甲状腺にしこりができたので針を刺して細胞診したよ
前回からの続き。
いよいよ穿刺の日。穿刺は甲状腺外科になるらしく、最初に診てくれた甲状腺内科の先生とは別の先生です。
医師とナース二人がかりで、まずはエコーで場所を確認して、しこりめがけて針を刺します。刺さったらつばを飲み込んだりしゃべったりしないでくださいと言われているんですが、何しろ仰向けに寝て肩に枕を挟んで首をそっくり返らせた姿勢でいるので、うっかり動いちゃいそうで怖いです。見えているのはやはりエコーの画面だけ。医師もナースも姿は見えず声だけです。
はいちくっとしますよー、で針が刺さります。うん確かにちくっと、採血より痛くないかもな?エコーの画面にも針が見えてきたぞ、とそこまでは割と冷静。その後です、何かをすばやくピストン運動させているような雰囲気と音!そして首が痛い!激痛ってわけじゃないんだけど過去に感じたことのない感覚で、喉の中をぐりぐりされてるみたいな…びっくりして声をだすとかつばを飲み込むとかそんな状況じゃないですわ、時間にして多分10秒とかそんなもんなんですけど、もー微動だにできませんでしたわ。後で先生の説明で、針を動かしてしこりの中の色んな部分を吸えたというようなことを言っていたので、針を動かしていたのかなぁ、あれは。様子が全部見えないのでね…エコーの画面は視界にはもちろん入ってるけど様子を見るとかそんな余裕はまったくなし。はーびっくりした。
最初に刺したのは上の充実性の方で、2回目に下の大きい方を刺したんですが、こちらはエコーで確認の段階で入っているのは水だけみたいだけど一部充実性っぽいところが見えるからそこを狙いますね、という話だったんですが、やはり途中から水しか取れなくなったそうで、痛い時間は短くてすみました。ほ。
針を抜いた後は止血のためナースに首を5分間押さえられます。なんのプレイじゃこれ。しかも2箇所やったから計10分首を押さえられている、若いかわいいナースに。絶対プレイだろ。その間、最初の方は、結果聞きに来週以降来てくださいねーとか、首がすごく痛くなっちゃったら電話くださいねーとか話があったんだけど、後半はもう話すこともなくてただ首を押さえられてるだけ…ほんとなんのプレイだよ。
刺されたところは採血の時より少し大きいくらいのテープを貼ってくれておしまい。医師の所見によると、小さい方は細胞がよく取れてるはずです、小さい方は途中から水しか取れなくなっちゃったんであんまり細胞入ってないかもしれないんですが、と今取れたてほやほやのまだチューブに入っている検体を見せてくれました。確かに前半は赤茶色っぽいどろっとしてそうな液体なのにチューブの途中から透明です。医師曰く、エコーで見た感じではあまり悪性っぽい印象はないがこればかりはわからないんでね、とのこと。そうだべなぁ。
実はわたくし、病理検査の仕事をしていたことが少しだけあって、まさに細胞診した検体を顕微鏡で見られるようにするっていう仕事をしてたんですよ。その中でも特に、検体をプレパラートに広げる塗末という作業と、塗末が済んだガラスに乗った細胞に色をつけて顕微鏡で見えやすくする染色という作業を担当したので、この時の医師の話がすごく理解しやすかったです。見せてもらった検体も、あーこういう赤茶色っぽい検体よくみたなーこんな風に取ったものがスピッツに入って検査に回ってくるんだなーと思ってちょっと感慨深かった。
結構アナログな作業やってるんですよね、細胞診って。こういうの、一般の人も知ってると検査のわかりにくさとか怖さ軽減するような気がするなー。
穿刺の後、先に会計をして、最後にまた先生に甲状腺を診てもらいます。稀に腫れてしまったりすることがあるんだそう。異常なしですぐ帰れました。けど、翌日くらいまで微妙に首が痛かった。刺したところに貼ったテープはお風呂入るタイミングくらいで取っちゃっていいと言われたのでその通りにしました。蚊に刺された程度の跡がありましたが注意して見なきゃわからない。翌日出かける予定があったので、はっきり分かる刺し跡が残ってたら嫌だなぁと思っていたのだけれど、これなら問題なし。
結果を聞きに行く予約が10月2週目しか取れなかったんですよ。9月半ばに検査して結果が10月2週目。長いよなぁ。その度に仕事を遅刻したり早退したりしているんで、経済的にもまあまあ負担(派遣だから)。しょうがないけど。
で、聞きに行きました。良性でした。結節性甲状腺腫、という名前で特に治療の必要はないそうです。血液検査の結果、甲状腺機能に問題がないこともわかりました。機能亢進でも低下でもなかった。あーよかった、考えうる最も良好な結果でした。甲状腺の場合、結節が後から悪性化することはないそうなんですが、なくなりはしないので、半年に一度程度大きさなどチェックしましょう、ということになりました。経過観察というやつですね。大きくなりすぎて喉を圧迫して食べにくくなったりすることが稀にあるそうで、そういったことへの対応でしょうね。もしかすると夏中咳が出てたのもしこりが大きかったせいだったのかもなーと思ったりしました。
その他、一般的な甲状腺への注意事項(昆布の食べすぎ注意)など聞いておしまい。半年後にまた、となりました。
考えうる最悪の結果なども想定して、朝早い予約だったんですけど、もしかすると気持ちを落ち着ける時間などが必要かもしれないと思って、午前中仕事を休みにしていたんで、時間が余っちゃってですね、なんか結果が良好でストレスが減ったのか本屋など寄ってしまい、衝動買いがはかどりました。
甲状腺と婦人科両方がんっていうのが考えうる最悪だったので、それが避けられたことによるストレスの軽減は大きかったようです。これで婦人科に集中できるなーという安心感すら生まれたといってもいいくらい。
いやほんと、婦人科に集中します。
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