。ロトムに対するクレセリアの役割は、①ロトムを削って災いの箱を不発にする、②サイコエンブレイスでダメカンの載ったキルリアを回復し、できる限り無傷のアルカナシャインサーナイトを準備する、の2点かと思います。やはり優先して倒すべきはキルリアです。
②サーナイトex
諸悪の根源。本人の打点は低く、前に出て攻撃することはないため、サイドを取り切る場面まで無視して大丈夫かと思います。まずないとは思いますが、相手の場にラルトスもキルリアもいない場合はサーナイトex本体を倒しましょう。
③ザシアンV
ザシアンスタートでもしない限り最終盤にしか出てきません。ただ、相手がザシアンスタートしてても、安易に倒すとナンジャモやリバーサルエネルギーで反撃されるため、狙うなら相当有利な状態か最後のフィニッシュで。(99%崩れたスタジアムに巻き込まれてますが……)
倒すのに道具をほとんど消費しないのはありがたいですね。
④サーナイト(アルカナシャイン)
最強の非ルールアタッカー。
リベンジパンチ・災いの箱の反射ダメージやゼラオラで倒すのがベストですが、ロトムで倒す場合もリベンジパンチor災いの箱を持たせたいですね。
相手は①あらかじめ手貼りしておく、②月明かりの丘を使う、③リバーサルエネルギーで一気に要求を満たすといった方法を組み合わせ、反射ダメージやゼラオラの打点を避けてきます。
ロトムVstarはエネルギー7個でワンパンされるため、1ターンでどれだけサーナイトにエネルギーが付き、残りHPがいくつになるかは常に考慮しなければなりません。
・ミュウ
いつも環境にいるマン。ドラピオンを採用すると道具枚数がかなり節約できますが、なくても戦えます。
①フュージョン型
こちらが先攻の場合、まずは後1メロディアスエコーされないよう祈りましょう。それを超えたら先2でVを倒し、メロエッタ、ミュウVmaxと倒して勝つのが基本プランかなと思います。
こちらが後攻の場合は、先2でメロエッタにロトムvが倒されるのがキツいです。もしミュウVmaxが攻撃してきた場合は、返しのターンで確実に倒せるようにしましょう。オドリドリがいると道具が7枚必要なのがちょっとキツいですが……
相手がロトムVstarを倒すには、テクノバスター(210)+こだわりベルトかパワータブレット2枚が必要です。ハイパーボールやウッウロボで何をトラッシュしたかは逐一確認します。
②雪道型(ダブルターボミュウ)
基本打点はテクノバスター(ダブルターボ込み190)で、こちらもロトムVstarを倒すにはこだわりベルトかパワータブレットが2枚必要です。
後1メロディアスエコーがなく、ミュウVmaxを2体倒せばよいのでフュージョンミュウよりは戦いやすいかと思います。あとはミライドン同様、雪道で止まらないかゲームです。
・悪リザードンex
火力は低いものの、複数体の高耐久アタッカーが一度に立つ難敵です。アルセウス(5枚)、リザードン(7枚)、リザードン(7枚)と倒すとなると、単純計算で道具が足りないため、リベンジパンチor災いの箱は必須になります。できればリザードンを2体倒さなくて済むようにしたいですね。
かがやくリザードンが採用され、2-2-1-2を押し付けられることも多く、基本的に不利対面と言ってよいでしょう。ギラティナに弱いため、数が減ってくれるといいですが……
①アルセウス(+ピジョット)
スターバースで一気に盤面を完成させる一番メジャーな型です。
こちらが先攻の場合はとにかく先2でアルセウスVを倒しましょう。スターバースを使わせないだけでもかなり展開を阻害できます。アルセウスは2-2ラインの採用も多く、後攻1ターン目にアルセウスを2体置かないことも多いです。
返しにリザードンが立ったとしても、まだバーニングダークの火力は240しか出せず、ベルトなしではロトムVstarを倒せないため少し余裕があるかと思います。
リザードンを立てるためにピジョットexを出してくれたらラッキーです。リザードンを無視してピジョットを倒しましょう。返しのバーニングダークでロトムは倒されますが、リベンジパンチか災いの箱を持たせておけばリザードンも倒しやすくなっているはずです。
こちらが後攻の場合はかなり厳しいです。先2トリニティノヴァ(200)でロトムVが倒されるため、ロトムの複数体展開や学習装置を使ったエネルギー維持も必要になるかと思います。先攻1ターン目の要求値が高いため、何かしら揃わずに事故ってくれれば逆転の目はあります。
②滝壺+森の封印石
アルセウスの代わりにエンテイやマフォクシーなどのVポケモンをアタッカーにし、パーツ集めやエネルギー加速を森の封印石やマグマの滝壺で行う型です。最初期によく見かけました。
アルセウスより耐久の低いVポケモンが複数体出ることが多いため、Vポケモン2体とリザードンを倒して勝つのを目指します。れんごくしはいと滝壺により、かがやくリザードンが想定より速く攻撃してくるので注意。
③ロストリザードン
無理。
6.おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
このnoteを読んでロトム使おうかなと思っていただけた方が1人でもいれば幸いです。
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