すばらしい空の世界 【011 岩国〜広島】
ゴールデンウィークの混雑を避けるため、その期間は先述のとおりご近所のリフレッシュスポットに絞ってお出掛けした。 それ以外は自宅で過去のドラマを観ていたのだが…『西部警察PART II』の広島ロケ前編・第18話『広島市内パニック!!』をたまたま観ていたら、路面電車(広島電鉄)を紹介するシーンがあった。 勿論当時の新型車両のPRがメインであったが、あれから約40年…現在でも市民の足となっている重要な交通機関である。
ということで今回はその『聖地巡礼』の前日…東京から広島に向かう道中と、到着後に立ち寄った箇所をメインにご紹介したい。
夜勤を終えて、まずは東京駅へ向かった。 外があまりにも寒くて、都営バスを使う予定を地下鉄に変えて移動した。 丸の内南口で降りた後は地下通路より新幹線改札に向かい、駅弁を買って早々に車内に入った。
天気図をみると、停滞前線(梅雨前線と呼ぶには、まだ時季が早いか…)がこの時間に関東を通過するらしい。 新幹線に遅れが無ければ、浜松あたりで雨は上がっているはず…なんとなくモヤモヤするが、予報を信じてのぞみ号に乗り東京駅を出発する。
新横浜を過ぎても、強い雨が続いていた。 車窓の景色を楽しむどころでは無いので、駅弁を食べてそのまま居眠り…というよりは、爆睡をしてしまった。 目が覚めて気が付いたら、西明石を過ぎていた様だ。 ここまで来れば、今までの心配が嘘の様に晴れていた。
荷物をまとめてデッキに向かうと、進行方向左側にJR貨物の広島貨物ターミナル駅…その向こうに、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島が見えてくる。(ヘッダーの写真参照)
広島駅のホームに降りると、日差しがあるせいか暑く感じる。 天気予報で確認した情報のとおりであったので、事前のチェックは大事だと思った次第である。
ここまでは良いのだが…改札口を通りコンコースに出て、ひとつ事前にチェックしていないことがあったとその時に気が付いた。 プロ野球の『東京ヤクルトスワローズvs広島東洋カープ』が、デーゲームで開催されることである。
ゴールデンウィークの主要駅の様な混雑…プロ野球に関心の無い当方の、大誤算であった。 ひとまずホテルにチェックインする前に、乗ってみたい路線に乗るのを先にすることにした。
まずは山陽本線…時間の関係で、山口県岩国市の由宇(ゆう)駅まで往復する。 かつて東京発九州方面のブルートレインが走っていた頃は大体このあたりで起床し、下関までの間に食堂車で朝食を摂りながら車窓一面に広がる瀬戸内海を眺めるという贅沢な時間を過ごした。
由宇駅まで行って往復するというのは、次に乗る可部線との接続時間との関係からである。 ところがその由宇駅で、衝撃的な出会いをしてしまうのである。
普通の鉄道利用客からすれば、どこにでもある普通の駅だと思っていた。 ところが駅構内の至るところにカープ関連の装飾や展示。 『ようこそカープタウンへ』の看板…街ぐるみでカープを応援しているらしい。
駅の列車到着メロディーも、聴き覚えのある『それ行けカープ』…どこまでも徹底している。 その由宇駅を出発し、次に乗ってみたい路線である可部線・あき亀山駅に向かう。
広島駅の二つ手前の横川(よこがわ)駅で乗り換えたのだが、座席が埋まる程混雑している。
可部線の列車は、17時14分発(ちなみにヤクルトvs広島戦は、まだ続いている。)…どちらかというと家族連れの割合が多いので、早めに帰途についたのだろうか!? 列車は終点の、あき亀山駅に到着する。 住宅街の近くの駅だからなのか、明らかに野球観戦の帰りと思われる家族連れの姿が多い。 この可部〜あき亀山間は一度廃線となったのが復活した区間である。
あき亀山駅より、広島駅に向かう途中で『夕焼けソラミッション』を実行。 結果は『ほんのり黄色』であった。
この日に予定していた用務を全部終え、広島駅に戻る。 野球観戦の後、駅ビルで飲食や買い物をされていたのだろうか…カープのユニフォームを模したシャツを着た方の姿が多い。 あとはホテルに向かうのみ…明日は路面電車で、宮島に向かう。
今まで何回か広島を訪れたことはあるが、厳島神社には初めて参拝する。 その過程と広島電鉄沿線については、次回ご紹介したい。
(本編の掲載写真に、カープ球団のロゴ等が写っております。 その掲載について、球団側に確認し許可を頂いております。)