顔が見られなくても
アーティスト活動を始めた当初、自分の描いた作品を販売する手段について模索してました。
現在作品販売の媒体として最も多いのがメルカリにアプリからのご購入です。けれどここまで辿り着くためには試行錯誤の日々でした。
創り手の想い、それを受け取った方々の想いを知れたなら
原画作品はどう頑張っても実物の魅力を画像に表しきれない。そして匿名希望でやりとりできるので、どんな人が自分の作品を買ってくれたのか、どこを気に入っていただいたのか？
生の作品を見てどう思っただろう？
商品到着後の評価のお取引メッセージの多くはテンプレート的で、梱包や商品発送の速やかさについて触れたメッセージが殆どです。勿論、取引面についての評価コメントなのだから当たり前と言えばそうなんです。
時々｢思った通りの素敵な作品でした｣など丁寧な一文を添えていただけた時はそれだけで心が打ち震える感動を覚えました。
発送荷物に名刺をにちゃっかり同梱
やがて作品をご購入いただいたお客様には必ず自身のSNSアカウントのQRコード入りの名刺を同梱して発送する事に。
それからはお取引後にお客様がSNS上で購入した作品を飾っている様子をタグ付けして投稿してくれたり、アカウントをフォローして下さったりする度に、メルカリでのお取引きは終了しても、更に続いていく貴重な繋がりにも心躍りました。
その繋がりのおかげでリピーターのご購入者がなぜオダの絵を購入するに至ったかのお話を伺うという念願も遂に果たせました。
顔が見えなくても
絵を通じて想いを通わせる
リピーターのKさんは、絵を描くのが大好きなお孫さんに絵を見せるため作品を購入して下さったそうです。世代を超えて自分の作品が受け継がれる喜びは計り知れない。
そんなエピソードを話してくれた事へお礼をしたいと思い、2回目のご購入の際は描き下ろしポストカードを同梱させていただきました！
ありがとうじゃ伝えきれない事、さようならじゃ終わらせたくない事、それを絵でしか表現できない自分だけど、それでも誰かの役には立ってる。
メルカリで見つけたのはお値打ち品や優れ物の商品とかではなかったけれど…
自分の作品が売れた事で得る絵描きとしての自身、買ってくれた人達との暖かい触れ合い。
そんなプライスレスの経験は確かにメルカリで発見できたものです。
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