教育方法学で扱われるカテゴリーとそのメリット☘
こんにちは🌤ボケットです。
今日は、こちらのマガジン「ゆるい教育方法学研究📖」の更新です!
前回の初心に当たる初回の記事では、教育方法学を簡単に言うと、
「理論⇆実践」
という図式になるということをお話ししました💡
前回のnote記事は↓↓
https://note.com/boketto88/n/n7da70967bfe2?magazine_key=md8724a7b0419
今回から、その内容に入っていこうと思います!
まず、今回は教育方法学で扱われる「カテゴリー(領域)」と教育方法学を学ぶ「メリット」についてのお話ししていこうと思います☘
どうぞ、よろしくお願い致します😃
⑴『現代教育方法事典』を覗いてみる👀
「教育方法学」は、常に理論と実践を往還します。
前回のnote記事で、「教育方法学」は、
・何らかの理論に基づいて、教育実践を行い、
・その結果、理論のほうが覆るような事象が起こった場合は、理論のほうを見直す
・見直した後、またさらに教育実践を行なって検証する
というサイクルであることをお話ししました。
でも、教育の理論や実践は多種多様。
では、一体、「教育方法学」では、どの辺りの理論や実践を検証していくの??
それを検討するために、今日は、こちらの事典を使います!
こちら「現代教育方法事典」です!!
これは日本教育方法学会が2004年に出版したもので、教育方法学に関する用語の規定やその説明、議論の経過が書いてある本です📘
2004年というと、ちょっと古いですが、
教育方法学ではどの領域を扱っているのかについては、参考になる本です💡
では、ちょっと、こちらの事典を覗いてみましょう。
⑵教育方法学で扱われるカテゴリー:ボケットまとめ
『現代教育方法事典』の目次を覗いてみると、だいたい教育方法学で扱われるカテゴリー(領域)がわかります💡
目次から見ると、教育方法学で扱われる領域はだいたいこんな感じかなぁと思います↓🌱
①教育方法の思想と原理
②教育方法の歴史
③子どもの発達段階を考慮した教育方法の在り方
④教育課程(カリキュラム)研究
⑤各教科の教科論
⑦授業、評価の在り方
⑧教材、教具、教室環境の在り方
⑨生活指導、生徒指導、道徳教育の在り方
⑩学級づくり、学級経営の在り方
11家庭、地域との連携の在り方
12教師の在り方
13ICT教育の在り方
以上のものは、ボケットまとめなので、誤植があったら悪しからずって、感じなのですが😓、
まあまあ、そんなに大きく外れてないはずです💡
そして、もう皆さんお気づきのように、
「学校教育に関わるほぼすべての領域じゃん!!笑」
そうなんです。教育方法学って、学校教育に関わるほぼすべての領域を扱うことになります笑。
⑶教育方法学のメリット☘
このように、学校教育に関わるほぼすべての領域を扱うのが、教育方法学なので、
「それって、大変そう…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この学問をやっていると、
「学校」に関する様々な事象を総合的な視点から見られるようになります👍
これが「教育方法学」の一番のメリットですかね。
まあ、平たく言うと学校教育を「広く、浅く」みたいな感じになりますかね笑。
ボケットが普段関わらせて頂いている方々の中には、
やはり、その教科のプロだな!😲と思う方々も結構いらっしゃいます。
(例えば、こちらのマガジン⇒ https://note.com/boketto88/m/m9abda8cfba3b)
お話しを聞いていると、やはり、私は教科研究に関しては、敵わないなぁと思うんです。
教科研究を深くやっておられる方は、一つ一つの堀り下げ方が半端ないんです。
ですが、教育方法学は、平たく言ってしまえば「広く、浅く」の学問!!笑
(これ↑語弊あるかも笑)
皆さんが言っている一つ一つの深い内容を、
「教育方法学の視点から言えば○○のことだな💡」とか、
「ここの部分は教育方法学の視点から補って言えば、そのメリットが強調できるよな🤔」とか、
いろいろアイデアが生まれてきたり、知識がつながってきたりして、面白いんです!
また、学校現場で起こっている事象が、どのような原理で起こっているのか。
それを多角的な視点から見ることもできます!
例えば、いじめや不登校は…
・本人の発達段階やつまづきは今どこ?
・本人を取り巻く家庭環境は今どうなってる?
・その家庭環境を取り巻く社会の状況って、今、どうなってる?
・それによる本人の心理状態は、今、どうなってる?
・カリキュラム自体が、今の本人に合ってる?
・教材、教具、教室環境の工夫で変わる可能性はない?
・本人にとってのわかりやすい授業ってなんだろ?
・本人を取り巻く、周囲の関係で、学級経営の中で変えられるのは、今、どこ?
・どのように評価をしていけば、前向きに成長していけるようになる?
・この学年の中でのゴールをだいたいどこに設定しておけばよい?
などなど。教育方法学をやっていると、これらの問いに対する見解を、だいたい一瞬で把握できるようになります✨
いじめや不登校のように、大きな問題にぶち当たると、
「どう解決したらいいかわからない」となることが多いと思います。
人間、一番の恐怖は「未知」です。
ですが、教育方法学をやっていると、大きな問題にぶち当たっても、
「だいたい、次のステップはこうかな💡」
と、自分でわかるようになります。
多角的に落ち着いて物事を考えられるようになるんですね🌱
教育方法学は一つの事象に対して、多様な視点を生み出すのが、その一つの特徴です。
多様な視点を持っていると、
「これは○○と○○と○○が、その原因として考えられるから…🤔」
などと、考えることができ、
現場では、心にゆとりができて、
穏やかに子どもに接しながら、その子の成長もねらって、声をかけられるようになります😌
こういったことが、教育方法学の最大のメリットのように感じます☘
デメリットとしては、「広く、浅く」のため、
研究職以外の方での超専門的な深さはなかなか生まれづらいことですかね😅
ですが、多種多様な突発的な出来事が発生する学校現場では、
この多角的な視点を持っていることは、かなりの武器になります!!
予測不能の事態が起こってもも、多様な視点から、落ち着いて考えることができるんですね💡
ある意味では、実は、今まで気づかれていませんでしたが、
「教育現場職、最強の学問」
なのかもしれません🌈
以上、今回は、教育方法学で扱うカテゴリーについてお話しし、教育方法学を追究するメリットについてまとめてみました!!
この記事を見て、「教育方法学に興味を持った!」という方がおられましたら、
今日の記事に挙げた『現代教育方法事典』をぜひ、手に取ってみてください!
事典自体はもう品切れとなっているようですが、電子書籍版が販売されているようです📖
紀伊國屋書店
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784810044362
honto
https://honto.jp/netstore/pd-book_02486308.html
Book Live
https://booklive.jp/product/index/title_id/214484/vol_no/001
また、大学等の図書館にも配架されているものと思います💡
2004年のものなので、現代的なテーマになっていない項目もあると思いますが、
この基礎研究の上に、現代版の教育法方法学を自分たちで創っていく!!
このマガジンはそういったものにしていきたいと考えております🌱
今回は具体的な内容とまではいきませんでしたが、少しでも「教育方法学」について関心を持って頂けたら幸いです😌
次回以降は、もっと具体的なお話しに入っていけたらと思っていますので、楽しみに待っていてください🙌
最後まで、読んで頂き、ありがとうございました☘✨
(2020/10/31:ボケット)