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バガボンドと映画監督のトークショーに行った

先日、曳舟でやっていたバガボンドことテンギョウクラさんと映画監督の佐々木誠さんのトークショーに出かけた。テーマは『愛について語るときにイケダの語ること』をもじった『愛について語るときに俺らの語ること』

バガボンドとは テンギョウクラさん

放浪者。さすらいびと。

vagabond
名 浮浪者、流れ者、バガボンド、放浪者、ドリフター
形 場所または地域社会へのつながりなしで目的なしに歩き回るさま
動 散歩する、散策する、歩き回る、彷徨う、うろつく
出典:英ナビ

宮本武蔵の漫画のバガボンドのタイトルもここからきてるんですね。

テンギョウさんはヴァガボンドを自称。20年くらいずっと、定住せずにいろいろなところに居候しながら、知らない文化のあるところに「カルチャーダイブ」することを楽しみながら生きている方。教師をしながら世界中で生活していたり

ココルームという大阪西成の釜ヶ崎にあるゲストハウスで先日まで働いてらして、私も一度泊まったんですがその時はタイミング合わずお話出来なかったのでアフリカ行きの前にどんな方か知りたいなと思ったのが来た理由の一つ。

佐々木誠さん 映画監督

この日は『マイノリティとセックスに関する2、3の事例(2008)』を上映。のちに長編も作成される元になる短編映画(オムニバス「裸over8」の一篇)

これね、色々驚かされる事があるけど個人的には1番はわざわざのあの品質のカメラにした設定の作り込みだったかな。

初めに見た彼の映画は「イケダ」でしたが、そこから他の作品も拝見しドキュメンタリーの概念が変わったんですよね。虚実皮膜がテーマで自分の物の見方に揺さぶりかけられます。

私はTVも見ないし邦画を見る習慣なくて興味なかったけど邦画面白くないって思い込みは見てないから知らないからだと気付かされました。おかげで前よりも見るようになりました。

会場の長屋

このイベントは先日すみだ向島EXPO2022が開催されていた会場でもある長屋で行われました。

旧邸稽古場
イベントスペースでもあり、住まいとしても使ったり。イメージより綺麗で奥には中庭もあり、イベントをしてそのまま泊まったりできそうな。地方の人がくるイベントにもよいな。ステージも色んな使い方ができそうだと思いました。元ラーメン屋だそう。

スペース貸し

R不動産

トークの濃度がすごかった

映画上演後は登壇者のお2人が参加者を交えた熱いトークが繰り広げられました。あの熱気を伝えるのは難しいんですが、テンギョウさんのお話で心に残った事をいくつか。

アートを言い換えると【本人達のやむにやまれぬ思い】釜ヶ崎のおじさん達はアートや表現を学んだ事もなくそこで作るものはアートとは呼べないようなもの。

視覚障害者の花見の同伴した時、手のひらに「さくら」の字を書く決まり通りの事をしてしまったが「もっとちゃんと見せてあげて」と言われてから木を触ってもらうとか楽しみ方はいっぱいあったのに気づいた。

愛とは相手の全てを受け入れる事

参加者の話も深くて。ポリアンナ症候群ってワードを出す参加者の方がいました。物事の良いとこしか見ない。すごく不幸なのに本質見ないで小さな幸せさがして満足。それってどうなの?と聞いて私「あれ私の事か?」と数日自問自答しましたね。

当たり前に使うが若干使い方に違和感を感じる言葉として(アート、ワークショップ、アウトサイダーアート、障害者アート、アクセシビリティ)についてみなさん活発に意見出し合ってました。

MIXの方々の感じる世間の扱いの境目についてはリアルな話を聞けました。

ルーツが日本だけでないのは今は普通だけど、昔は日本以外の血が入っているだけでかなり嫌な目に遭う事もあったがウェンツの出現で変わる。そこからハーフの扱いが変わり、弟は全く嫌な思いをしていない。

アジア系のハーフはそういうのない。韓国系の人についてはパッチギ、GOが明確な線引きだと感じた。

他にも色々と濃厚なお話がありましたが書ききれない!やっぱり実際に足を運んで聞く、体感するってすごいなと思えた充実した時間でした。

個人的な感想

愛とかマイノリティとか、昔は自分はこう思うって考えを決めなきゃと思ってたんですが流動的でよいのかな。ずっと考えていく語り合っていくもので答えを出すのがゴールではないのかもしれない。

「愛とは相手の全てを受け入れる事」と聞いて子供の頃に出会った車椅子の女性を思い出しました。私を可愛がってくれるご近所さんのおじいちゃんおばあちゃんの家に泊まりに行った時、友人の車椅子に乗った女性が結婚を控えていてご挨拶に旦那さまとお二人いらっしゃいました。障害福祉施設で働いていた時に彼女にとても懐いていた子が焼却炉に彼女を押し込んだのが車椅子になったきっかけだったそう。

はじめて会った人だし、事情も知らないのにショックで小学生だった私はなんでこんなに綺麗な女性がそんな目に会うのか怒りがわいて、ひどく不躾な質問をした。

「同じ目に合わせてやりたいって思う?」
周りの大人はびっくりしたと思う。

女性は加害者の事を悪く言わないし、障害のせいにもしないし、運命だからしょうがないとも言わないし、子供向けの説明もしなくて微笑んでた。「仲がよかったの」とは言っていたかもしれない。

その後会う事もなかったし忘れていたけど。

魅力的な曳舟エリア

もう一つ今回のイベントに参加したのは、このエリアがとても気になっていたから。ちょうどこの辺に引っ越した友人もいたしね。

八島花文化財団
古い建物が立ち並ぶこのエリアの概要はこちらをご覧いただけるとよろしいかと。

キラキラ橘商店街
昔ながらの下町風情溢れるお店とリノベした建物や若い方のやっているお店が混在している面白さがありました。

cafeのらくろは会場の向かい

行きたいお店のリンクを残します。また今度ゆっくり行こう。今回はcafeのらくろと三祐酒場のみ。両方、近所にあれば最高なのにと妄想するようなお店でした。

三祐酒場 八広店
03-3610-0793

Sandwich and Oden 三/十
03-6876-6972

SEVEN’S CAFE セブンズ カフェ
03-6877-3017

ハト屋パン店
03-4288-8918

サテライトキッチン
050-3709-2013

オーロラ キッチン
03-6657-0132

MUUMUU COFFEE

たこ焼き・たこせん AKATSUKI

スパイスカフェ
03-3613-4020

現場喫茶
03-6657-0911

Spice BAR 猫六
03-6657-2286

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