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周りの大人に守られていたといえども、それで見たことのない世界を見ていたわけだから。#正論bojw /19


私の消したいブログはありのままで、あの頃を思えば間違いなく、素直で等身大だ。でも、それは私自身が当然に、自分の背景を知っているから解るにすぎない、そんなブログだった。また当時から、表現がしたいくせに、自分のことを全部は決して言いたくない、などの思考が影響していて、深読みさせたかったのか、そんな記号のような文がことごとく失敗している内容になっていた。

情緒が欠落しているそれに、曲をつけて歌うとしよう。恋とか愛とか友情とかを放置して、(会いたくてのリズムで読んでください)親に壺を売りつける~♪などの内容が同世代にどう共感を得られるのだろうか。エンタメ要素がマイナスすぎる。

方や、等身大の自分を歌っているようにプロデュースしていた、当時二十歳そこそこの彼女の策士には完敗です、と大きな声で叫びたくなる。周りの大人に守られていたといえども、それで見たことのない世界を見ていたわけだから。

自分とは違う等身大を演じ切ることは、絶対簡単ではないと、西野カナを褒め称えていると、彼女は平成の終わりに、無期限活動停止を発表するのであった。そこにはどんな理由があったのかは、またいつかアンサーソングでファンの気持ちに答えるのだろう。称賛の意味を込めて、どうかしている。(つづく)

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