たまらずに「会いたくて 会いたくて 震える」と小さな声で歌っていた。#正論bojw /17
朝、起きると(結局、ブログは…消えない)と、脳内に浮かんだ私は確実に追い詰められていた。あるネットニュースで読んだ「デジタル終活」が頭の中で膨らんでいく。
記事にはSNSの管理人が突然亡くなった時、本人もしくは遺族が今までの投稿を残すか否かを事前に設定ができる旨だった。フェイスブックは管理人の死後、希望があれば追悼のページに仕様を変更でき、故人を偲ぶ場としてSNSを残すことが可能だ。
その時はへぇ、とくらいにしか感じなかったが、改めてその記事を思うと、突然死に備えSNSの事を考えられる用意周到な人が、私のような負の遺産をネット上にそもそも書くはずがない。文章が一生残っていようが、どこにあろうが何一つ問題はない。
騒ぎたてるのは、今日もひたすら元気に、むしろのうのうと生きているけれど、自分のミスでいっこうにSNSを消せない、ただの愚かな人間(私)にほかならない。
たまらずに「会いたくて 会いたくて 震える」と小さな声で歌っていた。(つづく)
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