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すばらしい空の世界 【019 浜田〜小倉〜東京】

前回は浜田駅まで高速バスで移動し、市内の宿泊するホテルにチェックインするところまでご紹介した。 翌朝そのホテルで、朝食を頂くところよりスタートしたい。

まずは実際の朝食を、写真でご覧頂きたい。

普通に出て来る朝食の様にも見えるが。 郷土料理が
何点含まれているか…ちなみに、ご飯のおかわりは可能。

①いちばん左上…『とんころの南蛮漬』:浜田では、『ニギス(沖ギス)』のことを『とんころ』と呼ぶ。 白身の魚でクセが無く、焼いて食べるとサンマにひけをとらないとのこと。

②その右…『のどくろの焼き魚』:口の中が黒いことから『のどくろ』と呼ばれる。 2009年より、浜田市の魚として制定される。

③右上・お茶の隣り…『宍道湖産しじみの味噌汁』
:しじみは『宍道湖七珍』の一つで、『ヤマトシジミ』が主流。 粒が大きく、身が肉厚なのが特徴。 

④いちばん右下…『のどくろ入り海苔佃煮』:のどくろの身は柔らかく淡い紅色で、脂の乗りが良く…高いものでは25〜30%もの脂質含有量がある。

⑤その左…『浜田名物・赤天』:練り物に赤い色を付け、ピリ辛味に仕上げた独特な蒲鉾。 パン粉を付けて揚げてあるので、サクサクとした食感も特徴。

⑥そのまた左…『山陰名物・板わかめ』:わかめを綺麗に水洗いし、板状に干したもの。 砕いてごはんの上にのせて食べるのが、浜田のスタイルであるとか…。

⑦いちばん左下…『金城(かなぎ)産こしひかり』:浜田市金城町は、寒暖の差があり…水質も良く、土壌も肥えている。 モチモチして艶があり、旨みの強いのが特徴。

量としては少ないが、朝食でこれだけの種類の郷土料理を味わえるのは…効率も良く、とてもありがたい。 次回来訪する際の、参考にしたい。

朝食を頂いた後は、慌ただしくチェックアウト…そこからは、小倉駅までの移動が続く。
浜田駅の改札を通り、ホームに降りると…ディーゼルカーが1両、ポツンとホームに停まっていた。

JR西日本のローカル線ではお馴染みの、キハ120。
夏休みのせいか、座席はほぼ埋まっていた。

残り僅かの座席に座らせて頂き、益田駅へと向かう。 山陰線は、車窓より美しい日本海の見える区間がいくつか存在する。

折居駅に到着する直前…進行方向右側の窓に、美しい
日本海が見える。 どこまでも続く、青色の世界。

トンネルをくぐったり海沿いを走ったりを繰り返した後、大きく内陸にカーブした所で列車は益田駅に到着する。 次の長門市駅に向かう列車の発車までに、お土産の調達・ウェザーリポートの撮影と送信を実施する。

益田駅からは、懐かしい朱色のキハ40。 日本海と
この列車の走行シーンの写真は、絵になる。

列車が入線し、いよいよ出発する。 青春18きっぷのシーズンだからなのか…ここでも結構座席は埋まっている。

宇田郷駅付近。 島根県との県境を越えると、山口県
阿武町…週刊誌では無いので、これ以上は触れまい。
車窓からは、赤い瓦の住宅をよく見かける。
含鉄土石(来待石)を釉薬として使う『石州瓦』か。
長門大井駅付近。 時間とともに変わる光線状態によって
車窓から見える空の青さや海の青さも違ってくる。
列車は、東萩駅に到着。 新山口駅とを結ぶバスが
メインルートのためか…駅は学生さんの利用が多い。
玉江〜三見にて。 マリンスポーツをしている方も。
駅の中間なので、車での来訪と予想。
道の駅 萩・さんさん三見付近。 雲の割合が多く
なった。 終点の長門市駅まで、あともう少し。

車窓から見える日本海を堪能し、長門市駅に到着する。 学生さんの姿は多いが、青春18きっぷの利用の方もそれなりにいる。 普通列車しか無い路線なので、私と同じことを考えるのが複数名いても不思議ではない。

長門市駅のホームにて。 4方向の列車が出発する。
本数が少ないので、乗り換えには注意を要する。 
長門市〜黄波戸:只の浜海水浴場付近。雲の割合が
多くなってきた。 マリンスポーツを楽しむ方も…。
長門粟野〜阿川にて。 山口県の北部を走るのは、
この付近まで。 この後左にカーブして、西部を走る。
長門二見〜宇賀本郷にて。 『響灘』と呼ばれる海域へ。
向こうに見えるのは小串駅の西、『厚島』だろうか!?

列車は小串駅に到着すると、今度は下関ゆきに乗り換えとなる。 通勤・通学のためか…4両編成の
列車が停まっていた。

小串駅では、ホーム向かいの列車に乗り換えとなる。
土曜日の夕方でも、4両編成…イベント絡みか!?
吉見〜福江にて。 空が黄色くなってきた。
よく見ると『天使のはしご』が、うっすらと…。
間もなく下関駅に到着。 当時の東京発の寝台特急で
この車窓が見えると『いよいよ九州だ!』とワクワク…。
下関より山陽線を走る列車は、車体の塗装が黄色。
九州に行くのは、白地に青帯の列車なので要注意。

列車が下関駅に到着する頃には、ラッシュに近い状態。 それもそのはず…3年振りの『関門海峡花火大会』の開催日であった。 改札口へのルートは、長蛇の列! お土産を買うのを諦め、関門トンネルを通り門司〜小倉へと向かうことにした。

小倉駅に到着したら、絶対外せないのが7・8番ホームの
『かしわうどん』…なぜか、この場所のスタンドが有名。
『かしわ』と呼ばれる甘辛く煮た鶏肉と、甘めのつゆが
ポイント。 かしわうどんは390円の、お値打ち価格!

かしわうどんを頂いている7・8番ホームは、門司方面の列車がやって来る。 その時間の列車は、通勤地獄並み…混雑を避けるため改札を出て、駅前の商業施設で高速バスの到着を待つことにする。
あとは、東京・バスタ新宿に向かう『はかた号』に乗って帰るだけである。

小倉駅前のバス停に、若干遅れて『はかた号』が到着。
台風による迂回運転も無く、新東名を東に進む。

実は私が小倉に向かっている間、台風8号が首都圏に向かっていた。 ちなみに長門市駅付近を走行していた頃に、静岡県御前崎付近を台風8号が通過した。 そのため小倉駅出発の段階では中央道を迂回して、バスタ新宿に向かうと予告されていた。
その後新東名の通行止めが解除されたので、所定のルートで走行することが出来た。 バスタ新宿の到着遅れも、想定の範囲内であった。

ところで、今回大きな支障は無かったが…長距離の移動は、到着地の天気をよく確かめる必要がある。 特に飛行機や新幹線に乗る時は、10度近くの到着地の気温差も状況によってはあり得る。 服装は何が相応しいかも調べて、忘れない様にしたい。

◆今回は最後にご紹介した、高速バス『はかた号』について触れたいと思います。
2020年に運行開始30周年を迎えた、西日本鉄道株式会社の夜行高速バスです。
車内は個室タイプの『プレミアムシート』が4席と、3列独立タイプの『ビジネスシート』が18席で構成され…乗務員2名が交代しながら、東京・バスタ新宿と福岡・博多バスターミナルとを14時間20〜40分程で結びます。
途中、小倉駅前・砂津・黒崎インター引野口・西鉄天神高速バスターミナルに停車いたします。
(福岡県内相互間の乗降は不可。)
web予約の場合は、乗車日や予約状況によって乗車券の代金が変動します。 利用が決定した時点で、早めにチェックすることをお勧めします。
ホテルに泊まって早起きして、早朝の飛行機に乗るのがしんどいと感じるなら…是非一度利用してみて頂きたいです。 座席の座り心地も良く、飛行機のチェックインや手荷物検査などに時間を取られることはないので…その分移動の時間を、有効に活用することが出来ます。

◆参考文献等          
浜田市観光協会・公式サイト  
島根県ホームページ      
しまね観光ナビ        
格安空き家&古民家情報    
西日本鉄道株式会社ホームページ


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