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お題『本番前ルーティーン』ベロ編

ボーイズドレッシング主宰のベロ・シモンズです。
本番前ルーティーン。いつからが本番前という定義なのかよく分かってません。
通常の劇団公演は、どういった時間の流れを経て、本番へとたどり着くのか?簡単に時系列に沿ってご紹介します。

公演半年〜1年前

劇場選定・予約

先ずは劇場を予約します。時期は劇団員のそれぞれの予定を擦り合わせつつ候補日を何パターンか出します。
盛岡だと会場は、風のスタジオ・盛岡劇場タウンホールとなる事が多いです。『この空間・場でやる意義』を強く求める場合は別の会場が候補になります。
今回は演出家デビューの団員の阿久津がやりやすい劇場はどっちかな?って事で風のスタジオになりました。彼女自身何回か舞台に立ってる劇場なので空間のイメージがしやすいのかなと。

会場の風のスタジオ

公演4ヶ月前〜半年前

オファーand脚本練り込み
外部の出演者やスタッフをオファーします。この段階では演目の中身が固まってない事が多いです。〇〇の役を演じて欲しいからこの人にオファーしよう!よりは、今回は〇〇さんとご一緒したい!(何やるか決まってないけど)という人ありきのパターン。

公演3〜4ヶ月前
チラシ打ち合わせ


公演の最初の創作物は公演チラシかもしれません。脚本はまだプロット(あらすじ)しか出来てない様な状況、作品世界の全貌が見えぬ中チラシデザインを進めます。チラシがこうだからこういう作品にしようかな?と作品の最終的な方向性をチラシによって決める場合も多いです。

公演3ヶ月前
稽古開始


週3〜4ペースで稽古開始。脚本はまだ全部出来てません。
この盛岡の劇団の稽古ペースですが、10年くらい前までは1ヶ月半で週5というのがデフォルトでした。流石にちょっとしんどくなったのか、ゆっくりじっくりやろうぜ。スタイルの現在です。

公演3週間〜1ヶ月半前
脚本脱稿! 初通し稽古・打ち合わせ祭り
脚本を書き切り、あとはひたすら稽古!打ち合わせ!稽古!宣伝!!稽古!!の怒涛の時期

公演1週間前〜3週間前
衣装合わせ諸々や、稽古も大詰めの怒涛の時期。もうここからは怒涛としか今は書けません。記憶がなかったりします。


そして諸々あって本番。この諸々の中に劇場での仕込みや、一番神経を使う照明や音響などのテクニカルチェック、最終リハーサルなどが含まれるのですが、それに関しては9月の本番後に記したいと思います!

半年による旅も間も無く終わりを迎えるラストステージ前の控室。

スタッフの皆さんは最終調整に余念がなく、役者陣は台詞や動きの確認をしたり、仲良く写真を撮ったりしてます。みな、数時間後のラストステージに向けて身体と心が向かっていきます。
私はというと、演出としてやる事はもう無く、主催者として劇場の清算や領収書の整理などまた少し先の事で頭がいっぱいになってます。
半年前、皆さんよりほんの少しだけ早くこの旅に足を突っ込んで、旅の終わりは皆さんよりほんの少し早く足を下ろす事になります。それが本当にいつまで経ってもなれません・・・。

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