見出し画像

給湯器、ガスふろがま(バランス釜)の凍結予防

本記事では給湯器およびガスふろがまの凍結予防についての要点のみに絞って解説していきます。

給湯器の凍結予防

給湯器の凍結に関する注意事項は主に3点です。

・リモコン電源の入り切りは関係ない
・停電時は水抜き作業が必要
・冬期間は浴槽に水を入れておくこと

まず、凍るのが嫌だからリモコン電源を入れっぱなしにするという行為は、あまり意味がありません。給湯器の凍結予防はリモコン電源のON・OFFには関係なく、外気温が3℃以下を検知したときに給湯器に通電していることが条件だからです。

最近の給湯器はリモコンの待機電力も小さくなっていますが、気になるのであればリモコン電源は切ってもOK。

凍結予防にはリモコンの電源を入れっぱなしにしなきゃだめ?

ただし大雪や大寒波に伴って停電が発生してしまった際は注意が必要です。停電時は給湯器内の凍結予防も作動しないため、ユーザー自身による水抜き作業が必要になります。

そしてお湯張り機能を有する給湯器ユーザーにはそこまで関係のない話ですが、冬期間は浴槽に常に水を張っておくのが望ましいです。基本的には掃除をするとき以外は、常に循環アダプター(お湯張りされる部分、追い炊きしたお湯が出てくるフィルター部分)の少し上くらいまでは水を貯めておきましょう。

お湯張り機能がない給湯器の場合、浴槽内に水がないと凍結予防でポンプが動いた際に水が循環できず、吐き出す一方になってしまうことで追い炊きできなくなってしまう恐れがあります。具体的なエラー番号はE632です。

これを防止するためにも、冬期間中は浴槽の循環アダプターが埋まるくらいの位置まで常に水を貯めておくことをおすすめします。

寒い時期に出る給湯器のエラーE632にお困りの方へ

ガスふろがま(バランス釜)の凍結予防

ガスふろがまには原則として凍結予防動作が搭載されていません。

無駄を削ぎ落として製造されている機械だからこそ安価を保てているのがメリットの1つであり、凍結予防機能を付けることで価格帯が高くなってしまってはニーズに合わなくなる恐れがあるからです。

そもそもガスふろがまは浴室に設置されていて、水抜きも簡単に行えます。ユーザーの心持ち次第でいくらでも凍結予防が可能なため、あえて凍結予防機能を付けていないと考えていいでしょう。

ガスふろがまの凍結に関する注意事項は主に2点です。

・給湯器よりも配管が細く、内部の水量が少なくて凍りやすい
・水抜きしたことを忘れて空焚きしないこと

ガスふろがまは内部に蓄えておける水量が少なく、給湯器に比べてあっという間に凍ってしまいます。特に排気が後方出しの場合(煙突じゃない場合)は、風が直接当たるということもあって非常に凍りやすいので注意が必要です。

これは大げさでもなんでもなく、外気温が5℃を下回るような場合は常に水を抜いておくくらいが丁度いいと言っていいくらいだと思います。

ただし次回使用する際に、水抜きしたことを忘れて点火してしまうと空焚きを起こしてしまうため、これには注意が必要です。使用後に水抜きをすること、使用前に通水することを習慣化することをおすすめします。

バランス釜(ガスふろがま)の水抜きってどうやるの?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?