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青臭く、厳粛なこの言葉を思い出すのは、いつも、何かをやり遂げた後だ。 無理なもの人間を34年やってきた。厳密には、もう少し長い期間を霊長類ヒト科に分類される形状・組織で生存しているはずだが、好きに呼び出せる記憶はもう少し、短い。そして、脆い。 砂の城みたいな記憶が「無理だ」と叫ぶ事象がいくつかあるが、私はそれらに「本当にそう？」と問いかけてきた。
連日の雨にうんざりした。その翌日、快晴。 これを逃すまいと、外出することにした。 しかし、行先が浮かばない。 いや、違う。思い浮かばないわけではない。 複数浮かんだ先に疑念を抱いている。 「私は本当に、そこに行きたいのか。」 考える時間が惜しくなった私は、行先を決めず、パソコン、スマホ、手帳を持ち、家を出た。カメラを置いて。 わたしのカメラ遍歴私がデジタル一眼レフカメラを購入したのは2年前。 きっかけは、当時使用していたコンパクトデジタルカメラの電源が入らなくなった
